ワイモバイル「スマホベーシックプラン」徹底解説。改定後のプラン内容・特徴は?
ワイモバイルの「スマホベーシックプラン」は2021年2月17日をもって新規受付の申込みを終了しています。代わりとなる現在のプランとしては「シンプル2」があります。
ワイモバイルのスマホベーシックプランは2020年7月1日から一部改訂されています。これは、2020年4月に登場した楽天モバイルのRakuten UN-LIMITにより、UQモバイルが「スマホプランR」を投入することで対抗し、ワイモバイルも追随して今回のスマホベーシックプランの改定に繋がっています。
また、2021年2月18日にUQモバイルや楽天モバイルのプランに対抗した形の「シンプル」のプランが始まりますが、このことに伴いスマホベーシックプランは2021年2月17日で新規申込受付が終了します。
今回はワイモバイルのスマホベーシックプランの利用を考えている人向けにプラン内容・料金・特徴など詳しく解説していきます。
- ケータイベーシックプランSS(ケータイ向け料金プラン)
- 2021年2月17日「スマホベーシックプラン」新規申込受付終了のことを記載
- 2021年3月以降の「スマホベーシックプランR」の一部変更内容を追記
- 2021年2月18日以降の「スマホベーシックプラン」の5G通信提供開始のことを追記
プランの特徴
まずは、ワイモバイルのスマホベーシックプランの特徴について解説します。ワイモバイルのスマホベーシックプランの特徴としては以下の様なものがあります。
- 通信容量別にS/M/Rの3つのタイプがある
※高速データ通信を上限まで使った場合の速度制限時の通信速度は最大128kbps。ただし2020年7月以降はプランMとプランRは最大1Mbpsに増速。
※Lは2019年9月30日で新規受付終了。
※S/M/Rも2021年2月17日で新規受付終了。 - 1回10分以内の国内通話がかけ放題
- 半年間は基本料金が700円引き(新規割)
- 「Yahoo!プレミアム」会員の月会費462円(税抜)が永年無料
- テザリング料金無料
- 2年契約の縛りがなく、プラン解約などによる契約解除料が不要
※他の携帯会社にMNPする場合はMNP転出料は必要 - 月額割引(端末代金の割引)は利用できない
- 2021年2月18日以降(順次)は5G通信も対応
●スマホベーシックプランS/M/Rの高速データ通信容量・速度制限時の通信速度の違い
プラン名 | 基本データ容量 | 速度制限時の通信速度 |
---|---|---|
スマホベーシックプランS | 3GB/月 | 最大128kbps |
スマホベーシックプランM | 9GB/月 ※2020年6月まで ↓ 10GB/月 ※2020年7月以降 | 最大128kbps ※2020年6月まで ↓ 最大1Mbps ※2020年7月以降 |
スマホベーシックプランR | 14GB/月 ※2021年2月まで ↓ 20GB/月 ※2021年3月以降 | 最大128kbps ※2020年6月まで ↓ 最大1Mbps ※2020年7月以降 |
スマホベーシックプランM/Rを2020年6月以前から利用している人も2020年7月以降は改定後のデータ容量、速度制限時の通信速度でプランを利用することができるようになっています。
また、スマホベーシックプランRについては2021年3月以降は月に利用できる高速データ通信の容量が20GBに増量されます。(さらに月額料金も少し値下がりします)
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT」やUQモバイル「スマホプランR」に対してワイモバイルの(特に)「スマホベーシックプランM」をUQモバイルの基準に合わせることで対抗している形です。
「データ増量無料キャンペーン2」でさらに容量が増える
「データ増量オプション」の月額料金(500円/月)が1年間無料になる「データ増量無料キャンペーン2」を適用すると、さらに多くのデータ容量が使えるようになります。
※データ増量オプション自体は契約初月は無料で、2ヶ月目から13か月目の1年間は「データ増量キャンペーン2」でオプション料金がかからない形になっています。
●スマホベーシックプランS/M/R+データ増量オプション2適用後の高速データ通信容量の違い
プラン名 | 容量 |
---|---|
スマホベーシックプランS | 4GB/月 (1GB増量) |
スマホベーシックプランM | 12GB/月 (3GB増量) ※2020年7月以降は合計13GB/月に |
スマホベーシックプランR | 17GB/月 (3GB増量) ※2021年3月以降は23GB(20GB+3GB) |
データ増量無料キャンペーン2は1年間の「データ増量オプション」の料金が無料になるキャンペーンのため、2年目以降も継続して「データ増量オプション」を利用したい(「データ増量オプション」を解除しない)場合には月額料金500円(税抜)が加算されるようになります。
料金
ワイモバイルの「スマホベーシックプラン」の料金ですが、基本料金とデータ通信料を合わせたベースとなる月額料金の定価は2,680円~4,680円(税抜)です。(※2021年3月以降は2,680円~4,480円(税抜)になります)
※新しい端末をワイモバイルで購入する場合は端末代金が別途必要です。
●スマホベーシックプランS/M/Rのベースとなる月額利用料金(税抜)
プラン名 | 月額料金 |
---|---|
スマホベーシックプランS | 2,680円 |
スマホベーシックプランM | 3,680円 |
スマホベーシックプランR | 2021年2月まで 4,680円 ↓ 2021年3月以降 4,480円 |
これは定価なので、別途オプション料金やキャンペーン・割引などで最終的な月額料金は上下してきます。
通話タイプは標準で1回の国内通話10分以内はかけ放題
ワイモバイルのスマホベーシックプランの標準の通話タイプは1回10分以内の国内通話が無料になるタイプのもので、他の携帯会社のプランではよくある30秒につき20円の従量課金型とは異なり優れています。
※1回10分以上の国内通話は10分超過分において30秒につき20円の通話料が発生します。
ただし、家族間通話については24時間無料になることはなく、1回10分以内のルールが適用されます。また、海外への通話や0570などの有料通話などについては1回10分以内無料通話の対象外になります。
テザリング無料
ソフトバンクのテザリング機能は有料のオプションですが、サブブランドであるワイモバイルの場合は有料ではなく、無料でテザリングを利用することができます。
5G通信も可能に(2021年2月18日以降)
スマホベーシックプランは元々は5G通信に対応していないプランでしたが、2021年2月18日以降は現状は対硫黄エリアは狭く順次ではあるものの5G通信にも対応できるようになり、4Gスマホ・5Gスマホのどちらでも利用ができるようになります。
適用できる各種キャンペーン
スマホベーシックプランではいくつかのキャンペーンによる割引を受けることができます。ここでは代表的な3つの割引についてご紹介します。
「新規割」で半年間の月額料金が700円引き
※新規割は2021年2月17日をもって新規申込受付が終了します。
スマホベーシックプランに新規契約、MNP(ソフトバンクからの番号移行含む)、または契約変更をすると契約した翌月から6ヵ月間の月額料金が700円引きになる「新規割」を利用することができます。
割引金額(税抜) | 700円引き ※S/M/R共通 |
---|---|
割引期間 | 契約翌月から6ヵ月間 |
「おうち割光セット(A)」が利用できる人は月額料金が500円引き
ワイモバイル指定の固定回線(ソフトバンク光やソフトバンクエアーなど)を利用している場合には、固定回線とのセット割である「おうち割光セット(A)」が利用できます。
「おうち割光セット(A)」の申込の最短翌月から月額料金から500円引きされるようになります。
割引金額(税抜) | 500円引き ※S/M/R共通 |
---|---|
割引期間 | 契約翌月から永年適用 |
対象固定回線 | ・ソフトバンク光 ・ソフトバンクエアー など |
併用できない割引 | 家族割引サービス |
契約しているプランにより割引額が変わりますが「スマホベーシックプラン」の場合は1回線につき月額500円の割引が適用されます。
家族で複数回線契約している人は「家族割引サービス」で500円引き(2回線目以降)
家族でワイモバイルを複数回線契約している人は2回線目以降からは「家族割引サービス」が適用され、月額料金から500円引きされるようになります。
ただし、「おうち割光セット(A)」を適用している場合は、「家族割引サービス」が適用されず、どちらか一方の割引が適用される形になります。
※1回線目から適用可能な「おうち割光セット(A)」が利用できる人は「おうち割光セット(A)」を選択する形になると思います。
割引金額(税抜) | 2回線目以降分が対象 500円引き ※S/M/R共通 |
---|---|
割引期間 | 永年適用 |
併用できない割引 | おうち割光セット(A) |
「家族割引サービス」と「おうち割光セット(A)」の割引が併用できない点には注意!(この点は競合となるUQモバイルの場合も同様ですが…)
でも「月額割引」は利用できない
色々な割引サービスが適用できるなか、2019年9月までのプランでは利用できた端末本体の購入補助にあたる「月額割引」については、2019年10月以降の端末購入分については利用できないため、スマホベーシックプランでは利用することができません。
ただし、ワイモバイルオンラインショップ限定の割引や販売店独自の割引などは行っていたりはするので以前ほどの水準にはならないもののある程度は端末代を抑えての購入はできる形です。
ワイモバイルで取り扱っているスマホ端末は高性能&高価格帯の端末は取り扱っていないので、性能面は抑えられているものの比較的安価で購入することはできます。
(高性能を求める人にとっては不満かもしれませんが…競合のUQモバイルも同様でサブブランド系の特徴の一つだったりします。高性能なスマホ機種を買いたい人はソフトバンク(au)を使ってねという思惑があるかもしれません。)
「結局それぞれのプランや割引を適用すると料金はいくらになるの?」
と思っている方もいるはずなので、各プランごとに料金や割引がどのように変わっていくのかまとめてみました。
毎月の料金例と割引の推移
スマホベーシックプランを利用した場合の毎月の利用料金と各キャンペーンの割引の推移をシミュレーションしてみました。
※機種を購入した場合の機種代と(わずか数円の)ユニバーサルサービス料は含んでいません。
※併用できない「おうち割光セット(A)」と「家族割引サービス」は「おうち割光セット(A)」を選択した場合でシミュレーションしています。
契約した初月
スマホベーシックプランを契約した最初の月は「新規割」と「おうち割光セット(A)」の割引がまだ適用されません(2カ月目から適用されるため)。
以下の料金を日割計算した金額と別に契約事務手数料3,000円(税抜)が加算されます。
既にワイモバイルユーザーで新規契約・機種変更・MNPを伴わない料金プランのみを変更する場合は、契約事務手数料はかかりません。
※契約してから2年経過する前の段階で「スマホプラン」から「スマホベーシックプラン」へのプラン変更などについては旧プランの契約解除料が必要になる点には注意しましょう。
スマホベーシックプランS | スマホベーシックプランM | スマホベーシックプランR | |
---|---|---|---|
高速データ通信容量 ※データ増量オプション分は除く | 3GB/月 | 10GB/月 ※2020年6月までは9GB/月 | 14GB/月 ※2021年3月以降は20GB/月 |
基本使用料 | 2,680円 | 3,680円 | 4,680円 ※2021年3月以降は4,480円 |
合計 | 2,680円の 日割計算 | 3,680円の 日割計算 | 4,680円の 日割計算 ※2021年3月以降は4,480円の日割計算 |
※税抜
※1回10分以内の国内通話は無料です。(1回10分超過分は30秒につき20円の通話料が別途発生)
2カ月目~7カ月目
契約の2カ月目から「新規割」と「おうち割光セット(A)」の割引が始まります。
スマホベーシックプランS | スマホベーシックプランM | スマホベーシックプランR | |
---|---|---|---|
高速データ通信容量 ※データ増量オプション分は除く | 3GB/月 | 10GB/月 ※2020年6月までは9GB/月 | 14GB/月 ※2021年3月以降は20GB/月 |
基本使用料 | 2,680円 | 3,680円 | 4,680円 ※2021年3月以降は4,480円 |
新規割 (半年間) | -700円 | ||
合計 (おうち割光セット(A)なし) | 1,980円 | 2,980円 | 3,980円 ※2021年3月以降は3,780円 |
おうち割光セット(A) | -500円 | ||
合計 (おうち割光セット(A)あり) | 1,480円 | 2,480円 | 3,480円 ※2021年3月以降は3,280円 |
※税抜
※1回10分以内の国内通話は無料です。(1回10分超過分は30秒につき20円の通話料が別途発生)
8カ月目以降
8カ月目以降は「新規割」の割引期間が終了し、月額料金が500円高くなります。
スマホベーシックプランS | スマホベーシックプランM | スマホベーシックプランR | |
---|---|---|---|
高速データ通信容量 ※データ増量オプション分は除く | 3GB/月 | 10GB/月 ※2020年6月までは9GB/月 | 14GB/月 ※2021年3月以降は20GB/月 |
基本使用料 | 2,680円 | 3,680円 | 4,680円 ※2021年3月以降は4,480円 |
合計 (おうち割光セット(A)なし) | 2,680円 | 3,680円 | 4,680円 ※2021年3月以降は4,480円 |
おうち割光セット(A) | -500円 | ||
合計 (おうち割光セット(A)あり) | 2,180円 | 3,180円 | 4,180円 ※2021年3月以降は3,980円 |
※税抜
※1回10分以内の国内通話は無料です。(1回10分を超過した分は30秒につき20円の通話料が別途発生)
※データ増量無料キャンペーン2を利用している場合で、14カ月目以降もデータ増量オプションを解約しないで継続利用する場合にはオプション料金で月額料金が500円プラスになります。
ワイモバイルの料金表は、ドコモ・au・ソフトバンクに比べて非常にシンプルです。使用するデータ容量を考えてプラン選択をすればOKです。
まとめ
ワイモバイルのスマホベーシックプランについて詳しく解説していきました。
2020年7月の改定の時はRakuten UN-LIMITやスマホプランRにワイモバイルのスマホベーシックプランも対抗した形ですが、スマホベーシックプランMの場合、2020年7月から月10GBまでデータ利用ができ、上限までデータを使い切った場合の速度制限時の通信速度は最大1Mbpsとあまり通信速度が落ちない点は魅力的です。2年契約の縛りもなく、1回10分以内の国内通話がかけ放題が標準なので、データも通話もある程度使いたけど、月額料金を抑えたい人にとっては、ワイモバイルのスマホベーシックプランは有力な選択肢の一つになりそうです。
↓スマホベーシックプランについて詳しい内容は
ワイモバイル公式:スマホベーシックプラン
いかがでしたでしょうか?
また、次回もお楽しみに!
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この記事を書いた人
- INEST株式会社とINESTグループ企業のLinklet株式会社が共同運営しているスマホの先生の二代目管理者。
MNPで何回か携帯会社を変更した経験を持ち(現在はワイモバイル利用者)、各携帯会社の料金プランや携帯・スマホ料金を少しでも抑えつつも快適なデータ通信ができるようにするための情報収集や情報発信をしています。
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