携帯ショップでのスマホ契約時に有料オプション販売された4つのタイミング
多くの携帯ショップでスマホやガラケーなどの契約(新規契約・MNPでの乗り換え・機種変更)を行う際、店側が特典として出してくれるキャッシュバックやMNPに伴う解約金負担。
ただし、これには有料オプションへの加入(場合によってはオプション強制加入)が条件だったり、特典とは関係無しで店舗で販売している商品をこっそり付けて販売しようとしていたりといったことまで・・・
ネットの情報を見た感じだと、ほかの携帯会社も似たり寄ったりな感じみたいですね
実際に先日、筆者が携帯会社を変更した時に実際にあった有料オプション加入などの追加販売事例を体験記にしてみましたので、これから携帯電話・スマホを契約しようかなとお考えの方は、参考にしていただければと思います。
筆者の携帯ショップ契約時のシチュエーション
元々筆者はソフトバンクユーザーでiPhoneユーザーでしたが、新しいiPhoneは価格が高く、新機種に機種変更することもまだしばらくなさそうだったこと、家族が増え、家計がかなり厳しくなったこともあり、
通信費を少しでも抑えたい(でも、使えるデータ量と回線速度はしっかり確保したい)と考え、MVNOなども候補に入れ、検討した結果、最終的にワイモバイルを選択することにしました。
状況としては以下のような感じでした。
- 家族4台分(3台は使っているiPhoneをそのまま使い、子供(みまもりケータイ)の1台は新たにiPhoneを新規で契約)
- ソフトバンクからワイモバイルに番号移行に申し込み
※同じ携帯会社なのでMNPにはならない(でも転出料の1人3,000円(税抜)は必要) - すべて2年定期契約ありで、更新月ではなく解約金が発生する(1人9,500円)
- ブロードバンド回線でソフトバンク光を使用している(これは引き続き利用)
- 元々使用していたiPhoneを引き続き使いたい(SIMロックを解除する必要がある)
- 学割キャンペーンが始まる前でした・・・(もう少し待てば良かったとちょっとだけ後悔w)
ワイモバイルの競合で似たような携帯会社といえば(かつ3キャリアに匹敵する回線速度)UQモバイルがあり、候補にも入っていましたが、以下の2つのことから候補から外しています。
- 現在のブロードバンド回線とのセット割引が欲しかった
- 国内無料通話が1回5分以内と短めだった(ワイモバイルは1回10分以内無料)
ざっくりとサービスや料金表を公式サイトでチェックしていてある程度の費用感は分かっていたのですが、認識があっているかの保証ができなかったので念のため、携帯ショップに行き、見積もりをしてもらってから乗り換えるかの最終判断をしていく考えでした。
最初は家電量販店に行ったのですが90分待ちという状況だったため、路面店の携帯ショップに行きました。
携帯ショップに行き、まずはお見積り
携帯ショップの店員さんに状況を説明し、まずはお見積りを依頼。
だいたい想定していた見積もり金額・料金プラン内容と合っていたので、まずは一安心・・・
店員さんからの提案で、子供が使用していた(電話番号が変わっても支障がない)携帯電話1回線については元の回線は一度解約し、新規契約する形になるので、この1台分については解約金負担(10,000円分)できるということだったので、この提案を受け、契約手続きを行うことになりました。
残りの3台分は、MNPにも新規契約にもならなかったため、特典は特に何も出せない感じでしたが、月額利用料金を抑えたいのでまとめて乗り換えました。
その1:有料オプション加入のお願いをされる
最初の見積もりや解約金負担の話の段階では一切触れることはありませんでしたが、MNP予約番号の発番や契約を行っている段階で料金プランには無い、有料オプション加入の話が登場し始めます。
店員さん曰く、
店員さん「1台新規契約分について、解約金負担するにあたり幾つかの有料オプションに最低●カ月加入してほしい。可能であれば、他の3台分もお願いできると嬉しいです。」
その提示された加入オプションの内容は、子供が使うようなものではなく、その場で計算をしたところ逆ザヤになり損をする(別途解約手続きを行う手間もある)のでそのことを店員さんに指摘、交渉したところ、今回は無しで良いですとなりました。
その2:SIMロックを無料で解除する代わりに有料オプションに加入を
元々持っていた3台分についてはSIMロック(ソフトバンク)を解除する前のものだったので契約にあたりSIMロックの解除を行う必要があります。
通常携帯ショップでSIMロック解除を行う場合、3,000円の料金がかかりますが、SIMロック解除費用を無料にする代わりにオプション加入を再度促してきました。
確かにソフトバンクショップで手続きを行うと3,000円の料金はかかることは筆者も知っていましたが、無料でSIMロック解除できる方法も知っていました。
●ソフトバンクのSIMロック解除料金
手法 | SIMロック解除料金 |
---|---|
ソフトバンクショップでの手続き | 3,000円 |
My Softbankでの手続き | 無料 |
※ソフトバンクのSIMロック解除は対象となるSIMロック解除機能のある端末かつ、購入後101日以上経過した端末でないとSIMロック解除自体ができません。
そこで、My Softbankで解除手続きを無料でできることを知っていたので、自分(筆者)がMy Softbankから解除処理をしますと伝えたところ、条件を撤回し、特に何もしなくても無料でSIMロック解除手続きを行いますということになりました。
筆者はなかなか妥協しません・・・そして、このあたりのやり取りからショップ側から有料オプション加入やアドオンで何か付けてこないかこっそり警戒し始めていました。
その3:新規契約分のiPhone用のガラスフィルムとセキュリティソフトが登場
SIMロック解除が終わり、契約手続きを進めているとどこからともなく、違う店員が登場し、何かカゴを持ち出してきました。その中には、新しいiPhone分のガラスフィルムとセキュリティソフトが入っていて、
店員さん曰く、
店員さん「こちらも付けると伺っていましたが、違いましたか?」
「今度は、そう来たか!」と内心思ってしまいましたが、
何も聞いていなかったので、違う旨(購入しない旨)をお伝えし、こちらも無かったことにしてもらいました。
一瞬、ガラスフィルムは付けても良いかなとも思いましたが、料金(約2,000円)を聞いた結果、家電量販店で、もっとお得に買えるとも思えたのでフィルム購入にも至りませんでした。
自分にとって必要と思われる場合は、普通に購入しても良いとは思います。
(筆者の場合は、セキュリティソフトは空きのパッケージがあり、また家電量販店が近くにあるので、そこで購入した方が安く済ませられる(+ポイントも付く)ため、購入するには至りませんでした。)
その4:新規契約分のプランを3カ月間だけ、プランSではなく、プランMに変更を
最後に提示された条件が、一定期間だけ、少し高いプランを選択するといったものでした。
新規契約分は子供用の回線のため、データ使用量はあまり必要としないのですが、一番安く抑えられるスマホプランSではなく、中間のスマホプランM(もしくはプランL)を3カ月だけ契約してくださいといった条件でした。
携帯ショップの大半は代理店なのでキャリアとの報酬条件周りで契約プランによって報酬金額が変わる(それが、キャッシュバックや解約金負担の原資になっている(?))場合もあるのかなと思ったことと、3カ月で3,000円にも満たない負担額で、これを断ることで(ほとんど契約手続きが終わっている段階で)解約金負担の話が無くなっても困るので、この条件だけは飲むことにしました。
ワイモバイルのプランの内容を下げる手続きはMy Y!mobileででき比較的楽なので・・・
携帯ショップの店員側としては、めったに行う機会の無い携帯電話・スマホの契約の機会を無駄にせず、どこまでアドオンで有料オプション加入契約や商品の追加販売ができるかもお店の存続に関わる点だとは思うので、これらの提案は、ファーストフード店の店員さんが「セットでポテトとドリンクいかがですか?」というようなものと同じ(金額規模は全然違いますが・・・)ものだと自分は捉えています。
提案してくる内容と金額規模を考えると、ショップ側が負担している10,000円に近い印象があるので、先行して出した金額を取り返したいのかなとも思えました。
他にもこのような事例もあるようです
自分は遭遇しませんでしたが、ネットの情報を見るとこのような事例もあるようです。
- セット割にならないブロードバンド回線の契約を結ばせる
- 有料のクラウドサービスへの加入
- キャッシュバックや解約金負担がないのに有料オプションを強制的に色々付けられる
- 複数の有料オプションに加入させ、一部のオプションは即解約して良いとして残りはそのまま継続利用させようとする など
もちろん、有料オプションの加入促進は、すべての携帯ショップで行われているわけではありません。
筆者はワイモバイルでも家のネット回線とのセット割(おうち割光セット(A))で月額料金が下げられるようにするためソフトバンク光を選択しています。
オプション加入や商品購入は自分に必要だと思うものを利用する
有料オプション加入を勧めてくる内容としては、店舗側は基本的には店舗運営会社が指定しているサービスをマニュアル的に勧めてきていると思われますので、提案を聞いた後、費用対効果や実際に使うものなのかを判断したうえで、加入するのか、断るのかを判断すると良いと思います。
月額利用料の発生するオプションサービスに一定期間利用し、以降は解約しても良いサービスでキャッシュバック金額の方が多い提案内容だったとしても、
解約する手間もかかり(解約の際は、携帯ショップではなくサービス運営元に都度、解約の手続きを行う必要もあるケースも多々有り)、契約してから少し時間が経過してしまうことでオプションサービスの存在を忘れて解約せず、結局サービスを使わないのに料金を払い続けてしまうといった可能性も起こりうるので、このあたりのことも考慮して判断してください。
時には本当に良い提案をしてくるときもあります
筆者が使用しているソフトバンク光は、ソフトバンクを利用していた時に家電量販店で機種変更をした際に、「おうち割光セット」の割引効果を出せるということでショップの店員さんから提案を受けたものでした。
当時のブロードバンド環境は、ぷららを利用していましたが契約期間も非常に長かったこともあり、特に特典も何もない状態だったので、この「おうち割光セット」の割引効果についての提案は非常に良い提案でした。
携帯の機種代金はかなり重かったですが、この割引効果が入ったことで、全体の負担額はそれほど重くならずに済んでいます。(回線速度も非常に速かったので、この点でも満足しています。)
ワイモバイルでもソフトバンク光があることで同じく「おうち割 光セット(A)」の割引効果(1台あたり500~1,000円引き(契約プランによる))を受けられるので、契約を行う際に引き続き割引が適用されるように手続きを行っています。
保証系の有料オプションはよく端末を破壊する人は入っても良いかも
有料オプションサービスは軒並み余計なものが多そうな印象がありますが、端末の画面割れ破損や水没など、頻繁にスマホを破壊してしまう方については、再度の機種購入など、保証サービスは入っていても良いかもしれません。
逆に何年使っても壊すことのない人については、それなりに月額のオプション料金が積み重なると金額負担は大きいので、入らない方が良いです。
端末が残らない紛失や盗難については保証サービスでもどうしようもないものがほとんどなので、このケースが多い人もあきらめましょう・・・
ユニバーサルサービスはオプションサービスではありません
料金の明細などを見ると内訳に記載されている「ユニバーサルサービス」(毎月2、3円程度かかる)があると思いますが、
これは、NTT東日本・NTT西日本が提供しているユニバーサルサービス(加入電話、公衆電話、緊急通報などの国民生活に不可欠な電話サービス)を全国誰でも公平に安定的に利用できるための費用で、携帯電話・スマホに契約している限りは必ず負担しないといけない料金で避けられないので、
利用したくない(利用しない)場合でも外すことはできません。
110番や119番は無料で電話ができるように見えていますが、携帯電話利用者で按分して負担していると考えてください。
まとめ
携帯電話・スマホの契約は非常に高い買い物です。キャッシュバックや解約金負担に対する条件として、契約の際に色々携帯ショップ側から出してくる有料オプション加入やアドオン商材の提示のタイミングなどを体験談でまとめてみました。これらの条件提示はどの携帯会社の携帯ショップの大半がよく行っているものなので、本当にその有料オプションサービスは自分にとって必要なのかを判断し、実際に必要なのかどうなのか、費用対にあっているのかを判断いただき、少しでもお得な条件で契約してください。
※すべての携帯ショップが有料オプション加入を勧めてくるわけではないので、その点はご注意ください・・・
今回の内容はいかがでしたでしょうか?
また次回もお楽しみに!
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- INEST株式会社とINESTグループ企業のLinklet株式会社が共同運営しているスマホの先生の二代目管理者。
MNPで何回か携帯会社を変更した経験を持ち(現在はワイモバイル利用者)、各携帯会社の料金プランや携帯・スマホ料金を少しでも抑えつつも快適なデータ通信ができるようにするための情報収集や情報発信をしています。
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