ソフトバンクの「半額サポート」は本当に半額なの?デメリットを知っておこう!
後続となる割引サービスとして2019年9月13日から「半額サポート+(プラス)」が始まります。
※ソフトバンクが2019年9月13日から2年契約や契約解除料がかからない新プランを開始する発表をしたことに伴い、契約縛りや解除料のあるプランや「半額サポート」を含む各種キャンペーンが2019年9月12日で終了することになりました。
以下は2019年9月12日までの「半額サポート」に関する解説記事です。
「最新スマホも機種代金 最大半額(スマホ代まっぷたつ!)」
を売り文句に展開しているソフトバンクの「半額サポート」キャンペーン(プログラム)。iPhoneやAndroidのスマホ購入の際、端末代割引(半額?)を匂わせる内容に見えますが、購入時にその場で半額になるような内容ではなく、最大とあるように実は特定の条件下で実質半額になるといった特典内容になっています。
そこで、今回はこの「半額サポート」キャンペーンについてソフトバンク公式ページの内容と見比べながら徹底解説していきたいと思います。半額サポートの特典内容・適用条件をはじめ、メリット・デメリットや一番有効活用できる機種変更のタイミングなど、できるだけ詳しくご紹介します。
半額サポートとは
ソフトバンクの半額サポートとは、48回割賦(48回の分轄払い)で機種を購入した場合で、25ヶ月目以降に新しい機種に機種変更をすると分轄払いが残っている端末代の支払いが免除されるというキャンペーンです。
ここでのポイントは簡単にいうと3つあります。
- 48回払いで契約した場合のみ利用可能(一括購入などでは利用できない)
- 25ヶ月~47カ月目のときに機種変更で特典が利用できる(次の機種を購入しないと使えない)
- 支払いの残っている残金が免除対象(既に支払ってしまった分は取り戻せない)
元々は「半額サポート for iPhone」「半額サポート for Android」だった
元々は「半額サポート for iPhone」と「半額サポート for Android」というそれぞれ名称の違うキャンペーンでしたが、現在は「半額サポート」に名称統一したキャンペーンになっています。キャンペーン自体は2017年9月22日から開始しています。
対象の機種
ソフトバンクの半額サポートに加入できる対象の機種(2019年7月9日時点)は以下の機種になります。
iPhone系
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone X
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
- iPhone 6s
- iPhone 6(32GB)
- iPhone SE
Google Pixel系
- Google Pixel 3a
- Google Pixel 3a XL
- Google Pixel 3
- Google Pixel 3 XL
Androidスマホ系
- Xperia 1
- AQUOS R3
- arrows U
- LG K50
- AQUOS R2 compact
- HUAWEI Mate 20 Pro
- Android One S5
- Xperia XZ3
- AQUOS zero
- シンプルスマホ4
- DIGNO J
- HUAWEI nova lite 2
- Xperia XZ2
- AQUOS R2
- HUAWEI Mate 10 Pro
- Android One S3
- Xperia XZ1
- AQUOS R compact
- Xperia XZs
- DIGNO G
- HTC U11
- AQUOS Xx3 mini
- DIGNO F
- DIGNO U
- シンプルスマホ3
法人向けスマホ
- AQUOS sense basic
ソフトバンク公式ページの上部の機種は該当の最新スマホの一部のみで対象となる機種はほかにもあります。(公式ページの後半に対象機種のリストが記載されています。)
プログラム利用料金
ソフトバンクの半額サポートの利用料金は無料です。
加入条件に合致する場合は、特に申込は不要で自動的に適用されます。
auのアップグレードプログラムEXは有料
キャンペーンなのだから当然無料と思いますが、半額サポートと同じようなキャンペーンでauに「アップグレードプログラムEX」があるのですが、auのアップグレードプログラムEXの方は月額390円(不課税)のプログラム料金(プログラム料金は24回分まで)がかかるという違いがあります。
仮に25ヶ月目に機種変更した場合、プログラム料金で9,360円(不課税)分の差がある分、ソフトバンクの方が優位です。
加入条件
ソフトバンク公式ページの説明内容が良く分からない方もいらっしゃると思いますので、ソフトバンクの半額サポートの加入条件を簡単にまとめると以下の条件になります。
- 48回割賦(48回の分割払い)でソフトバンクの対象機種を購入すること
- ウルトラギガモンスター+(プラス)、ミニモンスター、スマホデビュープランなどのソフトバンク指定のデータ通信プランに加入すること
- 2年契約あり(自動更新・フリープラン)で契約すること
公式ページ内の用語解説(加入条件)
条件の一つ目ですが、ソフトバンク公式ページにある新スーパーボーナス(48回割賦)というのが48回の分轄払いでの契約を指しています。そのため、一括購入や支払回数が違う24回割賦などでは半額サポートを利用することができません。
条件の二つ目は加入できるデータ通信プランを指定していますが、ソフトバンク公式ページにある「データ定額 50GBプラス」というのは「ウルトラギガモンスター+(プラス)」を指しています。「データ定額スマホデビュー」は「スマホデビュープラン」を指しています。現在の主力プラン以外の従来型の一部のデータ通信プランでも半額サポートを利用することが可能です。
また、縛りの期間のある2年契約付きが加入条件に含まれ、公式ページで対象外とされている「家族データシェア」は現在は新規受付が終了しているスマ放題/スマ放題ライトにひもづくデータシェア系プランについては半額サポートの対象外となっています。
加入条件に該当するデータ通信プラン
現在の主力プラン
現在主力となっているデータ通信プランはいずれも半額サポートの対象となるプランです。
- ウルトラギガモンスター+(※データ定額 50GBプラス)
- ミニモンスター
- スマホデビュープラン(※データ定額スマホデビュー)
従来型プラン(現在新規受付終了のプランも含む)
- データ定額(おてがるプラン専用)
- データ定額ミニ 1GB / 2GB
- データ定額 5GB / 20GB(U18) / 20GB / 30GB / 50GB
- データ定額パック・標準(8) / 大容量(10) (15) (20) (30)
- パケットし放題フラット for 4G/4G LTE
キャンペーン解除条件
ソフトバンクの半額サポートに加入している場合でも、以下の条件に該当する場合には自動的に解除され、半額サポートが利用できなくなります。特に押さえておきたいポイントを簡単にまとめると
- 端末代を一括返済した場合(残金が免除になるものなので、残金が無くなれば・・・)
- 対象外のプランに変更した場合
- ソフトバンクの解約や譲渡した場合
※公式ページで「機種変更した場合」も条件にありますが、旧端末の半額サポートが解約になり、新しく機種変更したものは改めて半額サポートに加入する形になるだけなので、あまり気にしないほうがよいです。「電話番号・メールアドレスお預かりサービス」は一定期間回線を休眠状態(月額390円)した場合で非常にレアなケースなのでこちらもあまり気にしなくて良いと思います。
特典利用条件
半額サポートの特典利用を簡単にまとめると以下の条件を満たすことで利用することができます。
- 25ヶ月目~47ヶ月目で「半額サポート」または「機種変更先取りプログラム」の対象機種に機種変更する
- 半額サポート加入時に購入した機種を機種変更の翌月末までにソフトバンクに回収、査定完了させること
※回収端末が故障機の場合は最大20,000円特典金額が減額か特典が利用できなくなる。ただし、あんしん保証パックなどの保証オプションに加入している場合は最大2,000円の減額で済む
1つ目のポイントとしては、25ヶ月目以降に機種変更すると特典利用ができる点はいままでの解説で出てきた内容ですが、実は機種変更の端末機種も指定されています。最新機種を含むスマホは対象になっていますが、ケータイ(ガラケー)機種は対象外となっている点には注意が必要です。
2つ目のポイントは結構重要で、特典の適用には機種変更するまでに使用していた半額サポートに加入時のスマホ端末はソフトバンクに回収させることで初めて適用されます。もし、故障機になってしまった場合には、査定額が下がったり、回収できず特典利用ができなくなる場合がある点にも注意が必要です。
回収できない条件
半額サポートで回収できない条件があるのでご紹介します。
下取りプログラムの回収できない条件と同じ条件です。
全加入者
- 電源が入らない
(スリープボタンが正常に機能しない) - 初期化されていない
(各種ロックが解除されていない) - 製造暗号(IMEI等)が確認できない
※IMEIは端末の「設定」メニューで確認ができます - メーカー保証が対象外
(改造など)
2018年6月29日以降の加入者のみ
2018年6月29日以降の加入者はさらに以下の条件も加えられています。
- ガラス・筐体が破損している
(ヒビ割れやカメラ・ボタン部分に破損や欠陥がある) - 液晶画面が異常/タッチパネルが動作不良
(液晶の液漏れ・焼きつき、タッチパネルの操作ができない、縦線や横線がある、画面が暗く文字が読めない) - 筐体が変形している
下取りプログラム(機種変更)と併用できない
ソフトバンクの半額サポートは機種変更時にソフトバンクに端末が回収されてしまうということは、同様にソフトバンクに回収させることで利用できる「下取りプログラム(機種変更)」との併用が当然できなくなります。
半額サポートは25ヶ月目以降に機種変更した場合の、残割賦代免除。
(つまり26ヶ月以上保有した状態だと免除額が毎月減額されていく)
下取りプログラム(機種変更)は機種変更時に規定の査定額を24分轄し月額料金から割引
という違いがあるため、48ヶ月の完済間近になった段階では、半額サポートではなく、下取りプログラム(機種変更)の方がお得になる可能性もあるため、このようなケースの場合にはそれぞれの金額を比較し、お得になる方のキャンペーンを利用するようにしてください。
既に端末代の48回割賦払いが既に完了してしまった場合は、半額サポートは使えませんが、引き続き利用できる下取りプログラム(機種変更)を利用しましょう。
機種変更先取りプログラムとの併用もできない
ソフトバンクに端末が回収されることで特典が発生するものとして、「機種変更先取りプログラム」もありますが、こちらについても同様で「半額サポート」との併用はできません。
機種変更先取りプログラムは24回割賦で加入できるプログラムで48回割賦の半額サポートと対象者がそもそも違っていますが・・・
かつては「月月割」もあったが
端末代の値引きにあたるキャンペーンとしては、ソフトバンクには「月月割」がありましたが、月月割は「ウルトラギガモンスター+」や「ミニモンスター」など現在の主力プランでは利用できない割引です。
「月々割」は端末の下取りをしないので「下取りプログラム(機種変更)」との併用ができましたが、「半額サポート」は「下取りプログラム(機種変更)」との併用はできないといった違い(罠)があり、デメリットのひとつといえます。
分離プランの義務化が影響
ニュースなどで耳にしたことがあるかもしれませんが、携帯スマホの通信料と端末代を完全分離した「分離プランの義務化」対応の影響を大きく受けています。対応すると、通信料と端末代をセットにした割引ができなくなります。
●3大キャリアの分離プラン例
ソフトバンク | ・ウルトラギガモンスター+(プラス) ・ミニモンスター ・スマホデビュープラン |
---|---|
ドコモ | ・ギガホ ・ギガライト |
au | ・auデータMAXプラン ・auフラットプラン25 Netflixパック ・auフラットプラン20 ・auフラットプラン7プラス ・新auピタットプラン ・auピタットプラン(s) |
端末代金の分割払いはかつては2年縛りの兼ね合いもあり24回払いが主流でしたが、現在のau、ソフトバンクで48回払いが台頭しているのは、セットでの割り引きができなくなると月々支払う端末代の料金が高額になり、購入控えが激しくなると考えたソフトバンク、auでは対抗策として、支払い回数を2倍の48回に増やし毎月の端末代支払いが高額にならないようにしたという背景があります。ドコモについても新プランが登場した2019年6月以降は24回から36回に支払い回数が増えています。
48回払いになったのはセットで端末代割引をできなくした分離プランの影響・・・
半額サポート利用の機種変更のベストタイミング
ソフトバンクの半額サポートに加入し、最大半額になるベストの機種変更のタイミングは半額サポートの特典が利用できる25ヶ月目での機種変更です。
26ヶ月目以降でも半額サポートの特典は利用できますが、毎月の端末代の支払いが継続する影響で、支払い免除対象となる端末代の残額が毎月減っていくため、半額サポートを利用するメリットが減っていく結果につながります。
つまり、半額サポートに最も向いている人は2年に1回必ず機種変更する人と言えます。
1年買い替えオプションなら毎年機種変更も
ソフトバンクの半額サポートは25ヶ月目から特典利用ができますが、13ヶ月目から24ヶ月目でも、24回分の端末代を支払う(つまり13ヶ月目に機種変更する場合は、残り12ヶ月分の端末代を支払う)ことで半額サポートの特典が使えるようになります。
毎年最新のスマホに必ず機種変更したい人は1年買い替えオプションを使い、半額サポートを利用することをお勧めします。
メリット
ソフトバンクの半額サポートを利用するメリットは2年などの比較的短い周期で機種変更することで端末代金の残債を最大購入した半額まで抑えることができる点です。
一番メリットを受けられる人
- 25ヶ月目で新しいスマホに機種変更する人
メリットのある人
- 13ヶ月目~24ヶ月目に機種変更する
(ただし、24ヶ月分の端末代は支払う必要がある) - 26ヶ月目~48ヶ月目で機種変更
(比較的早い段階で機種変更する人にメリットがあり、月が経過する(免除額が減額する)とともにメリットが少なくなっていく)
デメリット
ソフトバンクの半額サポートのデメリットは2年契約の縛り期間のある契約をする(月額料金を抑えることができるほとんどの人が利用しているプラン)程度で大きなデメリットは特にありませんが、メリットを受けることができないものをデメリットとして考えた場合、長い期間機種変更をしない同じ端末を利用し続ける場合には、半額サポートの特典効果が薄くなる(もしくはなくなる)点がデメリットになります。
また、現在新規申込は終了してしまっている旧式のプランで利用できた「月月割」と比べると「下取りプログラム(機種変更)」との併用ができない点で割引効果が少なくなっている点もデメリットとして捉えても良いかもしれません。「月月割」をまだ利用できる旧式プランを利用している人は「半額サポート」ではなく、「月月割」と「下取りプログラム(機種変更)」の組み合わせで利用した方がお得になる可能性が高いです(特に端末代が安い機種の場合)。
メリットの無い人(下取りプログラム(機種変更)利用を推奨する人)
- 端末代金を完済してしまった人
- 端末代金が完済間近の人
※半額サポートの免除金額と下取りプログラム(機種変更)の下取り金額を比べてお得な方を利用しましょう!
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- INEST株式会社とINESTグループ企業のLinklet株式会社が共同運営しているスマホの先生の二代目管理者。
MNPで何回か携帯会社を変更した経験を持ち(現在はワイモバイル利用者)、各携帯会社の料金プランや携帯・スマホ料金を少しでも抑えつつも快適なデータ通信ができるようにするための情報収集や情報発信をしています。
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