eKYCとは?やり方や仕組み、安全性を徹底解説!
eKYCはオンライン上ですばやく安全に本人確認ができるシステムとして、導入する企業が増加しています。
とはいえ、実際に利用する人の中には「そもそもeKYCとは?」「安全性はどうなの?」と思う方もいますよね。
結論、eKYCは通常の本人確認よりはるかに安全性が高く、ユーザー側にもメリットが大きい認証方法です。
当記事ではeKYCとはいったい何なのか、仕組みや安全性・やり方まで詳しく解説をします。
eKYCとは、安全性の高いオンライン本人確認
eKYCとは、これまでと比べて安全性の高いオンライン本人確認方法です。
electronic Know Your Customerの略でeKYCです。
通信業界だけでなく、銀行や証券会社・クレジットカード発行会社などセキュリティ性を重視する多くの企業で採用されています。
まずはeKYCの仕組みや従来の方法との違いを解説します!
eKYCは生体認証を活用して本人確認をする仕組み
eKYCは、本人確認に生体認証を活用することで精度を高める仕組みです。
従来、オンライン本人確認には「申込者と契約者が同一人物か?」という点の確認が非常に難しいことが問題でした。
例えば他人の本人確認書類を不正に入手した場合、その書類を利用してサービスを申込することができてしまっていたのです。
しかし、eKYCならスマホのカメラを利用して「本人確認書類の写真と同一人物か」という点を確認することができます。
この仕組みがあるため、eKYCは安全性の高いオンライン確認方法として注目を集めています。
eKYCなら不正に入手した免許証で何かのサービスに申し込む、ということができないので安全性が高いです!
eKYCと従来のオンライン本人確認の違い
eKYCが従来のオンライン本人確認と違う点は、安全性が高いこととサービス提供者・利用者双方の手間が省けることです。
これまでは配送業者がSIMや商品を届ける際に本人確認をしていたり、サービス提供者がアップロードされた画像を1つづつ確認をしていました。
時間や手間がかかりますし、見ず知らずの配送業者に本人確認書類を見せるのは抵抗がありますよね。
しかし、eKYCはサービス申込時にAIで本人確認が完了するため、サービスが早く使えますし本人確認書類が人の目に触れることもありません。
実際にeKYCを積極的に取り入れている「楽天モバイル」では、eKYCを利用すれば申し込み後最短5分でサービスが使い始められますよ。
eKYCは利用者と企業それぞれにメリットがある優れた本人確認方法です。
eKYCを導入しているのはドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル
2022年6月現在、通信業界でeKYCを提供している主な事業者はスマホ大手3キャリアと楽天モバイルです。
au/ソフトバンクが提供する格安SIM「UQモバイル/ワイモバイル」や、キャリア格安プランの「ahamo/Povo2.0/LINEMO」でも利用できますよ。
上記のサービスは、物理的なSIMを使わず通信が利用できる「eSIM」にも対応しています。
eSIMとeKYCを組み合わせればSIMカードの配送を待たずに利用開始できるため、申込後5分〜15分程度で開通可能です。
従来の本人確認だと開通までに時間がかかりましたが、eKYCで本人確認をすればすぐに使えます。
eKYCはPayPayなどの決済サービスでも導入されている
eKYCはスマホ業界でも普及が進んでいますが、スマホと同等以上にセキュリティが求められる各種決済・金融サービスで特に多く導入されています。
- PayPay
- d払い
- 松井証券
- DMM.com証券
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
上記以外にも、eKYCを利用した本人確認を採用している企業・サービスは数多いです。
安全性の高いeKYCは、セキュリティ性を求められるサービスほど導入が進んでいます。こういった点からも今後さらに導入企業が増えると予想され、スタンダードなオンライン本人確認として発展していくでしょう。
eKYCのやり方と対応機種・対応する本人確認書類を解説!
続いて、具体的にeKYCを利用するための事前準備や具体的な操作手順を解説します。
聞き慣れない単語だと難しいイメージを持たれるかもしれませんが、実際に操作をしてみると非常にかんたんに使えますよ。
手順はかんたんですが、対応機種・対応する本人確認書類が必要な点には注意しましょう。
まずは事前準備!対応機種(スマホ)と対応する本人確認書類が必要
eKYCを利用するには、対応機種(スマホ)と対応本人確認書類が必要です。
参考として、楽天モバイルのeKYCを利用するために必要な環境を紹介します。
- iOS11.0/Android6.0以上のOSを搭載したカメラ付きスマートフォン
- 運転免許証/マイナンバーカード
基本的には上記の条件を満たす必要があり、事業者によっては「運転経歴証明書」や「在留カード」などの顔写真付きの本人確認書類も使えます。
eKYCは顔認証を利用した本人確認方法のため、顔写真つきの書類とカメラ付きのスマホが必要な点を覚えておきましょう。
上記の準備ができない場合、従来のオンライン本人確認を使うことができます。
ステップ1.本人確認画面でeKYCを選択しよう
事前準備が完了したら、いよいよ実際にeKYCを使って本人確認を行いましょう。
例として楽天モバイルでeKYCを利用する方法で解説をしていますが、他の事業者でもほぼ同じ手順で本人確認が可能です。
まずは本人確認の画面で「eKYC」を選択しましょう。
続いて「書類を読み取る」ボタンを選択します。
ここまで操作を行うと、次は本人確認書類の登録画面に進みます。
ステップ2.eKYCで利用する本人確認書類を登録しよう
次に、eKYCで利用する書類の種別を選択しましょう。
楽天モバイルでは「運転免許証」「マイナンバーカード」が利用できますので、用意した書類を選びます。
次に、選んだ書類をスマホのカメラで撮影しましょう。
書類によって裏面の撮影が必要なケースもあるため、画面の指示にしたがい撮影を行います。
書類の撮影・登録が完了したら、顔認証のステップに進みます。
ステップ3.顔認証を行い、登録完了!
最後に、提出した本人確認書類と自身の顔を照合しましょう。
eKYCでは単に見た目で判断しているだけでなく、瞳の虹彩や皮膚の深度など高度な認証を行っています。
スマホの顔認証を登録する時のように、まばたきや顔の旋回を求められるので画面の指示にしたがって撮影をしましょう。
顔認証が終わると、無事に本人確認が完了します。
eKYCの本人確認に要する時間は、書類の登録から顔認証まで3分もかかりません。
従来と比較して、とてもかんたんに本人確認ができますよ。
まとめ!安全性が高いeKYCでスムーズに本人確認をしよう
当記事では「eKYCとは?」「利用手順は?」という点について詳しく解説をしました。
結論、eKYCはかんたんかつ迅速、しかも安全性が極めて高い本人確認方法です。
従来のように待たされることがありませんし、見ず知らずの配送業者に自分の身分証を見せる必要もありません。
新しい方式のため「大丈夫なの?」と思う人もいるかもしれませんが、仕組みを理解すればスムーズで安全な本人確認ができますよ。
もしスマホの新規契約や乗り換えでeKYCが使えるようなら、積極的に活用してスムーズにサービスを使ってくださいね!
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- INEST株式会社とINESTグループ企業のLinklet株式会社が共同運営しているスマホの先生の記事執筆者。
スマホや携帯電話のプラン・料金・キャンペーンなどを詳しく解説しています。