
最近行われている電気代の値上がりにより、月々に必要となる電気代が気になる方は少なくありません。
特にオール電化でかかる電気代は、ガスと併用した場合より料金が高くなるため注意が必要でしょう。しかし、オール電化での料金がどのくらいか分からない人は多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、一人暮らし、二人暮らし、三人家族、四人家族と家族構成ごとに分けたオール電化の電気代について解説。合わせて、オール電化での節約方法やガス併用とした場合の料金を比較して紹介します。

Contents
【一人暮らし〜四人家族まで】家族構成別オール電化の電気代
オール電化に興味があっても、電気代が大幅に増加するのではないかと、不安や疑問に思っている人が多いでしょう。当記事では、オール電化の電気代を家族構成別に紹介します。
また、今回紹介する電気代は関西電力が調査した「オール電化住宅の世帯別⽉間平均光熱費」によるものなので、自分の契約している電気会社・プランの詳しい料金を計算してみてください。
1人暮らしのオール電化電気代の目安
1人暮らしでオール電化にかかる電気代は、11,222円という調査結果が出ています。そのため、電気・ガスを併用した場合の料金と比較すると、少し割高と感じる人もいるかもしれません。

2人暮らしのオール電化電気代の目安
2人暮らしでオール電化にかかる電気代は、14,049円となっています。
1人あたりの電気代が7,000円程になるため、1人暮らしの電気代と比べると4,000円程度安く、コストパフォーマンスが非常に良いことは特徴と言えるでしょう。

3人家族のオール電化電気代の目安
3人暮らしでオール電化にかかる電気代は、15,588円です。
2人暮らしと比較すると、1,500円程しか差がなく、1人当たりの電気代が非常に安く抑えられることが分かります。

4人暮家族以上のオール電化電気代の目安

4人暮らし以上でオール電化にかかる電気代は、17,416円となっています。
4人暮らし以上の場合、1人あたりにかかる電気代は4,500円未満となるので、2人暮らし以上にコストパフォーマンスが高いことはメリットでしょう。

【まとめ】家族構成別・オール電化の電気代
ここまで紹介した、家族構成別のオール電化の電気代をまとめると以下の通りです。
1人暮らし | 2人暮らし | 3人暮らし | 4人暮らし以上 | |
---|---|---|---|---|
電気代 | 11,222円 | 14,049円 | 15,588円 | 17,416円 |
ガス併用と同様ですが、住んでいる人数が少ないほど、電気代が割高となってしまうので注意してください。

オール電化の電気代は電気+ガスの平均額と比べるといくら違う?
オール電化の電気代は、電気+ガスの料金と比べて、どれほどの違いがあるのでしょうか。
総務省統計局が2021年に行った調査「家計調査 家計収支編」では、世帯人数別で電気・ガス代の平均額が明らかにされています。
下記の表で、オール電化との差額を見てみましょう。
1人暮らし | 2人暮らし | 3人暮らし | 4人暮らし | |
---|---|---|---|---|
電気代 | 5,482円 | 9,183円 | 10,655円 | 11,376円 |
ガス代 | 3,001円 | 4,330円 | 4,930円 | 4,882円 |
合計 | 8,483円 | 13,513円 | 15,585円 | 16,258円 |
オール電化の電気代 | 11,222円 | 14,049円 | 15,588円 | 17,416円 |
電気+ガスの平均額は、オール電化よりもやや高い傾向です。人数が多いほど、オール電化のほうがお得になります。
たとえば、電気・ガスのセット契約ならオール電化よりも費用を抑えられたり、太陽光パネルがある家なら電気代がもっと安くなったりするでしょう。暮らしや使い方にあった選択をすることが大切です。
オール電化の初期費用はどのくらいかかる?
オール電化の導入に、躊躇してしまう方も多いかと思います。オール電化をためらう理由の1つが、初期費用ではないでしょうか。
しかしその分、電気代・ガス代のランニングコストが減らせます。光熱費の削減ができれば、数年後にはオール電化の導入費用の元が取れる計算です。 一般的には5年〜8年で60万円前後の節約が叶うとされています。使い方や家族構成によっては、もっと早く実現する可能性もゼロではありません。 オール電化では、ガス代は一切かかりませんが、その一方で電気代が多くかかってしまうことも事実です。 しかし、日々小まめに以下5つの節約方法を実践していれば、電気代を抑えることができます。 1つずつ解説していくので、オール電化を利用している方・切り替えを検討している方は参考にしてみてください。 2016年の「電力の小売全面自由化」により、電力会社は自分自身で自由に選べるようになったため、オール電化の切り替えと同時に電力会社・プランを見直すことも検討してみてください。 また、電力会社を変更しなくても、オール電化向けのプランもあるので、プランを見直すことも節約に繋がるでしょう。 なお、オール電化では、夜間に電気給湯器や蓄熱暖房機を稼働させるため、夜間の電気代が安いプランに加入することがおすすめです。 オール電化を導入したお家で、電気代が大幅にかかってしまう部分の1つが、水をお湯にする電気給湯器です。 電気給湯器は、電気代が安い夜間に1日分のお湯を沸かし、温度を保ったまま貯めておくという仕組みのため、1度にたくさんのお湯を沸かしてしまったりすると、電気代が無駄になります。 つまり、オール電化で電気代を抑えるためには、適切な温度設定と湯量を把握することが重要です。 オール電化を導入したお家の暖房器具といえば、電気代が安い夜間に貯めた熱で室内を温める蓄熱暖房機ですが、使い方によっては電気代を節約することができます。 節約といえば、こまめに電源を切ることが重要だと思う人も多いかもしれませんが、蓄熱暖房機の電源切る際には消費する電力が大きくなるため、電気代が高くなってしまうのです。 また、必要以上の熱を貯めた場合や熱切れの際に追い炊きをした場合は、さらに電気代がかかることも注意したいポイントです。 そのため、適切な蓄熱量を把握することが電気代の節約へ繋がるでしょう。 電気代が高くなる家電について知っておくことも、オール電化の電気代を節約する上で大切なポイントです。 電気代を圧迫する原因の多くは、エアコンとされています。夏や冬など外と部屋の中の温度差が大きいほど、電力を多く使う傾向です。 ほかにも、洗濯機・食洗機・冷蔵庫といった日常生活に欠かせない家電も、電気代が高くなりがち。これらもエアコン同様に、使い方に工夫を加えることで節約ができます。 家電製品は最近のものであればあるほど、消費電力が少ないのも見落としたくない点です。 お鍋やフライパンを選ぶ際に、IHクッキングヒーターに対応しているか確認する人は少なくないでしょう。 しかし、IHクッキングヒーターに対応していても、お鍋・フライパンの素材や形などによって、熱が伝わりづらくなることは注意したいポイントになります。 そのため、無駄な電気代を減らすためにも、鉄やステンレス製のお鍋・フライパンへ買い替えることを検討してみてください。 戸建てのお家であれば、オール電化への変更時に、太陽光パネルの導入すると電気代を大幅に節約できます。 もちろん、初期費用は掛かりますが、一度設置してしまえば、お家で使うすべての電気をまかなえる場合もあります。 さらに、電気が余った場合は電力会社などに買い取ってもらうことも可能なので、収入源にできる可能性もあるでしょう。 電力会社の多くが、夜の電気代を安く設定しています。プランや契約する内容によっては、夜だけでなく休日や季節ごとに電気代が変わるケースも少なくありません。 時間帯によって電気代が左右される理由は、夜は使用量が少なく電力が余ってしまうから。安い時間帯を設定して、需要を伸ばすのが目的とされています。 たとえば夜のほうが電気代が安いのであれば、家事は夜か早朝にまとめて終わらせると良いでしょう。週末に安くなるプランであれば、週末にまとめておこなうのも手です。 掃除機や洗濯機など音や振動が響く家電を使う際は、注意をしましょう。 これまで、オール電化の電気代について見てきましたが、電気料金の高さがネックに思われた方は、是非こちらで紹介するオール電化に特におすすめできる電力会社を検討してみてください。 CDエナジーダイレクトは、中部電力と大阪ガスによって生まれた新電力です。料金プランが豊富にあり、ユーザーのライフステージ・ライフスタイルに合ったものを選べます。 利用料金に応じて自動的にカテエネポイントが貯まり、電気料金の支払いや提携先のポイントへ交換可能です。支払額100円につき1ポイント貯まるため、実質1%割引になります。 他にも家族ポイント割があり、離れて暮らす2親等以内の家族が中部電力・大阪ガスと契約している場合、CDエナジーダイレクトのユーザーに毎月100ポイントもらえます。 ※再エネ賦課金を除く 東急でんきは東急グループが提供している新電力です。東急でんきのでんきは、使用量が多い家庭・少ない家庭問わず料金がお得になります。 現在、東京電力のスマートライフプランを契約している場合、スマートナイトプランへ切り替えることで毎月約300円、年間で約3,600円安くなるためお得です。 他にも、東急線の通勤・通学定期券を利用している場合は、東急でんきの料金が割引になる特典もあります。 出典:東急でんき公式サイト 「そもそもオール電化とガスの併用はどちらが良いのか」と疑問を解消できず、オール電化への切り替えに踏み切れないという人も多いかもしれません。 そこでここからは、オール電化のメリット・デメリットとガス併用のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。 ・火を使わないため安全 ・停電時が不便 オール電化への切り替えに悩んでいる方は、これから解説する内容をぜひ検討材料にしてみてください。 オール電化を利用するメリットの1つ目は、火を使わないため安心ということです。 また、二酸化炭素も発生しないため、部屋の空気を綺麗に保てることも嬉しいポイントでしょう。 電気代・ガス代が別であると、それぞれの料金支払いが必要になるため、不便だと感じている人も少なくないでしょう。 また、電力会社によっては、電気と水道をセットにできるプランを用意している場合があるため、電気・水道の料金支払いをまとめられる場合もあります。 オール電化は、お家で使うエネルギーが全て電気なので、停電時は家電などが利用できないリスクがあります。 停電は頻繁に起こるようなものではありませんが、災害時などを考えると不安を感じる人も多いと思います。 しかし、太陽光パネルと蓄電池さえ設置していれば、災害時でも問題なく電気が使うことができるので、オール電化を利用したいと考えている方はチェックしてみてください。 オール電化への切り替えを踏みとどまらせる理由の1つは、高額な初期費用だと考える人も少なくありません。 そのため、全ての費用をトータルすると、初期費用は高くなると言えるでしょう。 さらに、太陽光パネル・蓄電池なども同時に設置する場合は、初期費用がさらに高額になるため、費用面での負担が大きくなることは気をつけたいポイントです。 ガス併用の大きなメリットが、初期費用が不要ということです。 そのため、現状の光熱費・自宅の設備に満足している人であれば、ガス併用で全く問題ないでしょう。 停電時でもお湯が使えるということは、ガスを併用する非常に大きなメリットです。 そのため、災害などで停電しても、温かいお風呂に入れたりすることは、安心できると感じる人も多いでしょう。 ガス併用の場合、オール電化のIHクッキングヒーターと比べると、火災のリスクが大きくなることは注意したいポイントの1つでしょう。 ただし、最近では大きい地震が起きた場合、自動的にガスの供給が停止されるように設定されていることも多いため、昔と比べると火災リスクが低くなっていることは安心です。 ガスを併用する場合、電気・ガスの2つを契約することになるため、それぞれに基本料金がかかります。 そのため、基本料金を少しでも抑えたい場合は、電気・ガスをまとめると、通常よりお得に利用できるでしょう。 ただし、基本料金が無料の電力会社やガス会社も増えているので、基本料金の支払いをなくすことも可能です。 オール電化は、太陽光パネル・蓄電池があれば停電時でも問題なく電気を使えるので、災害時などでも安心です。 また、電気代がたくさんかかるように感じる人も多いかもしれませんが、節約方法を普段から実践していれば、電気代を抑えることもできるでしょう。オール電化の電気代を節約するおすすめの方法
電力会社やプランを見直す
電気給湯器の温度と沸かす湯量を適切に設定する
蓄熱暖房機の電源OFFは慎重に
IHクッキングヒーターと相性の良い鍋を選ぶ
太陽光パネルの導入する
電気代が安い時間帯を活用する
オール電化におすすめの新電力2選を徹底比較!
CDエナジーダイレクト
基本料金(税込) 885.72円
※スマートでんき 30Aで契約時
電力量料金(税込) 午前6時~翌日午前1時:35.96円/kWh
午前1時~午前6時:28.06円/kWh解約金 なし 対応エリア 東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・栃木県・群馬県・茨城県・山梨県・静岡県の富士川以東 運営会社 株式会社CDエナジーダイレクト 東急でんき
基本料金(税込) 1,089.00円
※スマートナイトプラン 40Aで契約時電力量料金(税込) 午前6時~翌日午前1時:25.69円/kWh
午前1時~午前6時:17.67円/kWh解約金 なし 対応エリア 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・静岡県の一部(富士川以東)
※離島を除く運営会社 株式会社 東急パワーサプライ オール電化とガス併用はどっちがおすすめ?メリットデメリット
メリット デメリット オール電化
・毎月の支払いの手間を省ける
・初期費用が高額ガス併用 ・初期費用が不要
・停電時もお湯を使える・火災のリスクがある
・基本料金がかかるオール電化のメリット・デメリット
メリット①:火を使わないため安全
メリット②:毎月の支払いの手間を省ける
デメリット①:停電時が不便
デメリット②:初期費用が高額
ガス併用のメリット・デメリット
メリット①:初期費用が不要
メリット②:停電時でもお湯を使える
デメリット①:火災のリスクがある
デメリット②:基本料金がかかる
オール電化の料金に関するよくある質問
まとめ
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