SIMフリー vs キャリア! iPhone XR価格比較(2018年11月)
この記事より新しい2020年5月段階の価格比較の記事を公開しました。
2018年10月26日に発売したiPhone XR。つい先日発売を開始したiPhone XSなどと比べれば安価とはいうものの近年のiPhoneは年々高くなりつつあります(総務省の圧力の影響で端末値引きを避ける傾向にある点も大きいとは思いますが・・・)。となると、SIMフリーとMVNOの組み合わせも検討してみたくなってくるのではないでしょうか?
今回は、iPhone XRの端末価格のみに焦点を当てた形でSIMフリー版と3大キャリアとの価格比較を行ってみました。購入額を抑えるため、中古での購入も検討している方もいると思いますので、調査した段階で確認できた最安価格も参考価格として合わせてご紹介します。(参考とした中古販売店)
※iPhone XR以外の価格記事を見たい方はこちらの記事をどうぞ。
・iPhone XS 価格比較
・iPhone XS Max 価格比較
・iPhone8 価格比較
・iPhone8 Plus 価格比較
・iPhone7 価格比較
主な特徴
色々なサイトでiPhone XRは紹介されているので詳細に説明は行いませんが、主だったことを簡単にご紹介します。
容量は3タイプ・色は6種類
iPhone XRは64GB・128GB・256GBの3タイプがあり、端末のカラーはホワイト・ブラック・ブルー・イエロー・コーラル・(PRODUCT)REDの6種類用意されています。
ディスプレイのサイズは6.1インチでiPhone XSよりは大きく、iPhone XS Maxよりは小さく、今年発売された3機種の中では中間の大きさで、LCD(液晶ディスプレイ)モデルの中では過去のiPhoneの中で最大の大きさとなっています。
iPhone XS・iPhone XS Maxと同じもの(主なもの)
- チップ:頭脳にあたるチップは最新のA12 Bionicチップを搭載
- ワイヤレス充電OK(Qi充電器対応)
- フロントカメラ(ディスプレイ側のカメラ):700万画素
iPhone XS・iPhone XS Maxに勝っているもの(主なもの)
- 電池の持ちが良い:インターネット利用・ビデオ再生はXS・XSMaxよりも良く、連続通話時間・オーディオ再生はXSよりも良い(XS Maxと同じ)
iPhone XS・iPhone XS Maxより劣っているもの(主なもの)
- ディスプレイ:OLED(有機ELディスプレイ)ではなく、LCD(液晶ディスプレイ)
- カメラ:デュアルカメラではない(画素数は1200万画素で同じ)。ズーム機能も光学ズーム無しのデジタルズームが最大6⇒3倍
- 3Dタッチは未対応
- 耐水性能:IP67等級(最大水深1メートルで最大30分間耐えられる)※水深1メートル違うだけですが・・・
端末価格比較
iPhone XRの端末価格は以下の通りになっています。ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリアの販売価格は割引を適用していない定価の価格です。参考値で中古販売の価格も載せています。
※価格調査日:2018年11月21日
iPhone XR (64GB)価格
メーカー・キャリア | 販売価格(税抜) | Appleとの価格差 |
---|---|---|
Apple(SIMフリー) | 84,800円 | – |
au | 91,111円 | +6,311円 |
ドコモ | 91,200円 | +6,400円 |
ソフトバンク | 98,667円 | +13,867円 |
【参考】 中古(SIMフリー) | 78,519円~ ※別途送料が600円~が必要 |
iPhone XR (128GB)価格
メーカー・キャリア | 販売価格(税抜) | Appleとの価格差 |
---|---|---|
Apple(SIMフリー) | 90,800円 | – |
au | 97,111円 | +6,311円 |
ドコモ | 97,200円 | +6,400円 |
ソフトバンク | 104,444円 | +13,644円 |
【参考】 中古(SIMフリー) | 92,407円~ ※別途送料が600円~が必要 |
iPhone XR (256GB)価格
メーカー・キャリア | 販売価格(税抜) | Appleとの価格差 |
---|---|---|
Apple(SIMフリー) | 101,800円 | – |
au | 108,000円 | +6,200円 |
ドコモ | 108,000円 | +6,200円 |
ソフトバンク | 115,556円 | +13,756円 |
【参考】 中古(SIMフリー) | 104,444円~ ※別途送料が600円~が必要 |
端末価格考察
iPhone XRの端末価格は3大キャリアの割引価格やキャンペーンを活用しない形だとAppleのSIMフリーのiPhone XRが最も安く、3大キャリアではau、ドコモ、ソフトバンクの順になっています。一括支払以外の割賦での支払い方法について、Appleでの購入の場合も24回分割払いで金利0%といった形で携帯キャリアみたいな分割での購入もできます。
3大キャリアと比べ遅くなりがちな通信回線の速度を気にしない方や携帯ショップでのサポートやフォローは特に必要としない方であれば、端末購入はAppleで通信回線は格安SIMとの複合技での購入・契約でも十分候補にできると思います。
中古端末は、64GBはApple価格より安い端末はありましたが、128GB・256GBでは、Apple価格より高かったりするので、現段階では新品での購入でも良いのかなといった印象です。
auで機種代を安くする方法
auには、大きく3種類のいずれかのサービスを活用する形になります。iPhoneをどのくらいの頻度で機種変更したいかで適した割引サービスが変わってきます。
アップグレードプログラムEX(a)の利用
アップグレードプログラムEX(a)は、13ヶ月目に新しいiPhoneに機種変更する人向けの方法です。
24回割賦で機種を購入し、後日の機種変更をする際に、旧機種の回収が必要になりますが、13カ月目以降に新しいiPhoneに機種変更をすると、以降の残割賦代金の支払いがなくなります。つまり13カ月目に機種変更する場合、24回中12回分の支払いのみで済む形になります。ただし、13カ月目以降に機種変更せず、そのまま継続利用してしまった場合には、通常通り割賦代金を支払い続ける形になるため、2年継続してしまうと定価で端末代を購入するのと変わらない状態になってしまいます。また、旧機種は回収されてしまうため、下取りプログラムは利用できない点も考慮しておく必要があります。
●13ヶ月目に新しいiPhoneに機種変更した場合のiPhone XRの実質的な機種代金
実質的な機種代(税抜) | |
---|---|
64GB | 45,555円 |
128GB | 48,555円 |
256GB | 54,000円 |
アップグレードプログラムEX(a)の適用条件には以下の条件を満たす必要があります。
- 対象のiPhone(iPhone XRも対象)を割賦契約24回で購入と同時にアップグレードプログラム(a)に申し込み(途中からの加入はできません)
- 「auピタットプラン」「auフラットプラン」に加入
- 次回の機種変更時、旧機種の回収(故障していたりすると最大で20,000円追加費用が必要になるようです
※故障系のサポートサービスに加入していればもう少し追加費用は下がります) - 旧機種を回収する際、暗証番号ロック解除、オールリセットが行われている
詳しくはau公式:アップグレードプログラムEX/EX(a)
アップグレードプログラムEXの利用
アップグレードプログラムEXは、25ヶ月目に新しいiPhoneに機種変更する人向けの方法です。
こちらは48回の割賦契約で機種を購入し、後日の機種変更をする際に、旧機種の回収が必要になりますが、25カ月目以降に機種変更をすると、以降の残割賦代金の支払いがなくなります。つまり25カ月目に機種変更する場合、48回中24回分の支払いのみで済む形になります。ただし、25カ月目以降に機種変更せず、そのまま継続利用してしまった場合には、通常通り割賦代金を支払い続ける形になり、またアップグレードプログラムEXは月額390円のプログラム費用が必要になるため、4年継続してしまうとプログラム料分(390円×24カ月(現在は25カ月目以降はプログラム費用はかからない)=9,360円(不課税))損する結果になります。また、旧機種は回収されてしまうため、下取りプログラムは利用できない点も考慮しておく必要があります。
※プログラムを使用しないで、次の機種に機種変更した場合は支払ったプログラム料分、WALLETポイント(法人契約の場合はauポイント)に充当される救済措置はあるようです。
●25カ月目に新機種に機種変更した場合のiPhone XRの実質的な機種代金
実質的な機種代(税抜)+プログラム料(不課税) | |
---|---|
64GB | 45,555円+9,360円 =54,915円 |
128GB | 48,555円+9,360円 = 57,915円 |
256GB | 54,000円+9,360円 = 63,360円 |
アップグレードプログラムEXの適用条件には以下の条件を満たす必要があります。
- 対象機種(iPhone XRも対象)を割賦契約48回で購入と同時にアップグレードプログラムに申し込み(途中からの加入はできません)
- 「auピタットプラン」「auフラットプラン」に加入
- 次回の機種変更時、旧機種の回収(故障していたりすると20,000円別途追加費用が必要になるようです)
- 旧機種を回収する際、暗証番号ロック解除、オールリセットが行われている
詳しくはau公式:アップグレードプログラムEX/EX(a)
毎月割の利用
毎月割は、「auピタットプラン」や「auフラットプラン」を使用しない人向けの方法です。
auの従来型の料金プラン(「データ定額2/3/5/8/10/13/20/30」または「LTEフラット」)で契約する人には、毎月割の割引サービスが適用できます。
このサービスを適用し2年間契約を継続した場合、最大69,111円分(新規契約・MNPだった場合)または60,222円分(機種変更だった場合)の割引が適用される(毎月の利用料から税込で3,110円(or 2,710円)×24回の割引)ため、実質的には以下の端末価格になる計算になります。
●iPhone XRの実質的な機種代(税抜)
新規契約・MNPでの契約 | 機種変更での契約 | |
---|---|---|
64GB | 22,000円 | 30,889円 |
128GB | 28,000円 | 36,889円 |
256GB | 38,889円 | 47,778円 |
ただし、途中解約してしまうと以降の割引は無くなるため、支払金額は上記よりも高くなる形になります。
毎月割の適用条件としては以下の条件を満たす必要があります。
- iPhone購入と同時に「データ定額2/3/5/8/10/13/20/30」または「LTEフラット」に申し込む
※最近auが押している「auピタットプラン」「auフラットプラン」では選択できない割引サービスのため、注意が必要です。
毎月割の条件について詳しくはau公式:毎月割|料金・割引
ドコモで機種代を安くする方法
月々サポートの利用
ドコモには、月々サポートの割引サービスがあります。
このサービスを適用すると機種購入して2年間契約を継続した場合最大54,600円分の割引が適用される(毎月の利用料から税込で2,457円×24回の割引)ため、実質的には以下の端末価格になる計算になります。
●月々サポートを適用した場合のiPhone XRの実質的な機種代金
実質的な機種代(税抜) | |
---|---|
64GB | 36,000円 |
128GB | 42,600円 |
256GB | 53,400円 |
ただし、途中解約してしまうと以降の割引は無くなるため、支払金額は上記よりも高くなります。
月々サポートの適用条件としては以下の3つを満たす必要があります。
- 月々サポート対象機種のご購入(iPhone XRは対象機種)
- ドコモ指定の「基本プラン」へのご加入
- ドコモ指定の指定「パケットパック/シェアオプション/FOMAパケット定額データプラン」のいずれかのご加入
簡単にいえば、いま展開しているドコモの一般的な定額プランに入るのが条件と解釈しておけば良いです。
月々サポート条件について詳しくはドコモ公式:月々サポート
「iPhoneデビュー割」+「端末購入サポート」の利用
iPhone XRについては新たに2018年11月26日から端末購入サポートの適用が可能になりました。
MNPまたは新規契約の方を対象として12カ月の継続契約を条件に機種の購入代金の一部を割引するサービスで、このサービスを適用すると月々サポートの最大割引額と同じ54,600円の端末代が割引されます。こちらの方が縛りの期間は短いですが、12カ月未満で解約した場合には27,300円(税抜)の解除料が発生します。
さらに、端末購入サポートの適用開始と同時にiPhoneデビュー割が始まりました。これはiPhone XRの購入かつ端末購入サポートの適用条件を満たすと利用可能で、さらに7,800円(税抜)割引されます。
割引額を合わせると62,400円分が値引きになるのでiPhoneデビュー割分がドコモが11月26日より始めた追加の端末代値引きになる形です。
端末購入サポートと月々サポートは併用できないため、機種変更以外のMNP、新規契約の方であれば、端末購入サポートを利用する方がお得になります。
●端末購入サポート+iPhoneデビュー割適用時のiPhone XRの実質的な機種代金
実質的な機種代(税抜) | |
---|---|
64GB | 28,200円 |
128GB | 34,800円 |
256GB | 45,600円 |
端末購入サポートの適用条件としては以下の3つを満たす必要があります。
- 「カケホーダイプラン(スマホ/タブ)」「カケホーダイライトプラン(スマホ/タブ)」「シンプルプラン(スマホ)」「データプラン(スマホ/タブ)」の2年定期契約型(ハーティ割適用の場合は対象外)の契約
- 「パケットパック」または「シェアオプション」の契約
端末購入サポートについて詳しくはドコモ公式:端末購入サポート
iPhoneデビュー割について詳しくはドコモ公式:iPhoneデビュー割
ソフトバンクで機種代を安くする方法
半額サポートの利用
ソフトバンクは、月月割の割引サービスが有名ですが、iPhone XRではこの割引サービスが利用できません。代わりにauのアップグレードプログラムEXと似た感じの半額サポート(半額サポート for iPhone)というサービスがあります。
こちらは48回の割賦契約で機種を購入し、後日の機種変更をする際に、旧機種の回収が必要になりますが、25カ月目以降に機種変更をすると、以降の残割賦代金の支払いがなくなります。つまり25カ月目に機種変更する場合、48回中24回分の支払いのみで済む形になります。ただし、25カ月目以降に機種変更せず、そのまま継続利用してしまった場合には、通常通り割賦代金を支払い続ける形になります。auのアップグレードプログラムEXと違う点もあります。追加の月額費用がかからない点と13カ月~24カ月の間に機種変更した場合でも24カ月分までの機種代金の差額を支払うことで機種変更ができる(1年買い替えオプション)特典が付いている点です。また、旧機種は回収されてしまうため、下取りプログラム(機種変更)は利用できない点は考慮しておく必要があります。
●13カ月~25カ月目に新機種に機種変更した場合のiPhone XRの実質的な機種代金
実質的な機種代(税抜) | |
---|---|
64GB | 49,333円 |
128GB | 52,222円 |
256GB | 57,778円 |
実は、48回割賦で支払う場合、auのアップグレードプログラムEXの追加プログラム料金を加味すると2年でしっかり次の機種に機種変更すればソフトバンクの方が安くなる計算になったりもします。
半額サポート(半額サポート for iPhone)の適用条件には以下の条件を満たす必要があります。
- 対象機種(iPhone XRも対象)を48回割賦契約で購入し、プログラムに申し込むこと
- データ定額50GBプラス(ウルトラモンスター+)、ミニモンスター、データ定額(おてがるプラン専用)、データ定額ミニ 1GB/2GB、データ定額 5GB/20GB(U18) /20GB/30GB/50GB、データ定額パック・標準(8)/大容量(10)(15)(20)(30)
※家族データシェアの子回線を除く、パケットし放題フラット for 4G/4G LTEに加入 - 次回の機種変更時、旧機種の回収・査定完了(auと同様に故障していたりすると20,000円別途追加費用が必要になるようです)
詳しくはソフトバンク公式:半額サポート
iPhone XR ハッピープライスキャンペーンの利用
ドコモの「iPhoneデビュー割」の実質値引きと同じようにソフトバンクでもiPhone XRの実質値引きとなる「iPhone XR ハッピープライスキャンペーン」が2019年1月30日から始まりました。
このキャンペーンを適用すると機種代金が税込で10,800円割引となります。
iPhone XR ハッピープライスキャンペーンの適用条件としては以下の条件を満たす必要があります。
- 2019年1月30日以降にiPhone XRを購入する
- 通話基本プランの2年契約/2年契約(フリープラン)またはハートフレンド割引への加入
※2年縛りの無い通話プランを選択する(ハートフレンド割引を除く)とこのキャンペーンは利用できないということです。
半額サポート(半額サポート for iPhone)とiPhone XR ハッピープライスキャンペーンを併用するとiPhoneXRの端末代定価から10,000円(税抜)が値引きされ、そこから48回の分割払いとなるため、一番実質の端末代を抑えられる13~25カ月目に次の端末に乗り換える場合(48回払いのうち半分の24回分支払う形)の実質端末価格は、以下のようになります。
●13カ月~25カ月目に新機種に機種変更した場合のiPhone XRの実質的な機種代金
(iPhone XR ハッピープライスキャンペーンも適用時)
実質的な機種代(税抜) | |
---|---|
64GB | 44,333円 |
128GB | 47,222円 |
256GB | 52,778円 |
詳しくはソフトバンク公式:iPhone XR ハッピープライスキャンペーン
まとめ
iPhone XR自体の端末価格はAppleのSIMフリーが最も安いものの各携帯会社の割引を上手く活用すれば、安く端末を購入することができるので、購入を検討されている方は求める回線速度やサポート体制なども考慮しつつ、ベストな会社で購入・契約してください。
↓他の携帯会社にMNP(乗り換え)したくなった方はこちらの記事がおすすめです。
この記事を書いた人
- INEST株式会社とLinklet株式会社が共同運営しているスマホの先生の二代目管理者。
MNPで何回か携帯会社を変更した経験を持ち(現在はワイモバイル利用者)、各携帯会社の料金プランや携帯・スマホ料金を少しでも抑えつつも快適なデータ通信ができるようにするための情報収集や情報発信をしています。
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