auのスマホ・ケータイ料金の仕組みが複雑で分からない人向けの説明ガイド(2020年7月版)

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auのスマホ・ケータイ料金の仕組みガイド

auの携帯やスマホ料金のシステムやプランって複雑すぎてわかりにくいと思っている人はいませんか?

最近では、総務省が絡んできたり、その影響で法改正などもあり、料金プランやキャンぺーン内容も頻繁に変わっています。

結局のところ、auのプラン内容がよくわからないので、わかる人(auショップの店員さん)の言われるまま加入してみたものの、自分がどんなプランにどれだけ支払っているかよく分からないまま、とりあえず払い続けている人も多いのではないでしょうか?

今回はよくわからないauの料金体系をなるべくわかりやすくご説明します。月々のスマホ料金の全体像を理解し、自分にとって最適なauのプランを見つけてみませんか?

auには通話機能のないタブレットやポケットWi-Fi系の料金プランもありますが、今回の解説には含まれていません。

プランの基本構成

auのスマホ・ケータイの料金の仕組みを解説していきますが、まずはどのような構成になっているか触れていきたいと思います。

大きく2つのタイプがある

現在のauの料金の組み方としては、大きく二つのタイプに分かれています。

1つのプランに通話とデータ通信が含まれているタイプ

最近のauのスマホ向けプランなどが該当しますが、1つのプランの中に通話やデータ通信の両方が組み込まれているタイプです。データ通信については、決められた容量まで料金が完全固定のものがあったり、使用したデータ容量に応じて段階的に上がっていくタイプのものがありますが、比較的分かりやすい料金体系になっています。

料金プラン例(スマホ系プラン)

※いずれのプランも通話に関しては国内通話30秒につき20円の通話料が発生するタイプです。

料金プラン例(ケータイ系プラン)

  • ケータイシンプルプラン
    ※通話は30秒につき20円の通話料が発生するタイプで、毎月100MBまで高速データ通信が可能。
  • ケータイカケホプラン
    ※通話は国内通話は24時間かけ放題で、毎月1GBまで高速データ通信が可能。

※現在、ケータイ系プランは4G LTEタイプのもののみ契約が可能です。

先生

auでスマホ・ケータイ端末を購入した端末代金や各種オプション・キャンペーンの割引がある場合は、これらとは別で料金の増減があります。

通話とデータ通信がそれぞれ別で組み合わせが必要なタイプ

auの古いタイプの料金プランでよく使われていたタイプのもので、1つのプランで通話とデータ通信を兼ね備えた形ではなく、以下のような感じで3つの料金を組み合わせる必要があるタイプのものがあります。

1.基本料金
※通話サービスにかかる料金
2.インターネット接続サービス
※ウェブを使用するための料金
3.データ定額サービス
※通信サービスにかかる料金

現在のスマホ向けプランではこのタイプのものはなくなりましたが、2019年12月26日から始まったケータイ向けのプランについては一部従来の組み合わせが必要なタイプのものがあります

現在は新規受付を終了しているかつてのプランでは組み合わせのパターンが多岐で非常に複雑でしたが、現在、新規契約ができるものでこの組み合わせが必要なタイプのケータイ向けプランについては、以下のどちらかの組み合わせを選択する形になります。

auの組み合わせタイプのケータイ向けプランの組み合わせ例

基本料金VKプランS(N)
※1,100円分の国内通話(最大27分)が
無料になるプラン
VKプランM(N)
※2,600円分の国内通話(最大65分)が
無料になるプラン

インターネット接続サービスLTE NET
※月額300円
データ定額サービスダブル定額(ケータイ)
※毎月最大2GBまで高速データ通信が可能
※月に利用したデータ量に応じ500円~4,200円の範囲で変動
先生

各プランの料金解説は、後半でします。
※ただし、組み合わせタイプの料金は1つにまとまっている「ケータイシンプルプラン」「ケータイカケホプラン」と比べると割高になりやすいのであまり選択する人は多くなさそうなプランではあります。

こちらのタイプの料金も同様にauでスマホ・ケータイ端末を購入した端末代金や各種オプション・キャンペーンの割引がある場合は、これらとは別で料金の増減があります。

現在契約できるのは5Gと4Gタイププラン

現在、auで新規契約ができるスマホのプランは5G4Gタイプのプランです。
ケータイのプランは4Gタイプのプランのみです。

「5G・4Gとは何?」という方もいると思うので簡単に説明すると

「5G5th Generation)」は「第5世代移動通信システム」
「4G4th Generation)」は「第4世代移動通信システム」

が本来の意味で、5th、4thとあるように第5世代・第4世代の通信規格です。世代が進むごとに通信速度が速くなり、前の世代である3Gのプランも現在でも存在しています。5Gは2020年3月26日からサービスを開始したばかりです。

auの3G対応プランの現状

2020年現在、3Gのサービス自体は提供されていますが、新規受付は2018年11月7日で終了しているので、新たに契約することはできません。また、現在3Gサービス利用をしている方も2022年3月末に3Gのサービス提供が終了する予定になっています。
※現在、auの3Gタイプのプランを利用している人は、サービス終了前に別プラン&別機種に変える必要があります。

既存の3Gサービスとの通信速度の違い「4G」のほうがより高速な通信が可能です。他にも「LTE」「WiMAX2」という規格がありますが、LTEやWiMAX2については、基本的には「4Gの一種」と捉えてもらって大丈夫です。

また、2020年3月下旬からは「4G」よりもさらに高速な通信が可能な「5G」の商用サービスが開始しました。2020年7月時点では、対応エリアは非常に限られていて、iPhoneやケータイ機種については未対応のサービスです。

スマホ・ケータイ端末の種類
「au VoLTE」とは?

あまり目にすることのないことば、「au VoLTE(エーユー ボルテ)。昔からある古い機種では4Gのスマホやケータイでも音声通話時には3G回線に切り替えて使う仕様になっていましたが、この「au VoLTE」は音声通話時にも4G回線を使用するシステムです。3Gよりも情報量が増える4G回線をつかうことで音声品質の向上や着信速度が速くなるといった様々なメリットがあり、新しい様々な機種で「au VoLTE」に対応しています。

(参考)従来機種とau VoLTE着信速度比較動画
先生

auの「au VoLTE」は独自の規格で、ドコモやソフトバンクの同様の規格「VoLTE」との互換性がない点は注意が必要です。
(つまりドコモやソフトバンクのVoLTE対応機種でも「au VoLTE」に対応していない場合があります)

月額料金を下げる「2年契約N」

携帯会社の料金プランといえば、2年縛りの定期契約とそれに伴う割引や契約解除料などを考える人が多いと思いますが、現在新規契約ができるauのプランについても、2年縛りの契約があります。

現在、新規契約プランについては「2年契約N」が期間縛りでの契約になります。

2年契約Nにすることのメリットとしては毎月の基本料金が170円割引されるようになります。

ただし、期間縛りがある契約になるため、更新月以外に解約もしくは他の携帯会社にMNPで乗り換えたりすると契約解除料(1,000円)が発生するデメリットもあります。更新月は定期契約満了月の当月、翌月、翌々月の3ヶ月間でこの期間での解約等では契約解除料は発生しません。

また、「2年契約N」は自動更新される契約のため、3年目以降も2年契約の縛りが発生し自動更新されていきます。

2年契約の場合の更新月
先生

au公式ページ内でよく記載されている料金はこの「2年契約N」を適用した状態の料金で書かれているものがほとんどで、実際auを契約しているほとんど方が月額料金を下げるために利用している契約だと思います。

以前の料金プランより契約解除料などが安くなっています

2019年10月の法改正の影響により2年縛りの有無による月額料金差は上限170円まで。契約解除料は上限1,000円までの制約が設けられたことにより、現在契約できるプランについては、ペナルティとなる契約解除料は上限1,000円までに抑えられたことにより、従来型のプランについては、違法となるため、プランの新規申込を終了した形です。

定期契約の有無による月額料金差は新規申込受付が終了した元々のプランは998円~1,620円(プランによって異なる)と金額差が大きいですが、どの携帯会社も価格の基準を定期契約ありの割引後の価格を標準としていたようで、新旧プランの定期契約込みの価格は実質的には変わっていません。
(定期契約にすると値引きという感じではなく、定期契約にしないと値上げするイメージの方がわかりやすいかもしれません…)

契約解除料については、古いプランでは9,500円(2年契約)だったものが現在契約可能なプランでは1,000円(2年契約N)と大幅に料金が下がったため、ほかの携帯会社に乗り換えをしようとした場合の障壁はある程度下がった感じになっています。

auの契約解除料

2019年9月末までに契約したスマホ系プラン
※2019年9月に開始したauデータMAXプランNetflixパックは除く
9,500円
2019年10月以降に契約したスマホ系プラン
※2019年9月に開始したauデータMAXプランNetflixパックも含む
1,000円
2019年12月25日までに契約したケータイ系プラン9,500円
2019年12月26日以降に契約したケータイ系プラン1,000円
先生

スマホとケータイで契約解除料が変わるタイミングが違うのは、2019年10月の法改正のルール適用がスマホでは2019年10月だったのに対し、ケータイでは2019年内までは猶予期間だったことが影響しています。

注意点:現在も契約解除料が9,500円のプランを利用している場合

契約解除料が9,500円のプランを現在も利用している人はプラン変更しない限りは、9,500円の契約解除料は据え置きで、自動的に1,000円に切り替わることも無い点には注意しましょう。

プラン料金・内容解説

先程までは、プランの構成や概要を解説していきましたが、ここでは、各タイプごとにプランの料金やサービス内容について触れていきたいと思います。

先生

すべてを細かく解説すると膨大な量になってしまうので、一部のプランについては、別記事で詳しく解説しているものもあるので、気になる人はそちらもご覧ください。(途中に関連記事のリンクが張ってあります)

スマホ向けプランの場合

スマホ向けプランは通話とデータ通信は一つにまとまったプランなので比較的シンプルです。各プランの月額料金(定価)と毎月利用可能なデータ通信量を表にすると以下のようになっています。

auの5Gスマホ向けプラン一覧
※税抜。端末代金、各種割引、オプションサービス、ユニバーサルサービス料は含まれていません。

プラン名月額料金
※( )内は2年契約Nなしの場合
毎月利用できる高速データ通信量
データMAX 5G
8,480円
(8,650円)
無制限
テザリング、データシェア、世界データ定額のアクセスの場合は合計で月30GBまでの上限あり。
※月2GBまでの利用の場合は1,480円引きされる
データMAX 5G
Netflixパック

9,480円
(9,650円)
無制限
サブスクリプションサービス(Netflix、TELASA)の利用料金も含まれている。
テザリング、データシェア、世界データ定額のアクセスの場合はデータ無制限ではなく合計で月60GBまでの上限がある。
※月2GBまでの利用の場合は1,480円引きされる
データMAX 5G
ALL STARパック
10,980円
(11,150円)
無制限
サブスクリプションサービス(Netflix、TELASA、Apple Music、YouTube Premium)の利用料金も含まれている。
テザリング、データシェア、世界データ定額のアクセスの場合はデータ無制限ではなく合計で月80GBまでの上限がある。
※月2GBまでの利用の場合は1,480円引きされる
ピタットプラン 5G3,980円~6,980円
(4,150円~7,150円)
7GBまで
その月に利用したデータ量に応じて3段階に料金が変わる段階性定額

auの4Gスマホ向けプラン一覧
※税抜。端末代金、各種割引、オプションサービス、ユニバーサルサービス料は含まれていません。

プラン名月額料金
※( )内は2年契約Nなしの場合
毎月利用できる高速データ通信量
データMAX 4G LTE
7,480円
(7,650円)
無制限
テザリング、データシェア、世界データ定額のアクセスの場合は合計で月30GBまでの上限あり
データMAX 4G LTE
Netflixパック

8,480円
(8,650円)
無制限
サブスクリプションサービス(Netflix、TELASA)の利用料金も含まれている。
テザリング、データシェア、世界データ定額のアクセスの場合はデータ無制限ではなく合計で月60GBまでの上限がある。
ピタットプラン 4G LTE
(新auピタットプランN)
2,980円~5,980円
(3,150円~6,150円)
7GBまで
その月に利用したデータ量に応じて3段階に料金が変わる段階性定額

どのプランも通話に関して標準のものは30秒の国内通話に対して20円の通話料が発生するタイプ(家族割適用対象の家族回線(au回線)への国内通話は24時間いつでもかけ放題)ですが、月額料金が少し高くなるものの通話オプションをつけることで

  • 1回の国内通話が5分以内はかけ放題
    ※1回5分以上の国内通話は30秒につき20円の通話料が発生。
  • 国内通話24時間いつでもかけ放題

にすることも可能です。

ケータイ向けプランの場合(1つにまとまっているタイプ)

auのケータイ向けプランで通話とデータ通信が一つにまとまっているタイプとしては、「ケータイシンプルプラン」「ケータイカケホプラン」の2種類があり、無料通話の扱いや毎月利用できるデータ通信量が違います。

先生

auでこれから新規契約でケータイプランを契約する場合の選択肢としては、この後説明に登場する2プランよりも単純でわかりやすく、価格も比較的安価で、ほとんどの人はこの2つのプランのどちらかを選択する形になると思います。

ケータイシンプルプラン、ケータイカケホプランの違い
※税抜。月額数円のユニバーサルサービス料は含めていません。

プラン名ケータイシンプルプランケータイカケホプラン
通話タイプ国内通話30秒につき20円の通話料が発生する従量課金型国内通話24時間いつでもかけ放題
データ容量100MBまで1GBまで
月額基本料金1,370円3,150円
2年契約N-170円-170円
合計1,200円2,980円

※「ケータイシンプルプラン」は通話オプションをつけることでかけ放題にすることが可能です。
通話定額ライト2(1回5分以内の国内通話がかけ放題)・・・+800円
通話定額2(国内通話が24時間かけ放題)・・・+1,800円

先生

データを100MB以上使う人や国内通話を多くかける人はケータイカケホプランを選択すると良いです。

auのケータイ向けプランに関する解説記事もあるので、気になる方はこちらもチェックしてください。

ケータイ向けプランの場合(組み合わせが必要なタイプ)

以下の2つのauのケータイ向けプランについては、通話の料金と、データ定額サービスやインターネット接続サービス(LTE NET)の料金がバラバラで組み合わせる必要があります。

  • VKプランS(N)
    ※2年定期契約(2年契約N)をつけると月額998円~で利用できるプラン(データ定額サービス、インターネット接続サービスが別途必要)
    ※無料通話が1,100円分(国内通話で最大27分)付いているプラン
  • VKプランM(N)
    ※2年定期契約(2年契約N)をつけると月額1,620円~で利用できるプラン(データ定額サービス、インターネット接続サービスが別途必要)
    ※無料通話が2,600円分(国内通話で最大65分)付いているプラン

+

  • インターネット接続サービス(LTE NET)・・・月額300円
  • データ定額サービス(ダブル定額(ケータイ))・・・月額500~4,200円

別途必要です。

ダブル定額(ケータイ)
ダブル定額(ケータイ)の料金図。500円~4,200円とデータ利用量によって料金が変動。一番安い500円は10MB未満の利用の場合。190.6MB以上利用してしまうと一番高い4,200円の料金になってしまいかなりの割高に。
先生

昔からある料金プランの料金体系を踏襲する形のプランのため、これらのプランを選択した場合は、別途インターネット接続サービス(LTE NET)の300円やデータ定額サービス(ダブル定額(ケータイ))を組み合わせる必要があり複雑で、データ定額サービスの「ダブル定額(ケータイ)」の料金が高いので、200MB程度の利用で、スマホ料金以上に月額料金が跳ね上がるため、あまりおすすめはできないプランではあります。

VKプランS(N)、VKプランM(N)の違い
※税抜。無料通話分を超えた場合は30秒につき20円の通話料が発生。月額数円のユニバーサルサービス料は含めていません。

プラン名VKプランS(N)VKプランM(N)
通話タイプ1,100円分の無料通話付き
(国内通話最大27分)
2,600円分の無料通話付き
(国内通話最大65分)
データ容量
月額基本料金1,168円1,790円
2年契約N-170円-170円
LTE NET300円300円
ダブル定額(ケータイ)500円~4,200円
※最大2GBまで
※190.6MB以上の利用で4,200円に
500円~4,200円
※最大2GBまで
※190.6MB以上の利用で4,200円に
合計1,798円~5,498円2,420円~6,120円

※無料通話超過分は国内通話の場合30秒につき20円の通話料が発生します。

先生

データは2GBまで使えるものの月額料金が非常に高額になるため、1~2GB程度のデータ通信をしたい人の場合は、これらのプランを選択するよりはスマホ向けのプランを選択した方が無難です。

auのケータイ向けプランに関する解説記事もあるので、気になる方はこちらもチェックしてください。

端末本体代金について※auで端末を購入する場合

auでスマホ・ケータイの端末を購入する場合に必要になる料金で、一括払い分割払いで支払う形になります。

端末を購入するあたり、端末代金の割引サービスが気になると思いますが、2019年10月の法改正により、今までの端末代割引のサービスが9月末で終了したことで、割引サービスの種類が少なくなり、現在は以下の割引サービスを利用する形になっています。

かえトクプログラムの利用

auのかえトクプログラムは業界初の残価設定型と呼ばれるスマホ購入プログラムで、24回の分割払いで機種を購入する形になりますが、月々の支払う端末代金はドコモやソフトバンクとは異なっています。

かえトクプログラムでは、auが2年後の残価をあらかじめ設定をしておき、残価以外の代金を23回の分割払い(2ヶ月目から25ヶ月目)で支払いますが、24回目(25ヶ月目)の最終回では3つの選択肢から選ぶことができるプログラムになっています。(自動車を購入する際の残クレに近い内容です。)

auのかえトクプログラムを簡単にまとめるとこんな感じ…

  • 残価 = 2年後のスマホ端末の価値(auの買取保証額)で価格設定
    ※残価率は機種により異なり、一律ではありません。
  • 支払い回数は24回の分割払い
  • 本体価格から残価を除いた端末代金を23回の分割払いで支払う
    端末代金の支払いは購入した翌月から開始するので2ヶ月目~24ヶ月目の23回
  • 25ヶ月目の分割払いの最終回(24回目の支払い)は3つの選択肢から選べる
    ※買い替えや返却は13ヶ月目から可能だが、23回の分割払いは発生する
    • 新しいauの端末に買い替え(使っていたスマホはauに返却)
      →残価分の代金支払いが免除
    • そのままスマホを使い続ける
      →残価を一括払いまたは24回払いに再分割し支払う
      ※再分割の場合でも支払い期間中に新しいauの端末に買い替え&使っていたスマホを返却すると残金の支払いを免除することも可能
    • 使っていたスマホをauに返却するのみで買い替えをしない
      →下取り時点の端末の下取り価格での買い取りに(残価での買取ではない点に注意)

25ヶ月目にとる3つの選択肢の内容で特典内容が変わりますが、一番端末代金を抑えやすいものとしては、auで対象となるスマホ機種を購入してから25ヶ月目に購入したスマホ機種をauに返却し、次のauの機種に買い替えた場合で、残価分の支払いが免除されます。
※auを引き続き利用する人は返却のタイミングで次の機種を購入する感じになります。

かえトクプログラムを利用した場合の残価率は機種により異なり20%台~40%台の水準で設定されています。一例としてAQUOS R5G SHG01の場合だと以下のような感じになります。
※あくまで残価の支払い免除は、13ヶ月目から25ヶ月目にauに購入した対象スマホ機種を返却し、次のauの新しい端末を購入する必要があります。

25ヶ月目までに端末返却した場合のAQUOS R5G SHG01の実質的な機種代金(税込)
※2020年7月2日時点。かえトクプログラムの特典(auに端末返却&次のau端末購入の場合)を受けた場合

 特典適用による
最小の実質負担額
分割支払金
2~24ヶ月目
(1回~23回目支払い)
残価設定額
(最終回支払い)
※特典適用で免除可能
AQUOS R5G SHG01
残価率:39.52%
定価:106,870円
64,630円2,810円/月42,240円
auに返却の際、故障端末の場合は別途費用が必要になります

返却時のauの査定で故障端末と判定された場合には最大で22,000円(不課税)追加費用が必要
※au指定の故障紛失サポート系のオプション加入している場合は2,200円~(不課税)に追加費用が下がります

※残価設定額が22,000円より少ないので、サポートオプションに入っていない場合で故障させてしまった場合には、引き取ってもらえない形になると思います。

また、上記の形になる「かえトクプログラム」を特典利用をした場合は、残価の支払い免除を受けるためには購入した対象機種をauに返却し、端末は回収されてしまうため、auで機種変更をする際に使う「下取りプログラム」との併用はできない点は考慮しておく必要があります。

かえトクプログラムの加入条件は非常にシンプルです。

  • 対象のスマホ24回分割払いで購入する(購入時にプログラムへの申し込みが必要
    ※対象となるスマホが限定されていて、一括払いや36回、48回払いは割引対象に含まれなくなる点は注意
    ※加入は申し込み時だけで、後から加入することはできません。
先生

au以外の携帯会社を利用している人も端末購入、プログラム加入が可能です。

↓端末返却&次の機種購入以外のケースも含めたかえトクプログラムに関する記事を見たい方はこちら

そのほかのアップグレードプログラムは新規受付終了

「かえトクプログラム」のほかにアップグレードプログラム●●とかがあった気が・・・」と思った人もいるかもしれませんが、各種アップグレードプログラムは現在は新規受付が終了しているため新たに加入することができません。現在利用できるのはかえトクプログラムのみとなっています。

現在新規受付終了したアップグレードプログラム

プログラム名新規受付終了日
アップグレードプログラムNX2020年2月20日
アップグレードプログラムDX2019年10月31日
アップグレードプログラムEX2019年9月30日
アップグレードプログラムEX(a)2019年9月30日
アップグレードプログラム(a) 2019年9月30日
アップグレードプログラム(ジュニア)2019年9月30日
アップグレードプログラム(タブレット)2019年9月30日
機種代金が割高になっているのは法改正が影響

以前の端末代金割引と比べて、各携帯会社の機種代金の実質負担額が多いように感じている人も多いと思いますが、実際その通りで、この原因についても始めの方で触れた2019年10月の法改正が影響していて、回線と端末代は切り離した契約にする(ことを義務化してしまった)ことで、以前のような端末代金の大幅な割引ができなくなっています

また、契約期間を縛らない形でも回線と端末セット契約による端末代の割引に関しても上限2万円まで(端末代は0円以下になってはいけない)のルールも加わっているため、販売店独自キャンペーンの割引額も大きな制限を2019年10月以降は設けられてしまい大幅な割引ができなくなってしまっています。

店舗での購入の場合「頭金」がかかる場合がある点には注意

街中のauショップ・au取扱店で購入する場合端末代金に「頭金」が加算されている場合があります。頭金は、販売店側の利益になる料金で、通常の端末代に頭金が上乗せされています。料金も販売店に裁量を持たせているようで店舗によって価格が変動しています。

店舗で端末を購入する場合には、頭金が加算されていないか注意しましょう。

ただし、店舗ではなく、auオンラインショップでの契約の場合には、頭金が0円になります

先生

頭金と事務手数料と混同しがちですが、二つは違うものなので注意しましょう。
(事務手数料はしっかりとかかります。)

↓関連記事:事務手数料0円。頭金0円。などのスマホの色々な0円解説
少しでも得に購入したい場合の販売店見極めポイント(2019年10月以降版)

auの路面店やauオンラインショップなど、複数の販売店から少しでもお得なお店で購入したいと考えている方は、結局どのauの販売店で購入するのがお得なのかを判断する材料として、以下のポイントを押さえて、最終的に利用するお店を決めることをお勧めします。

  • 端末代金の割引・キャッシュバックは(キャリア公式+ショップ独自の合計で)2万円であること
    ※2019年10月の法改正で最大で割引できる金額が2万円までなので最大限の還元額が2万円です。(ただし、3Gから4G・5Gに変更する場合は上限2万円の制約の適用外になる)
    ※定価で2万円を切る端末の場合には割引後の端末価格が1円になる還元額がベスト。
  • 端末代金に頭金がかからないこと
    ※定価の端末代金とは別に頭金(数千円から数万円)を徴収する場合が一部の販売店であります。
  • 還元の条件に余計なオプション加入が無いこと
    ※販売店からのキャッシュバック還元条件などで余計なオプション加入が必要な店舗も一部あります。

機種変更でも2万円還元を受けれるお店があれば、機種変更でも良いかもしれませんが、なかなかこの条件を出すのは困難なようで、MNPや新規契約であればこの条件を引き出しやすいようです。

先生

2019年9月まではキャッシュバック還元はできるだけ多いお店でという判断軸がありましたが、10月の法改正で上限金額が設定されてしまったので、最大限の2万円の還元が受けられて、かつ余計な条件を付けないお店で契約するのが今後のショップ選びの判断軸になりそうです。

まとめ

auのスマホ・ケータイ料金プランは大きく2つの料金の料金の組み方があり、プランによって1つにまとまっているもの、3つの料金項目を組み合わせるものがあります。この料金をベースにオプション料金やキャンペーンによる割引などの料金の増減があります。

非常にauの料金携帯が分かりづらい要因となっているものの一つにプランによってオプションの料金が違ったり、割引・キャンペーン適用ができるものできないものがある点があります(似たような名前のプランでも適用できるできないがあるので注意しましょう)。

最低これだけ知っておくだけでも、auの月額料金がかなり見やすくなるのではないかと思います。月々の請求額の中身を理解することで、より自分自身に合ったプランを探しやすくなるのではないでしょうか?

いかがでしたでしょうか?
また、次回もお楽しみに!

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この記事を書いた人

Ken
Kenスマホの先生2代目運営者
INEST株式会社とINESTグループ企業のLinklet株式会社が共同運営しているスマホの先生の二代目管理者。
MNPで何回か携帯会社を変更した経験を持ち(現在はワイモバイル利用者)、各携帯会社の料金プランや携帯・スマホ料金を少しでも抑えつつも快適なデータ通信ができるようにするための情報収集や情報発信をしています。
※旧管理者の記事のリライトなども手掛けています
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