ROMとRAMとCPUはスマホのスペックを決める!適切なスペックのスマホを選ぼう♪
ROMとRAMとCPUはスマホのスペックを決める!適切なスペックのスマホを選ぼう。スマホの仕様書を見ると、いろいろな省略ワードが飛び交っているのがわかると思います。
- ROM
- RAM
- CPU
3つの要素はスマホの処理能力を決める重要な部品ですが、聞きなれない方にとってはそもそも何を指しているのかわかりにくいかと思います。
それぞれの単語の意味を詳しく理解すると、スマホを選ぶ際に自分の環境に適したスマホを選びやすくなるのがポイントです。ちなみにパソコンを選ぶ際にも上記の要素はかかわってくるので、「スマホに限らずパソコンのスペックも把握したい!」という方でも覚えて損はないと思います。
今回は自分の環境に合ったスマホをスペックで選びたい方向けに、ROMとRAM、CPUの違いや各ケースに応じたスマホの選び方をご紹介していきます。
ROMとRAM、CPUの違い
まずはROMとRAM、CPUの違いについて解説していきます。ちなみに3つの要素は企業で働く社員やレストランなどにたとえられますが、今回は親しみやすいようにレストランに当てはめて解説していきます。
ROMとは
ROMはRead Only Memoryの略!いわゆるストレージ
ROMは「Read Only Memory」の略であり、「読み出し専用のメモリ」と訳せます。パソコンでいうHDDやSSDといったストレージに該当する部分です。
レストランの場合、ROMは調理する食材を保存している倉庫や冷蔵庫(スマホ内に保存した動画や画像、アプリといったデータ)に当たります。ちなみにストレージは「貯蔵庫」といった意味があるので、倉庫や冷蔵庫にたとえるのはわかりやすくてちょうどいいと言えるでしょう。
スマホではストレージの大きさが、データの保存容量を表しています。たとえばスマホのROMが「32GB」と書いていれば、32GB分のデータを保存可能です。
ただし32GBいっぱいに自分がインストールしたアプリや保存したデータを入れ込めるわけではありません。ストレージにはAndroidやiOSといったOSのデータや、端末を購入時に最初からインストールされているアプリのデータも含まれているからです。このため実際に自由に使うことのできるROM量は仕様書に記載されている量より少ない点に注意しましょう。
ちなみにROMは外部から拡張することができます。たとえばmicroSDカードを挿入すれば保存できるデータが底上げされますし、クラウドストレージにデータを保存するようにすればスマホ内部ROMが圧迫される危険を防げるのがポイントです。ROMが少なくなり過ぎるとアプリやOSの挙動に影響が出て不具合の原因になるので、ある程度空けて利用するのがおすすめになります。
RAMとは
RAMはRandom Access Memory!パソコンのメモリに当たる部分
ROMと勘違いされやすいのがRAMです。ちなみに大手メディアでRAMとROMを取り違えて紹介するミスが発生した事例もあるので、もし遭遇した場合にも違和感を覚えられるようになっておくと後々安心できるでしょう。
RAMは「Random Access Memory」を表しています。「ランダムアクセスが可能なメモリ(順番にしか読み書きができない「シーケンシャルアクセスメモリ」と対比させた言葉)」という意味であり、パソコンで言うメモリに該当する部分です。
レストランでたとえるとRAMの量は調理場の大きさです。調理場の大きさが大きいほどスペースを広く取れるので作業がはかどりますが、スマホでも同じでRAM量が多いとアプリの処理が効率化されたりとさまざまなメリットをもたらしてくれます。ただし後ほどご紹介するCPUとの兼ね合いでも処理能力が決まるので、メモリが単に多くても処理は効率化されません。
パソコンではメモリをそのままメモリ、ストレージ部分をHDDやSDDといった種類やそのままストレージといった呼び方で区別するので混同する事例はあまり見受けられません。しかしスマホの場合メモリをRAM、ストレージをROMという風に記載するケースも多く、スマホのスペックを見るとRAMとROMとしか記載されていない可能性もあります。
このため「RAMとROMの違いが分からない」という方が多いのが問題です。どちらも「M」がメモリーの略になっているのもややこしい点になります。
RAMとROMは拡張性能があるかどうかでも違いがあります。一般的にスマホではRAMの拡張はできません。ROMの拡張は可能ですがRAMを選び間違えると物理的に増設はできないので注意が必要です。この点メモリを後買いして空いたスペースへ増設可能なパソコンと比べてスマホは不便ではあります。
ただしmicroSDカードといった装置を使って仮想的にメモリを増やす方法はあるので気になる方は調べてみましょう。
CPUとは
CPUは Central Processing Unit!スマホの頭脳部分
CPUは「Central Processing Unit」の略です。いわゆる「中央演算処理装置」であり、デジタルデータを処理しながら稼働するスマホの頭脳に当たる部分です。
レストランで言うと実際に調理を担当するシェフがCPUになります。シェフの腕がよいとおいしい料理ができ上がりますが、CPUも同じで性能がよいと高速処理が可能であり重い処理もこなせるのがポイントです。
CPUを選ぶ際は!
- クロック周波数(GHz)
- コア数(〇〇コア)
の2つに注目しましょう!
クロック周波数と コア数
クロック周波数とは「1秒間に何回CPUが信号を発せられるか」を表しています。信号を多く発せられるほど処理は高速になります。シェフの作業スピードに当てはめるとわかりやすいです。
スマホの仕様書ではCPUを「オクタコア(2.4GHz+2.2GHz+1.8GHz)」といったように表現します。書き方が統一されているわけではないので臨機応変にスペックを把握しましょう。
CPUもRAMと同じくスマホでは増設不可能です。スマホを選ぶ際に事前によく確認しておくと後悔する可能性が減ります。自分の環境に合わせたスマホの選び方!ROMとRAM、CPUの仕様を理解し確認しましょう!
ケースごとに確認し適切なスペックのスマホを選ぼう♪
ここからはいくつかのモデルケースを事例にして、自分の環境に合わせたスマホの選び方を解説していきます。
ケース1:Webサイトをちょっと見るなどライトにしか使わない
- Webサイトをちょっと見るといった用途にしか使わない
- 通話がもっぱらでアプリをあまり使わない
といったケースに該当する方は、エントリーモデルと呼ばれる安いスマホでも十分です。
- ROM:32GB以上
- RAM:2GBや4GBなど
- CPU:クアッドコア以上程度
といったスペックでも不満は起きないはずです。
ちなみに最新機種ではRAM2GBというのはなかなか見なくなりましたし、CPUのコアについてもエントリーモデル扱いでオクタコア以上というのも珍しくなくなっています。
- ROM:64GB
- RAM:4GB
- CPU:2.0GHz オクタコア CPU(Qualcomm Snapdragon 665)
ケース2:重いWebサイトをよく見る、動画を視聴するなどミドルに使う
- 処理が重いWebサイト(Webアプリ)をよく見る、使う
- Youtubeといったサービスで動画をよく視聴するし保存もする
といった方は、エントリーモデルスペックだと不足する可能性があります。
- ROM:64GB以上
- RAM:6GB以上
- CPU:オクタコア以上
程度のスペックを持つスマホだと安心して使えます。
RAMが6GB、CPUのコアがオクタコア以上であれば少々高処理のスマホアプリでも楽々動かせるでしょう。念のため最初からROMの量が多いとさらに安心できます。
- ROM:128GB
- RAM:6GB
- CPU:1.8GHz+1.6GHzオクタコア(Qualcomm Snapdragon 636)
ケース3:最新ゲームアプリをプレイする、大容量動画を視聴するなどヘビーに使う
- 最新の3Dモデルをふんだんに使ったゲームアプリを積極的にプレイしたい
- 大容量動画を高画質で視聴したい
といったニーズがある方は、ハイレンジの値段は張りますが高スペックなスマホがおすすめです。
- ROM:128GB以上
- RAM:8GB以上
- CPU:オクタコア以上
はハイレンジ扱いの場合が多くなります。ちなみにRAM16GB、冷却装置別付けといったようにゲーミング専用で作られたスマホもハイレンジには存在します。
- ROM:128GB
- RAM:8GB
- CPU:HUAWEI Kirin990 5G オクタコア
ちなみに「Kirin990 5G」は名前の通り5G向けに作られた最新鋭チップです。
まとめ
今回はROMとRAM、そしてCPUの違いや自分に合ったスペックを持つスマホの選び方などを解説してきました。
- ROM:ストレージ
- RAM:メモリ
- CPU:処理装置
といった違いがあり、レストランといったたとえで理解するとわかりやすいのがポイントです。
スマホの部品は生活の何かに置き換えると理解できるケースも多いのでぜひ身近に感じながら他の仕様も把握できるようなったら最適なスマホ選びが少し楽しめるかもしれません。
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- INEST株式会社とINESTグループ企業のLinklet株式会社が共同運営しているスマホの先生の運用チームです。スマホやスマホプランやキャンペーンなどについて記事を執筆しています。