5G対応のMVNOは速度が速い?仕組みと選ぶポイントを解説
5Gエリアの拡大にともなって、MVNOでも5Gに対応する事業者がどんどん増えています。
しかし、MVNOの性質上「MVNOの5Gに意味はあるの?」「速度は速くなるの?」と疑問に思う人も少なくありません。
そこで、当記事ではMVNOが対応する5Gの仕組みや速度について詳しく解説をします。5G対応のMVNOでおすすめする事業者や選び方に加えて、ahamoなどのキャリア格安プランにも触れています。
この記事を読めばMVNOの5Gに対して理解が深まり、どの事業者を契約するべきかがわかりますよ!
MVNOは5Gに対応しても体感速度がそれほど変わらない
5Gといえば「高速大容量・低遅延・多数同時接続」が大きな特徴ですが、MVNOの5Gは4Gとそれほど変わりません。
まずはMVNOが提供する5Gの仕組みを解説します。
MVNOの5Gは4G設備を組み合わせた「NSA方式」しかない
MVNOの5Gは既存の4G設備を組み合わせた電波のため、4Gとそれほど大きく速度が変わりません。
5Gの電波方式には、5Gの設備だけを利用した「SA方式」と4Gを組み合わせた「NSA方式」がありますが、現状MVNOで使える5Gは「NSA方式」です。
一方で、キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)では5Gの設備だけを使って通信をする「SA方式」を交えて電波が提供されています。
そのため、同じ5Gでも大手キャリアとMVNOが提供する5Gは実際の速度が異なるケースが多いのです。
2023年5月現在、MVNOでも「SA方式」が使えるように議論されていますが見通しはまだ不透明です。
MVNOはキャリア(MNO)との契約容量があるので5Gでも速度が出ない
MVNOはキャリアから電波を借り受けて通信を提供していますが、借り受けている電波に上限があるため時間帯や場所によって速度が低下します。
MVNOでは通信が増える「昼12時〜13時」の時間帯に著しく速度が落ちますが、これはキャリアとの契約容量を超過して通信が行われるからです。
この問題は5Gでも同様です。キャリアとMVNOの契約容量以上に通信が行われると、元の速度がいくら速くても実際の通信は遅くなってしまいます。
上記のように、5Gを提供するMVNOは「混雑時の通信速度は大差ない」と注意書きを掲載しています。
今のところ、MVNOは5Gであってもメリットを活かせるシーンは限定されていると言えるでしょう。
MVNOが遅いのは単純な速度の問題ではなく、キャリアとMVNO間の契約容量に問題があります。
混雑時間帯以外ならMVNOの5Gでも速度が速い
一方で、通信が混雑していない時間ならMVNOの5Gでも非常に高速な通信ができるケースがあります。
前述のように、MVNOが著しく遅くなるのは「MVNOを使う人が多すぎて混雑する」ことが原因なので、利用者が少ない場合は本来の性能で通信が行われます。
比較的通信が空いているのは深夜や早朝、夕方ごろです。
したがって、混雑時間帯に速度を速くする目的でなく、空いた時間に高速通信をがしたいならMVNOの5Gを選ぶメリットがありますよ。
5Gじゃなくても速い時間帯に、もっと速い速度で通信したいならMVNOで5Gを使うメリットがあります!
結局、5G対応のMVNOを契約するメリットはあるの?
結論、5G対応のMVNOを契約するメリットは用途によると言えるでしょう。
- 通信が空いている時間帯に超高速通信が使いたい
- 混雑時間帯(昼12時〜13時、夜18時〜20時)は今までの速度で良い
- 今後登場が予想される5G専用サービスを使えるようにしておきたい
上記のような方であれば、5G対応のMVNOを選ぶ価値はあります。また、5Gはあって困るものではありませんし、5G対応のMVNOは料金や速度でもともと優秀な事業者が多いです。
現状では「5G対応しているMVNOを絶対選ぼう!」というほどではありません。とはいえ、5G対応のMVNOと非対応のMVNOで悩んだときには5G対応のMVNOを選んでおくと良いでしょう。
5G対応でも混雑時間帯は遅いことには留意しておきましょう。
5G対応のMVNOは実測速度が重要
続いて、実際に5G対応のMVNO事業者を選ぶときの基準を解説します。
結論、少しでも5G対応のメリットを活かしたいなら「実測速度」に注目して契約先を選ぶべきです。
その理由やおすすめの5G対応MVNO事業者をお伝えします!
実測速度が速いMVNOはキャリアとの契約容量が多い
実測速度が速いMVNOは、通信に対してキャリアとの契約容量が多い可能性が高いです。「利用者が多すぎて速度が遅い」という状況になりづらいので、優先して契約するべきでしょう。
参考として、MVNOごとに実際の通信速度(下り)を比較した表をご覧ください。
MVNO | 朝 | 昼 | 夜 |
---|---|---|---|
OCNモバイルONE | 69.34Mbps | 29.14Mbps | 51.05Mbps |
IIJmio | 42.16Mbps | 9.38Mbps | 41.62Mbps |
mineo | 57.76Mbps | 6.77Mbps | 33.42Mbps |
BIGLOBEモバイル | 18.36Mbps | 2.07Mbps | 17.05Mbps |
日本通信SIM | 95.1Mbps | 12.04Mbps | 58.44Mbps |
イオンモバイル | 48.47Mbps | 13.51Mbps | 42.35Mbps |
※2023年6月調査時点
IIJmioやmineoやBIGLOBEモバイルは昼の速度が10Mbps以下であり、混雑時間帯の速度が低下しています。
一方、OCNモバイルONEは昼に速度が落ちるものの、他社より速い通信ができています。
以上の内容から、OCNモバイルONEは混雑時間帯でも速度が遅くなりにくいように契約容量を多くしている可能性が高いと言えるでしょう。
つまり、OCNモバイルONEはMVNOでは速度が安定していて、遅くなりにくいということです。
5G対応のMVNOでおすすめはOCNモバイルONE
ここまでの内容から、5G対応のMVNOを選ぶならOCNモバイルONEがおすすめです。
全ての時間帯で安定した通信速度が計測されているので、5Gの高速通信を体感しやすいと言えるでしょう。
また、OCNモバイルONEは月額料金が安いことでも評判が高いです。
データ量 | 月額料金 |
---|---|
1GB | 770円 |
3GB | 990円 |
6GB | 1,320円 |
10GB | 1,720円 |
OCN光とセット契約 (OCN光モバイル割) | 上記料金から1回線あたり-220円割引 |
上記のように低〜中容量のプランが充実していて料金が安いので「品質も大事だけど料金にもこだわりたい」という方にはぴったりですよ。
ただし、10GBを超えるプランは用意されていません。大容量通信がしたい場合には向かない点に注意をしてください。
OCNモバイルONEを利用したくなった人は!
キャリア(MNO)が直接提供する格安プランは5Gの恩恵が大きい
MVNOの5Gに対して、回線提供元であるキャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)の5Gは速度が速いです。
自前の基地局を持つ大手キャリアは契約容量の制限がなく、いつでも高品質な通信が使えます。
とはいえ、ドコモ・au・ソフトバンクの3社は料金が高額すぎてコスパに見合いませんよね。
そこで、おすすめしたいのはahamoなどのキャリア格安プランやサブブランドのUQモバイル・ワイモバイルです。
キャリアが直接提供する格安SIMは、MVNOに比べて速度が圧倒的に速いです!
キャリア格安プランで5Gを使うならおすすめはahamo
ドコモ・au・ソフトバンクは、それぞれahamo・povo・LINEMOというオンライン専用の格安プランを提供しています。
中でも5Gを利用するなら、ドコモ提供のahamoがおすすめ。
ドコモの5Gネットワークは5G専用設備を利用した基地局が多く、ahamo自体の通信速度も速いからです。
サービス名 | 朝 | 昼 | 夜 |
---|---|---|---|
ahamo | 110.39Mbps | 69.54Mbps | 89.48Mbps |
Povo | 69.9Mbps | 59.17Mbps | 65.14Mbps |
LINEMO | 97.6Mbps | 73.31Mbps | 93.17Mbps |
※2023年6月調査時点
上記のように、ahamoは朝昼晩の時間帯で高速通信ができていて、平均ダウンロード速度がpovo、LINEMOより高速です。MVNOほどではありませんが、大手キャリアのプランにも回線混雑による遅延があるので、5Gを利用するなら実測速度が速い方が有利です。
また、ahamoは20GB(2,970円/月)プランに加えて、100GB(4,950円/月)プランを用意していることも大きな魅力。
リーズナブルな料金でありながら、大容量通信をしがちな5G通信を最大限楽しめるプランと言えるでしょう。
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ahamoは店頭では申込ができないオンライン限定プラン!
30GB月額2,970円~。大盛りオプションで110GBまで!
料金重視ならUQモバイルとワイモバイルもおすすめ
一方で、料金をさらに重視しつつ高速通信をしたいならUQモバイルとワイモバイルもおすすめです。
サービス名 | 3GB~4GB | 15GB | 20GB~25GB |
---|---|---|---|
UQモバイル | 2,365円 (ミニミニプラン/4GB) | 3,465円 (トクトクプラン) | 3,278円 (コミコミプラン/20GB) |
UQモバイル (自宅セット割とau PAYおカード支払い割適用時) | 1,078円 (ミニミニプラン/4GB) | 2,178円 (トクトクプラン) | – |
ワイモバイル | 2,168円 (シンプルS/3GB) | 3,278円 (シンプルM) | 4,158円 (シンプルL/25GB) |
ワイモバイル (おうち割光セット(A)または家族割引サービス適用時) ※家族割引サービスは2回線目以降に適用 | 990円 (シンプルS/3GB) | 2,090円 (シンプルM) | 2,970円 (シンプルL/25GB) |
(コミコミプランのみ国内通話が1回10分以内の国内通話がかけ放題)
UQモバイルとワイモバイルは割引を適用することで、他社MVNOと同等水準の安さで使えます。
乗り換え時の機種割引やキャッシュバックなどキャンペーンも豊富で、5Gの品質を重視しつつ料金を抑えたい人にはぴったりですよ。
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他社からの乗り換えで条件を満たすと合計最大20,000円相当のau PAY残高還元キャンペーン中!
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まとめ|5G対応MVNOでおすすめはOCNモバイルONEとIIJmio
当記事では、MVNOの5Gについて仕組みやおすすめの事業者を解説しました。
結論、5G対応のMVNOを使うなら実測速度が速いOCNモバイルONEがおすすめです。
また、MVNOよりやや料金が高くなりますが5Gを最大限活用したいならahamoがおすすめです。月間100GB使える「大盛りオプション」を提供したことで、大容量通信がしたいユーザーにもぴったりですよ。
当記事の内容を参考に、お得に5Gサービスを使ってくださいね!
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月額550円のドコモのエコノミーMVNO
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30GB月額2,970円~。大盛りオプションで110GBまで!
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povo2.0は基本料0円。店頭では申込ができないオンライン限定プランです。
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LINEMOは店頭では申込ができないオンライン限定プラン!
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- INEST株式会社とINESTグループ企業のLinklet株式会社が共同運営しているスマホの先生の記事執筆者。
スマホや携帯電話のプラン・料金・キャンペーンなどを詳しく解説しています。