SIMフリー vs キャリア! iPhone XS価格比較(2019年6月)
この記事より新しい2020年4月版の価格比較記事を公開しました。
2018年9月21日に発売されたiPhone XS。総務省の圧力の影響か端末販売の値引きがされにくいこともあり近年のiPhoneは年々高くなりつつあります。となれば、SIMフリーとMVNOの組み合わせも検討してみたくなってくるのではないでしょうか?
2019年6月からドコモで始まった新プラン「ギガホ」「ギガライト」の登場に伴い、ドコモについては端末価格や割引サービスの内容、分割の支払い回数も24回から36回に変わった点もあります。
今回は、iPhone XSの端末価格のみに焦点を当てた形で2019年6月時点のSIMフリー版と3大キャリアとの価格比較を行ってみました。
購入額を抑えるため、中古での購入も検討している方もいると思いますので、調査した段階で確認できた最安価格も参考価格として合わせてご紹介します。(参考とした中古販売店)
※iPhone XS以外の価格記事を見たい方はこちらの記事をどうぞ。
・iPhone XR 価格比較
・iPhone XS Max 価格比較
・iPhone8 価格比較
・iPhone8 Plus 価格比較
・iPhone7 価格比較
iPhone XS の主な特徴
色々なサイトでiPhone XSは紹介されているので詳細に説明は行いませんが、主だったことを簡単にご紹介します。
容量は3タイプ。カラーも3種類
iPhone XSは64GB・256GB・512GBの3タイプがあり、端末のカラーはシルバー・スペースグレイ・ゴールドの3種類用意されています。
ディスプレイのサイズは5.8インチで今年発売のiPhoneの3機種の中では一番小さいモデルですが昨年発売のiPhone Xと同じサイズとなっています。
その他の特徴
iPhone Xから変わった主な点としては以下の点が挙げられます。
iPhone Xより強化されたもの(主なもの)
- チップ:A11 BionicチップからA12 Bionicチップに強化
(最大15%高速に。最大50%少ない消費電力に。グラフィックスの性能は最大50%高速になった) - IP67等級からIP68等級に強化
(最大水深1メートル⇒2メートルで30分間耐えられるようになった) - フロントカメラ(ディスプレイ側のカメラ):フロントカメラも(映画レベルの)ビデオ手ぶれ補正がかかるなどのいくつか強化
iPhone XS 価格比較
iPhone XSの価格は以下の通りになっています。ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアの販売価格は割引を適用していない定価の価格です。参考値で中古販売の価格も載せています。
※価格調査日:2019年6月25日
iPhone XS (64GB)価格
メーカー・キャリア | 販売価格(税抜) | Appleとの価格差 |
---|---|---|
Apple(SIMフリー) | 112,800円 | – |
ドコモ | 118,800円 | +6,000円 |
au | 119,111円 | +6,311円 |
ソフトバンク | 126,667円 | +13,867円 |
【参考】 中古(SIMフリー) | 90,556円~ ※別途送料が600円~が必要 |
iPhone XS (256GB)価格
メーカー・キャリア | 販売価格(税抜) | Appleとの価格差 |
---|---|---|
Apple(SIMフリー) | 129,800円 | – |
au | 136,000円 | +6,200円 |
ドコモ | 136,800円 | +7,000円 |
ソフトバンク | 143,556円 | +13,756円 |
【参考】 中古(SIMフリー) | 106,296円~ ※別途送料が600円~が必要 |
iPhone XS (512GB)価格
メーカー・キャリア | 販売価格(税抜) | Appleとの価格差 |
---|---|---|
Apple(SIMフリー) | 152,800円 | – |
au | 159,111円 | +6,311円 |
ドコモ | 160,200円 | +7,400円 |
ソフトバンク | 166,667円 | +13,756円 |
【参考】 中古(SIMフリー) | 115,556円~ ※別途送料が600円~が必要 |
iPhone XSの価格考察
3大キャリアの割引価格やキャンペーンを活用しない形だとAppleのSIMフリーのiPhone XSが最も安く、3大キャリアではau、ドコモ、ソフトバンクの順になっています(64GBだけはドコモとauの価格順位が入れかわります)。一括支払以外の割賦での支払い方法について、Appleでの購入の場合も24回分割払いで金利0%といった形で携帯キャリアみたいな分割での購入もできます。
ドコモの端末価格が新プランが出る前と比べ、64GBモデルは若干値引き、256GBと512GBモデルは若干値上げになっていました。
3大キャリアと比べ遅くなりがちな通信回線の速度を気にしない方や携帯ショップでのサポートやフォローは特に必要としない方であれば、端末購入はAppleで通信回線は格安SIMとの複合技での購入・契約でも十分候補にできると思います。
中古端末は、発売からある程度期間が過ぎたこともありApple価格より20,000円程度安い価格設定がされているようですが、中古端末は経年劣化による傷などが付いていたりする端末のため、美品が良いという人は新品購入をするのが無難です。
auで機種代を安くする方法は?
auには、大きく3種類のいずれかのサービスを活用する形になります。iPhoneをどのくらいの頻度で機種変更したいかで適した割引サービスが変わってきます。
アップグレードプログラムEX(a)の利用【13カ月目に新しいiPhoneに機種変更する人向け】
24回割賦で機種を購入し、後日の機種変更をする際に、旧機種の回収が必要になりますが、13カ月目以降に新しいiPhoneに機種変更をすると、以降の残割賦代金の支払いがなくなります。つまり13カ月目に機種変更する場合、24回中12回分の支払いのみで済む形になります。
ただし、13カ月目以降に機種変更せず、そのまま継続利用してしまった場合には、通常通り割賦代金を支払い続ける形になり、免除される金額も月を経るにつれ減額されていき、2年継続してしまうと定価で端末代を購入するのと変わらない状態になってしまいます。
また、旧機種は回収されてしまうため、下取りプログラムは利用できない点も考慮しておく必要があります。
●13ヶ月目に新しいiPhoneに機種変更した場合のiPhone XSの実質的な機種代金
実質的な機種代(税抜) | |
---|---|
64GB | 59,556円 |
256GB | 68,000円 |
512GB | 79,556円 |
アップグレードプログラムEX(a)の適用条件には以下の条件を満たす必要があります。
- 対象のiPhone(iPhone XSも対象)を割賦契約24回で購入と同時にアップグレードプログラム(a)に申し込み(途中からの加入はできません)
- 「auピタットプラン」「auフラットプラン」などに加入
※2019年6月から始まった新プラン「新auピタットプラン」「auフラットプラン7プラス」なども対象 - 次回の機種変更時、旧機種の回収
(故障していたりすると最大で20,000円追加費用が必要になるようです ※故障系のサポートサービスに加入していればもう少し追加費用は下がります) - 旧機種を回収する際、暗証番号ロック解除、オールリセットが行われている
詳しくはau公式:アップグレードプログラムEX/EX(a)
アップグレードプログラムEXの利用【25カ月目に新機種に機種変更する人向け】
こちらは48回の割賦契約で機種を購入し、後日の機種変更をする際に、旧機種の回収が必要になりますが、25カ月目以降に機種変更をすると、以降の残割賦代金の支払いがなくなります。つまり25カ月目に機種変更する場合、48回中24回分の支払いのみで済む形になります。
ただし、25カ月目以降に機種変更せず、そのまま継続利用してしまった場合には、通常通り割賦代金を支払い続ける形になり、免除される金額も月を経るにつれ減額されていき、またアップグレードプログラムEXは月額390円のプログラム費用が必要になるため、4年継続してしまうとプログラム料分(390円×24カ月(現在は25カ月目以降はプログラム費用はかからない)=9,360円(不課税))損する結果になります。
また、旧機種は回収されてしまうため、下取りプログラムは利用できない点も考慮しておく必要があります。
※プログラムを使用しないで、次の機種に機種変更した場合は支払ったプログラム料分、WALLETポイント(法人契約の場合はauポイント)に充当される救済措置はあるようです。
●25カ月目に新機種に機種変更した場合のiPhone XSの実質的な機種代金
実質的な機種代(税抜)+プログラム料(不課税) | |
---|---|
64GB | 59,556円+9,360円 =68,916円 |
256GB | 68,000円+9,360円 = 77,360円 |
512GB | 79,556円+9,360円 = 88,916円 |
アップグレードプログラムEXの適用条件には以下の条件を満たす必要があります。
- 対象機種(iPhone XSも対象)を割賦契約48回で購入と同時にアップグレードプログラムに申し込み(途中からの加入はできません)
- 「auピタットプラン」「auフラットプラン」に加入
※2019年6月から始まった新プラン「新auピタットプラン」「auフラットプラン7プラス」なども対象 - 次回の機種変更時、旧機種の回収(故障していたりすると20,000円別途追加費用が必要になるようです)
- 旧機種を回収する際、暗証番号ロック解除、オールリセットが行われている
詳しくはau公式:アップグレードプログラムEX/EX(a)
毎月割の利用【「auピタットプラン」「auフラットプラン」などを使用しない人向け】
auの従来型の料金プラン(「データ定額2/3/5/8/10/13/20/30」または「LTEフラット」)で契約する人には、毎月割の割引サービスが適用できます。
このサービスを適用し2年間契約を継続した場合、最大69,111円分(新規契約・MNPだった場合)または60,222円分(機種変更だった場合)の割引が適用される(毎月の利用料から税込で3,110円(or 2,710円)×24回の割引)ため、実質的には以下の端末価格になる計算になります。
●実質的な機種代(税抜)
新規契約・MNPでの契約 | 機種変更での契約 | |
---|---|---|
64GB | 50,000円 | 58,889円 |
256GB | 66,889円 | 74,778円 |
512GB | 90,000円 | 98,889円 |
ただし、途中解約してしまうと以降の割引は無くなるため、支払金額は上記よりも高くなる形になります。
毎月割の適用条件としては以下の条件を満たす必要があります。
- iPhone購入と同時に「データ定額2/3/5/8/10/13/20/30」または「LTEフラット」に申し込む
※最近auが押している「auピタットプラン」「auフラットプラン」では選択できない割引サービスのため、注意が必要です。
毎月割の条件について詳しくはau公式:毎月割|料金・割引
↓auのiPhoneXSが欲しくなった人は
ドコモで機種代を安くする方法は?
ドコモには、かつては月々サポートやdocomo withや端末購入サポートといった端末代金の負担を軽減する割引サービスがありました。ただ、2019年6月から始まった分離プラン「ギガホ」「ギガライト」の新プラン登場に伴い、これらの割引サービスは使えなくなりました。
代わりに「スマホおかえしプログラム」という割引サービスが登場しました。
「スマホおかえしプログラム」の利用
36回割賦で機種を購入し、後日のドコモに機種を返却することで返却翌月以降の端末支払い残金が免除(最大12ヶ月分)されます。つまり25カ月目に機種変更する場合、36回中24回分の支払いのみで済む形になります。
auやソフトバンクの同様の割引サービスと比べると免除金額が最大で3分の1と少ない点で劣っているものの、端末の返却が条件で次の機種に機種変更する必要が無い点は優れている特徴があります。
(au、ソフトバンクは最大で半額免除。適用には次の機種への機種変更が必要)
ただし、25カ月目以降に返却(機種変更)せず、そのまま継続利用してしまった場合には、通常通り割賦代金を支払い続ける形になり、免除される金額も月を経るにつれ減額されていき、3年継続してしまうと定価で端末代を購入するのと変わらない状態になってしまいます。
また、返却することで端末は回収されてしまうため、機種変更をする際に下取りプログラムは利用できない点も考慮しておく必要があります。
●25ヶ月目までに端末返却した場合のiPhone XSの実質的な機種代金
実質的な機種代(税抜) | |
---|---|
64GB | 79,478円 |
256GB | 91,200円 |
512GB | 106,800円 |
スマホおかえしプログラムの適用条件には以下の条件を満たす必要があります。
- 対象のスマホを36回分割払いで購入する(購入時にプログラムへの申し込みが必要)
※対象となるスマホが限定(iPhoneXSは対象)されていて、一括払いは割引対象に含まれなくなる点は注意が必要 - スマホをドコモに返却する
※次の機種に機種変更する条件は付いていない
※返却の受付開始は2019年8月下旬から - 返却時のドコモの査定で故障端末と判定された場合には最大で20,000円追加費用が必要
※ケータイ補償サービスまたは補償サービス for iPhone & iPadに加入していれば2,000円に追加費用が下がります
↓ドコモのiPhoneXSが欲しくなった人は
※ドコモの契約は事務手数料がかからないオンラインショップがオススメです
ソフトバンクで機種代を安くする方法は?
ソフトバンクでには、月月割の割引サービスが有名ですが、iPhone XSではこの割引サービスが利用できません。代わりにauのアップグレードプログラムEXと似た感じの半額サポート(半額サポート for iPhone)というサービスが候補に挙がります。
「半額サポート」の利用
こちらは48回の割賦契約で機種を購入し、後日の機種変更をする際に、旧機種の回収が必要になりますが、25カ月目以降に機種変更をすると、以降の残割賦代金の支払いがなくなります。つまり25カ月目に機種変更する場合、48回中24回分の支払いのみで済む形になります。
ただし、25カ月目以降に機種変更せず、そのまま継続利用してしまった場合には、通常通り割賦代金を支払い続ける形になり、免除される金額も月を経るにつれ減額されていきます。
auのアップグレードプログラムEXと違う点もあります。追加の月額費用がかからない点と13カ月~24カ月の間に機種変更した場合でも24カ月分までの機種代金の差額を支払うことで機種変更ができる(1年買い替えオプション)特典が付いている点です。
また、旧機種は回収されてしまうため、下取りプログラム(機種変更)は利用できない点は考慮しておく必要があります。
●13カ月~25カ月目に新機種に機種変更した場合のiPhone XSの実質的な機種代金
実質的な機種代(税抜) | |
---|---|
64GB | 63,333円 |
256GB | 71,788円 |
512GB | 83,333円 |
実は、48回割賦で支払う場合、auのアップグレードプログラムEXの追加プログラム料金を加味すると2年でしっかり次の機種に機種変更すればソフトバンクの方が安くなる計算になったりもします。
半額サポート(半額サポート for iPhone)の適用条件には以下の条件を満たす必要があります。
- 対象機種(iPhone XSも対象)を48回割賦契約で購入し、プログラムに申し込むこと
- データ定額50GBプラス(ウルトラギガモンスター+)、ミニモンスター、データ定額スマホデビュー(スマホデビュープラン)、データ定額(おてがるプラン専用)、データ定額ミニ 1GB/2GB、データ定額 5GB/20GB(U18) /20GB/30GB/50GB、データ定額パック・標準(8)/大容量(10)(15)(20)(30)※家族データシェアの子回線を除く、パケットし放題フラット for 4G/4GLTEに加入
- 次回の機種変更時、旧機種の回収・査定完了
(故障していたりすると最大で20,000円別途追加費用が必要になるようです)
↓ソフトバンクのiPhoneXSが欲しくなった人は
↓ソフトバンクにMNPするならこちらの携帯ショップもすすめ
まとめ
iPhone XS自体の端末価格はAppleのSIMフリーが最も安いものの各携帯会社の割引を上手く活用すれば、安く端末を購入することができるので、購入を検討されている方は求める回線速度やサポート体制なども考慮しつつ、ベストな会社で購入・契約してください。
↓他の携帯会社にMNP(乗り換え)したくなった方はこちらの記事がおすすめです。この記事を書いた人
- INEST株式会社とLinklet株式会社が共同運営しているスマホの先生の二代目管理者。
MNPで何回か携帯会社を変更した経験を持ち(現在はワイモバイル利用者)、各携帯会社の料金プランや携帯・スマホ料金を少しでも抑えつつも快適なデータ通信ができるようにするための情報収集や情報発信をしています。
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