熊本県の電気代は平均いくら?節約方法とおすすめ電力会社3選

熊本県は比較的温暖な地域であり、1年を通じて過ごしやすい気候です。電気代の水準も低い方であり、全国平均と比較すると1ヶ月あたり2,000円ほど安いことは特徴と言えるでしょう。

しかし、家電の使い方や契約している電力会社、料金プランにより、電気代が高額になる可能性があるので注意が必要です。そこで今回は、熊本県のおすすめ新電力会社3選を紹介します。

電気代節約方法や契約先の選び方も解説するため、ぜひ参考にしてみてください。

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熊本県の電気代平均はどのくらい?

総務省が実施する政府統計の家計調査によると、2023年度の主要都市の電気代の中で、熊本市の電気代平均は1ヶ月あたり8,194円※1です。

全国の平均は1ヶ月当たりは約10,222円であるため、熊本市の電気代は平均よりも安いことが分かるでしょう。また、熊本市は全国的に見ても電気代の水準が低い傾向にあります。

 気象庁のデータによると熊本市の平均気温は17.2度であり、1日の最高気温の平均が最も高い8月で33.3度、1日の最低気温が平均が最も低い1月で1.6度※2です。

1年を通して比較的過ごしやすく、冷暖房機の使用量がそこまで多くないことが、電気代の平均額を抑えている主な理由だと考えられます。

●九州電力の電気料金(従量電灯B)※3

基本料金(30A契約の場合)948.72
最初の120kWhまで18.37円/kWh
120kWhをこえ300kWhまで23.97円/kWh
300kWhをこえる26.97円/kWh

※1 出典:政府統計 2023年度家計調査 / 家計収支編 総世帯
※2 出典:平年値(年・月ごとの値)-気象庁公式サイト
※3 出典:従量電灯B-九州電力公式サイト

熊本県で電気代を節約する方法

家電の使い方を変える

電気代を節約するためには、家電の使い方を変える必要があります。電気代は消費電力と使用量に比例して高くなるため、消費電力を抑えたり使用時間を短くすることがおすすめです。

家電の使い方によっては余計に電力を消費することが少なくありません。例えば、冷蔵庫は扉を開けている時間が長いと、入り込んだ外気により内側の温度が上がります。

 冷蔵庫は設定温度に近づけようとするため、上昇した温度を下げようと稼働が大きくなり、それに伴い消費電力も増えることが理由です。

他にも、エアコンは室温と設定温度の差が大きいと消費電力が大きくなりやすい特徴があります。また、消費電力が大きい状態が長く続くことも、電気代が高くなる要因の1つです。

消費電力が大きい家電はできるだけ使用時間を短くしましょう。

消費電力の多い家電を把握する

電気代を節約するためには、消費電力を抑える必要があります。その際に消費電力の多い家電を把握しておけば、どの家電の使用時間を短くすれば良いのか具体的に分かるでしょう。

 例えば、髪を乾かすドライヤーは消費電力が大きい家電です。長髪の人であれば必然的に使用時間は長くなりますが、タオルドライにより髪の水分をしっかり取ることで、ドライヤーの使用時間を抑えられます。

他にも、電気ストーブ・エアコン・冷蔵庫などは、比較的消費電力が大きい代表的な家電です。そのため、消費電力が大きい家電を使う際はできるだけ使用時間が短くなるように工夫しましょう。

家電を買い替える

普段から使用している家電が古くなっている場合は買い替えることも電気代の節約に繋がるでしょう。古い家電は老朽化により、最新モデルと比べると同じ効果を得る際の消費電力が大きくなります。

また、最新モデルは省エネ性能が高くなっているため、古いモデルよりも消費電力を抑えることが可能です。そのため、消費電力が大きい家電の中で10年以上使っているものがあれば、買い替えを検討しましょう。

最新家電の性能は大幅に高まっているため、利便性にも期待できます。

熊本県で電気代を節約するなら乗り換えも検討しよう

電気代を大幅に節約したい場合は電力会社の乗り換えの検討もおすすめです。今利用している電力会社や料金プランを安いものに変えるだけで、電気代が安くなる可能性があります。

 電力自由化以降に電力事業を開始した「新電力」の中には、基本料金がゼロになるプランや電力量料金が一律のプランが提供されていることも少なくありません。

他にも、一人暮らし向けのプランや大家族向けのプランなどもあり、最適なプランを選べば月々の電気代を抑えられるでしょう。

また、新電力に切り替えても基本的に今までと電気の品質は変わりません。地域の電力会社の送電網で電気を供給しているため、停電などを心配することなく利用できます。

熊本県のおすすめ電気会社3選

当記事に掲載している点数は、各新電力会社の公式情報や当サイトに寄せられた口コミの投稿や、独自アンケート調査の結果をもとに採点しています。ランキングを決定づける基準や得点は、「e-暮らし 新電力会社比較基準とランキング根拠について」をご覧ください。

九州電力

九州電力

九州電力のおすすめポイント
  • 一般家庭向けには「スマートファミリープラン」を提供している
  • 従量電灯Bよりも300kWh超過分の電力量料金が安くなる
  • 電気を使うほど従量電灯Bよりも確実に安くなる

九州電力は、通常の「従量電灯B」以外にもいくつかの料金プランを提供しています。そして、一般家庭向けには「スマートファミリープラン」がおすすめです。

 スマートファミリープランを契約した場合、従量電灯Bよりも300kWh超過分の電力量料金が安くなります。また、2年契約割引オプションを追加すると年間で777円もお得です。

電力消費量が多い家庭であれば電気を使うほど従量電灯Bよりも安くなるでしょう。そのため、今まで契約していた電力会社を変えたくない人におすすめです。

オール電化向けのプランもあり、夜間の電気料金を抑えられます。
基本料金(税込)948.72
※スマートファミリープラン 30A契約の場合
電力量料金(税込)最初の120kWhまで:18.28
120kWhをこえ300kWhまで:23.88
300kWhをこえる:25.78
※スマートファミリープラン 2024年3月31日まで
解約金なし
対応エリア九州電力エリア
運営会社九州電力株式会社

出典:九州電力公式サイト

熊本でんき

熊本でんき

熊本でんきのおすすめポイント
  • 熊本エナジー株式会社が提供する地域密着型の新電力
  • 九州電力の電気の品質はそのままで、低価格な電気代を実現
  • メーカーを問わず電子機器の修理を無料で受けられる

熊本でんきは、熊本エナジー株式会社が提供する地域密着型の新電力です。九州電力が供給する電気の品質はそのままで、低価格な電気代を実現しています。

 基本料金は九州電力よりも5%ほど安いです。電力量料金は使えば使うほど安くなる仕組みであり、300kWh超過分は九州電力よりも約4.7円/kWh安くなります。

そのため、九州電力エリアであり、普段から電力消費量が多い家庭におすすめと言えるでしょう。さらにメーカーを問わず電子機器の修理を無料で受けられる特典も付いています。

家電の故障などのトラブルが心配な人にも、心強いサービスです。
基本料金(税込)846.45円
※レギュラープラン 30A契約の場合
電力量料金(税込)最初の120kWhまで:23.22円
120kWhをこえ300kWhまで:22.62円
300kWhをこえる:21.38円
※レギュラープランの場合
解約金3,780円(税込)
対応エリア九州電力エリア
運営会社熊本エナジー株式会社

出典:熊本でんき公式サイト

どこよりもでんき

どこよりもでんき

どこよりもでんきのおすすめポイント
  • 基本料金が0円
  • 電力量料金を一律の価格で提供している
  • Wi-Fiやインターネットなども扱っている

どこよりもでんきは基本料金が0円であり、電力量料金を一律の価格で提供している新電力です。そのため、普段から消費する電力量が多い家庭に適しているでしょう。

 基本料金はなしで電力量料金のみの支払いになるため、電気代の仕組みが分かりやすいです。また、複数のプランを提供しているため適切なものを選べます。

さらに、どこよりもでんきはWi-Fiやインターネットなども扱っており、お得に通信環境を整えられる点も魅力の1つです。

全国に対応しているため、引っ越しで熊本を離れる場合でも使い続けられます。
基本料金(税込)869.62円
※Aプラン九州 30A契約の場合
電力量料金(税込)23.17円/kWh
※Aプラン九州の場合
解約金なし
対応エリア全国
※沖縄電力エリア・離島を除く
運営会社株式会社Wiz

出典:どこよりもでんき公式サイト

熊本県で電気会社を選ぶ際に意識すべき点

供給エリアに含まれているか

電力会社を選ぶ際には、まず暮らしている地域が供給エリアに含まれているかを確認しましょう。優れた料金プランを提供している会社でも、供給エリア外であれば契約できません。

 新電力でも基本的には地域の電力会社と契約しています。熊本県であれば九州電力と契約しているため、電力会社を切り替える際は九州電力の管轄エリアに対応する会社を選びましょう。

ただし、場合によっては供給エリアが限定的であり、九州電力の対応地域に暮らしていても契約できない可能性があります。そのため、公式サイトで供給エリアを確認する手順は必須です。

料金プランは安いか

電力会社を比較する際は料金プランをよく検討する必要があります。電力の消費状況によって、適切な料金プランは変わるため、自分に適したプランを選ぶことが重要です。

電力使用量がそこまで多くない場合は、毎月固定で発生する基本料金が発生しないプランが適しているでしょう。反対に、消費電力量が大きい家庭は、電力量料金が安いプラン・一律のプランを選ぶとお得です。

ライフスタイルに合ったプランはあるか

新電力は料金プランが複数あるものが多いため、ライフスタイルに合ったプランがあるかを確認しましょう。

 例えば、出張で自宅を空けることが多い人の場合であれば、消費電力量はそこまで増えません。このような消費電力が少ないケースでは、電力量料金が安くなるプランを選んでも節約効果は薄いです。

他にも、電力を使用する時間帯によって、電気料金が安くなるプランを提供しているケースもあります。また、オール電化の家庭であれば、オール電化に対応したプランを提供しているかどうかも要チェックです。

違約金・解約金は発生しないか

電力会社を切り替えた後に、「想定よりも電気代が下がらなかった」「切り替え前よりも上がってしまった」というケースは珍しくないため、元の電力会社に戻せるように契約期間・違約金などを確認しましょう。

 契約期間が設定されている場合は、期間内に解約すると違約金が発生するケースが多いです。電力会社によって違約金の金額は変わりますが、1万円前後が主に設定されています。

違約金が発生する電力会社であれば、気軽に切り替え前へ戻せません。しかし、契約期間が設定されていない会社も多いため、契約前に契約期間・違約金などを確認してみることがおすすめです。

キャンペーン・特典内容は充実しているか

電力会社では新規契約者を募るために、キャンペーンお得な特典を実施していることも多いです。例えば、電力会社の特典では、キャッシュバックや基本料金が一定期間だけ無料になるものなどがあります。

 キャンペーンを活用することでお得に電力会社を切り替えられますが、期間限定である可能性が高いため、対象期間も含めて詳細な確認が必要です。

また、電力会社の中には提携企業の優待を受けられる特典付きの場合もあります。そのため、特典の内容によっては日常生活で大きなメリットを受けられるでしょう。

1ヶ月のシミュレーションは可能か

電力会社を選ぶ際は、公式サイト内で1ヵ月の電気料金をシミュレーションできるかどうかも確認すべきです。電気代は基本料金と電力量料金で決まり、契約している電力会社と1ヶ月の使用電力量が分かれば試算できます。

 自分で計算することも可能ですが、2社分の電気代料金をシミュレーションが必要で手間がかかるでしょう。また、料金プランによっては計算が複雑になることも考えられます。

しかし、公式サイト内でシミュレーションできる電力会社であれば、1ヶ月に節約できる電気代を簡単に把握できるため、乗り換え後の失敗を未然に防ぐことが可能です。

よくある質問

熊本で電気料金が安いおすすめ電力会社は?
基本料金が無料で電力量料金は一律という分かりやすいプランが魅力の、ONEでんきがおすすめです。

初期費用・解約金なども不要なので、初めて電力会社を乗り換える方も利用しやすいでしょう。
熊本で電気料金を節約する方法は?
エアコンなどの電気の使用量が多い電化製品の使い方を見直す、古い電化製品を買い替える方法がおすすめです。

新しい家電ほど省エネ性能が高いものが多いので、同じ使用量であっても電気代が抑えられます。

その他、自分のライフスタイルに合った電力会社・料金プランに切り替える方法も良いでしょう。
熊本電力はどうなった?
熊本電力は2022年3月に電力の小売事業を停止しました。契約中の方は、新しい電力会社への切り替えが必要です。

エネルギー価格の高騰に伴って、電力の調達コストが膨らんだことが原因とされています。

熊本電力に限らず現在新電力会社では、撤退や新規申し込み停止をする事業者が相次いでいる状況です。
九州電力から新電力に乗り換える方法は?
九州電力の解約手続きは乗り換え先の電力会社が行うため、自分で手続きを行う必要はありません。

乗り換えたい電力会社が決まったら、余裕を持って切り替え予定日の1ヶ月前くらいに申し込むことがおすすめです。

申し込みの際には供給地点特定番号などが必要なので、手元に検針票を準備しておきましょう。
熊本県の電気代平均はどのくらい?
2023年の熊本市の電気代は1ヶ月当たり約8,194円と、全国平均よりも2,000円ちかく低い水準です。

理由としては、1年を通して気候が暖かく過ごしやく、エアコンの使用頻度が高くないことなどが挙げられます。

ライフスタイルに合った電力会社・料金プランを選べば、さらに電気代を抑えることが可能です。
熊本県で電気会社を選ぶ際に意識すべき点は?
居住地域が供給エリアに含まれているか、違約金・解約金は発生しないかなどを確認しておきましょう。

普段から電気をたくさん使うのか、あまり使わないのか、オール電化かによっても最適なプランは変わってきます。

電力会社の公式サイトでは電気代がシミュレーションできるので、安くなるか比較してみてください。

まとめ

この記事では、熊本県のおすすめ電気会社3選を紹介しました。

熊本県には複数の新電力が対応しており、適したものを選ぶことで電気代を節約できます。また、普段の生活の中でも、家電の使い方により電気代は大きく変動するため、使用方法を工夫しましょう。

他にも、電力会社では基本料金が安いプランや電力量料金が低いプランを契約できます。そのため、まずは、自身の電気代・電力消費量を把握して、各電力会社のプランを比較することが重要です。

熊本県で利用する電力会社に迷った時は参考にしてみてくださいね。
この記事の監修者
江田健二

江田 健二
RAUL株式会社 代表取締役

富山県砺波市出身

「環境・エネルギーに関する情報を客観的にわかりやすく広くつたえること」「デジタルテクノロジーと環境・エネルギーを融合させた新たなビジネスを創造すること」を目的に執筆・講演活動などを行う。

大学卒業後、アンダーセン・コンサルティング(現アクセンチュア株式会社)に入社。エネルギー/化学産業本部に所属し、電力会社・大手化学メーカー等のプロジェクトに参画。

その後、RAUL株式会社を設立。主に環境・エネルギー分野のビジネス推進や企業の社会貢献活動支援を実施している。

執筆者
執筆者e-暮らし編集部

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