ドコモのスマホ端末購入サポート「スマホおかえしプログラム」徹底解説【2020年3月改定版】

スマホおかえしプログラム徹底解説(2020年3月改定版)
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先生

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スマホおかえしプログラム徹底解説(2020年3月改定版)

2019年6月1日から始まったスマホを購入する際に利用する可能性のあるドコモのスマホ端末購入サポート「スマホおかえしプログラム」についてプログラム内容やソフトバンク、auのプログラムとの違いなどについて徹底的に解説します。

2020年3月25日からドコモで5Gサービス開始に伴い、5Gの機種など対象機種についても変化があるため、2020年3月25日時点の内容で解説していきます。

iPhone13シリーズなどの最新機種はいつでもカエドキプログラムを利用します

2021年9月24日からドコモで「いつでもカエドキプログラム」という別のプログラム提供を開始しました。スマホおかえしプログラムとは対象機種が異なり、iPhone13シリーズをはじめとした最新機種が対象機種になっています。最新機種はいつでもカエドキプログラム、少し古い機種ならスマホおかえしプログラムといった形で対象機種は重複しません。

いつでもカエドキプログラムについては別記事で解説しています。

目次

分割払いの回数は36回

昔のプログラムでは支払い回数は24回払いが基本でしたが、現在の「スマホおかえしプログラム」は端末代金の分割払いの回数は36回払いと支払い回数が変わっています。

先生

2019年10月の法改正で端末代金は高くなる傾向にあり、その影響を受け端末代金は高いですが、支払い回数が増えたことにより月々の端末代金の支払い金額は少し軽減されるような形になっています。

昔とは違う分割払い回数

昔のプログラム スマホおかえしプログラム
24回払い 36回払い
先生

ドコモの分割払いには36回払い以外に12回払い、24回払いもありますが、「スマホおかえしプログラム」は36回払いの時のみ加入することができます。

特典内容

スマホおかえしプログラムの特典内容は、プログラムの加入者が36回の分割払いで購入した対象機種をドコモに返却すると以降の端末代支払い(最大12回分)を免除するプログラムになっています。

スマホおかえしプログラム割引イメージ
※プログラムに加入した翌月を1か月目とし、1か月目でのお支払いを1回目のお支払いとする。
出典:ドコモ(https://www.nttdocomo.co.jp/campaign_event/okaeshi_program/)

対象機種を購入してから25ヶ月目までに端末返却すると24回分の支払いで済む形になります。

少しイメージしづらいので期間別に必要な支払い回数をまとめるとこのような感じになります。

返却月ごとの必要な支払い回数表

購入してから
返却した経過月数
必要な
端末支払い回数
免除される
端末支払い回数
1ヵ月目~25ヶ月目 24回 12回
26ヶ月目 25回 11回
27ヶ月目 26回 10回
28ヶ月目 27回 9回
29ヶ月目 28回 8回
30ヶ月目 29回 7回
31ヶ月目 30回 6回
32ヶ月目 31回 5回
33ヶ月目 32回 4回
34ヶ月目 33回 3回
35ヶ月目 34回 2回
36ヶ月目 35回 1回
37ヶ月目以降 36回 なし

※端末代の支払いは購入した月は発生せず、購入翌月からカウントされます。
(au、ソフトバンクと同じカウント方法です)

先生

26ヶ月目以降の返却の場合は免除される端末代金が減っていき、
37ヶ月目以降は免除されなくなります。

プログラム適用条件

スマホおかえしプログラムの適用条件の大枠としては以下の2点を満たした場合に適用されます。

  • 対象のスマホ36回分割払いで購入する(購入時にプログラムへの申し込みが必要
    ※対象となるスマホが限定されていて、一括払いや36回以外の分割払いは割引対象に含まれなくなる点は注意が必要
  • スマホをドコモに返却する
    ※次の機種に機種変更する条件は付いていない
ドコモユーザー以外もプログラムが利用できるようになった

プログラム開始時点ではプログラム加入はドコモの回線を持っている必要がありましたが、5Gサービスの開始に伴い、スマホおかえしプログラムの利用についてドコモユーザー以外の人でも加入できるように改定するようです。

※ドコモに返却をする際は、ドコモを解約している状態でも返却はプログラム改定前でも可能。

ただ、スマホおかえしプログラムを利用するにあたりいくつか注意しておいたほうが良いことがあります。

対象となるスマホが限定されている

スマホおかえしプログラムが利用できる対象のスマホ機種は全機種ではなく、比較的高価格帯のスマホ機種に限定されていて、安価のスマホの場合は、プログラム対象外になっている場合がある点には注意しましょう。

※併用可能なキャンペーンによる割引については加味していない端末本体価格(定価)でスマホおかえしプログラム適用の場合の表になっています。

スマホおかえしプログラムが利用できる対象機種(iPhone ※4Gタイプ)
※2020年3月24日時点。税込価格。

対象機種名 端末価格 25ヶ月目までの返却時
支払い総額
iPhone 11(64GB)
2019年9月20日発売
87,120円
※2,420円×36回
58,080円
※29,040円免除
iPhone 11(128GB)
2019年9月20日発売
95,040円
※2,640円×36回
63,360円
※31,680円免除
iPhone 11(256GB)
2019年9月20日発売
106,920円
※2,970円×36回
71,280円
※35,640円免除
iPhone 11 Pro(64GB)
2019年9月20日発売
126,720円
※3,520円×36回
84,480円
※42,240円免除
iPhone 11 Pro(256GB)
2019年9月20日発売
142,560円
※3,960円×36回
95,040円
※47,520円免除
iPhone 11 Pro(512GB)
2019年9月20日発売
166,320円
※4,620円×36回
110,880円
※55,440円免除
iPhone 11 ProMAX(64GB)
2019年9月20日発売
138,600円
※3,850円×36回
92,400円
※46,200円免除
iPhone 11 ProMAX(256GB)
2019年9月20日発売
158,400円
※4,400円×36回
105,600円
※52,800円免除
iPhone 11 ProMAX(512GB)
2019年9月20日発売
182,160円
※5,060円×36回
121,440円
※60,720円免除
iPhone XS Max(256GB)
2018年9月21日発売
販売終了
iPhone XS Max(512GB)
※2018年9月21日発売
販売終了
iPhone XR(128GB)
※2018年10月26日発売
販売終了
iPhone XR(256GB)
※2018年10月26日発売
118,800円
※3,300円×36回
79,200円
※39,600円免除
iPhone8(256GB)
※2017年9月22日発売
販売終了

スマホ端末購入時にスマホおかえしプログラムに加入できる対象機種のうちプログラム開始時では利用できた一部の機種は2020年3月24日現在スマホおかえしプログラムの対象機種から外れています。

スマホおかえしプログラムが利用できる対象機種(スマートフォン ※4Gタイプ)
※2020年3月24日現在。税込価格。

対象機種名 端末価格 25ヶ月目までの返却時
支払い総額
Xperia 5 SO-01M
2019年11月1日発売
87,912円
※2,442円×36回
58,608円
※29,304円免除
Galaxy Note10+ SC-01M
2019年10月18日発売
販売終了
Galaxy Note10+ Star Wars Special Edition SC-01M
2019年12月13日発売
171,864円
※4,774円×36回
114,576円
※57,288円免除
AQUOS zero2 SH-01M
2020年1月30日発売
87,912円
※2,442円×36回
58,608円
※29,304円免除
HUAWEI P30 Pro HW-02L
2019年9月13日発売
90,288円
※2,508円×36回
60,192円
※30,096円免除
Galaxy S10+(Olympic Games Edition)SC-05L
2019年7月24日発売
117,216円
※3,256円×36回
78,144円
※39,072円免除
Xperia1 SO-03L
2019年6月14日発売
販売終了
Galaxy S10 SC-03L
2019年6月1日発売
90,288円
※2,508円×36回
60,192円
※30,096円免除
Galaxy S10+ SC-04L
2019年6月1日発売
販売終了
AQUOS R3 SH-04L
2019年6月1日発売
販売終了
Xperia XZ3 SO-01L
2018年11月9日発売
90,288円
※2,508円×36回
60,192円
※30,096円免除

スマホ端末購入時にスマホおかえしプログラムに加入できる対象機種のうちプログラム開始時では利用できた一部の機種は2020年3月24日現在スマホおかえしプログラムの対象機種から外れています。

スマホおかえしプログラムが利用できる対象機種(スマートフォン ※5Gタイプ)
※2020年3月24日現在。税込価格。

対象機種名 端末価格 25ヶ月目までの返却時
支払い総額
Xperia 1 II SO-51A
2020年4月下旬以降発売予定
123,552円
※3,432円×36回
82,368円
※41,184円免除
LG V60 ThinQ 5G L-51A
2020年4月下旬以降発売予定
118,008円
※3,278円×36回
72,672円
※39,336円免除
arrows 5G F-51A
2020年6月下旬以降発売予定
販売価格未定 販売価格未定
Galaxy S20+ 5G SC-52A
2020年5月下旬以降発売予定
114,840円
※3,190円×36回
76,560円
※38,280円免除
Galaxy S20+ 5G Olympic Games Edition SC-52A
2020年6月以降発売予定
販売価格未定 販売価格未定
Galaxy S20 5G SC-51A
2020年3月25日発売予定
102,960円
※2,860円×36回
68,640円
※34,320円免除
AQUOS R5G SH-51A
2020年3月25日発売予定
111,672円
※3,102円×36回
74,448円
※37,224円免除

下取りプログラムは利用できない

スマホおかえしプログラムは、ドコモに端末を返却することで免除になるため、「下取りプログラム」を利用した割引を併用することができない点には注意しましょう。

また、スマホ購入から35ヶ月目や36ヶ月目といったほとんど支払いが終わってしまい、スマホおかえしプログラムで免除される金額が少なくなっている場合には、下取りプログラム利用の割引金額の方が多くなる場合もあるので、「スマホおかえしプログラム」と「下取りプログラム」のどちらが得になるか一度確認することをお勧めします

分割払いを完済している場合は?

36回の分割払いを完済してしまっている場合には、「スマホおかえしプログラム」を使う意味がないので、次回の機種変更のときには「下取りプログラム」を使いましょう

↓下取りプログラムについて詳しい内容は
ドコモ公式:下取りプログラム

故障端末は最大2万円の費用が別途かかる

返却の際、ドコモの査定が行われますが、故障端末として認定された場合、最大2万円(税抜)の費用が別途かかります。
(ケータイ補償サービスに加入の場合は2,000円(税抜)で済む)

先生

au、ソフトバンクの同様のプログラムと故障端末に関する費用負担は同じで変わりません。端末は故障させないよう、注意しましょう。。。

返却に関する詳細条件(ドコモ公式より)

<返却条件>
・対象機種が当社の指定する正規店で購入されたものであり、ご購入における不備・不正がないこと。
・ご返却時における対象機種分割支払金の未払い、回線契約にかかる料金そのほかの当社に対する債務(当社がその債権を第三者に譲渡した債務を含みます。)の弁済を現に怠り、または怠るおそれがないこと。
・対象機種に記録されているメモリ・データが消去できること(一切のデータは加入者ご自身の責任で消去していただきます)。
・対象機種を改造していないこと。
・加入者が対象機種の所有権を有していること。
・以下の査定条件を満たし、査定が完了すること。

<査定条件>
・対象機種に故障、水濡れ、著しい外観破損および画面割れがないこと、そのほか当社指定の査定基準を満たしていること(店頭で確認をさせていただきますので、電池パックを装着した状態でお持ちください)。
※当社指定の査定基準を満たしていない場合に、なお加入者が本プログラムのご利用を希望し、これを当社が承諾するためには、20,000円(税抜)(ケータイ補償サービスにご加入の場合は2,000円(税抜))の故障時利用料をお支払いいただく必要があります。

ドコモ公式:スマホおかえしプログラム(https://www.nttdocomo.co.jp/campaign_event/okaeshi_program/)より

対象機種ご返却時の注意事項
・対象機種の所有権は、当社対象機種を返却された時点で当社に移転するものとします。対象機種のご返却の受付後は加入者都合による対象機種、記録媒体およびストラップなどのアクセサリー等のご返却キャンセルのお申出はお受けできません。なお、当社にご返却いただいた対象機種が遺失物または盗品のおそれがあると判断した場合は、当社は警察等に必要な届出を行います。
・対象機種にドコモUIMカードもしくは記録媒体などが挿入されている場合、またはアクセサリー類などが付着している場合は加入者の責任により取り外してください。万が一、これらが挿入または付着しており、当社がこれを処分しても当社および受付店舗は責任を負いません。
・ご返却にあたり、対象機種内に記録された一切のデータの消去、移行および各種ロックの解除などを加入者ご自身の責任において実施していただきます。対象機種内のデータが削除できない場合は、ご返却を受付できませんのでご注意ください。なお、対象機種内のデータ消去に関連してトラブルが発生した場合、当社は一切責任を負いません。
・おサイフケータイ対応サービスをご利用の場合、ご利用のサービスによってはICカード内のデータの再発行サービスなどをご利用になるためにご返却前にお手続きが必要となる場合があります。
・当社は、ご返却いただいた対象機種を当社にて処分し、または内部データをリセット等したうえで再利用します。
・当社は、加入者から、当社が対象機種以外の物品などを引き渡された場合、加入者が当該物品などにかかる所有権そのほか一切の権利を放棄したものとみなし、当該物品などを当社が適当と判断する方法により廃棄、処分等することができるものとします。また、当社は、加入者に対し、当該物品等および当該物品等に含まれる情報などの取扱いならびに返送について責任を負いません。
・当社は、加入者が、本提供条件書の各規定に違反したことによって当社に損害が生じた場合、当該損害の賠償を請求させていただく場合がございます。

ドコモ公式:スマホおかえしプログラム(https://www.nttdocomo.co.jp/campaign_event/okaeshi_program/)より

下取りされたスマホ端末は、ドコモで処分するのではなく、中古端末として第三者に販売されるようです。
また、ドコモではない中古販売業者から購入した端末は当然ながら引き取ってもらえません。

購入する店舗によっては残金1万円以下にならないと返却できない

「受付窓口」の項目の注意書きの中にこのような記述があります。

※ドコモ取扱店舗では、本プログラムの利用は端末のご購入と同時に限ります。
※一部の家電量販店などにおいては、対象機種のご返却時点における分割支払金残額が10,000円(税抜)以上の場合はお取扱いすることができません。

ドコモ公式:スマホおかえしプログラム(https://www.nttdocomo.co.jp/campaign_event/okaeshi_program/)より

この原文どおりだとすると購入する店舗によっては支払いの残金が1万円以下の端末でないと利用できない(つまり、免除額が1万円以下になる)ことになるので、購入する際には一度この点は確認しておいた方が良いかもしれません。

「一部の家電量販店など」とあるので、このケースに当てはまりそうな店舗のタイプとしては、家電量販店、併売店あたりが該当してくるかもしれません。

先生

返却はドコモショップに持ち込むのが無難そうです。ドコモ取扱店の場合はプログラムを利用する場合は端末の購入と同時に限る点にも注意。

au、ソフトバンクの類似プログラムとの違い

ドコモの「スマホおかえしプログラム」はauやソフトバンクと似たプログラムと冒頭で触れていましたが、完全に同じではなく、違いはもちろんあります。

3社の各プログラムの違いをまとめると以下のような違いがあります。

プログラム名

ドコモ スマホおかえしプログラム
au かえトクプログラム
ソフトバンク トクするサポート
※2020年3月26日以前に発売の機種が対象
・トクするサポート+
※2020年3月27日以降に発売の機種が対象

●(参考)各社のプログラムの違い

  ドコモ
(スマホおかえしプログラム)
au
(かえトクプログラム)
ソフトバンク
(トクするサポート)
ソフトバンク
(トクするサポート+) 
プログラム開始日 2019年6月1日 2020年2月21日 2019年9月13日 2020年3月27日 
支払回数 36回 24回 48回 48回
端末返却による
最大免除支払回数
12回 特殊
※残価設定型のプログラムのため機種により免除される割合が異なる
24回 24回
プログラム
利用料
0円 0円 390円×24回 0円
次の機種購入
が必要か
不要
※返却で適用 
残債免除の場合は必要
※返却のみの場合は
特典が変わる
必要
※次の機種購入が必要
残債免除の場合は必要
※返却のみの場合は
特典が変わる
 
特典対象機種 高価格帯のスマホ機種が中心 高価格帯のスマホ機種が中心 2020年3月26日以前に発売の機種
※ケータイやタブレット端末もOK
2020年3月27日以降に発売の機種
※ケータイやタブレット端末もOK
故障端末で返却した場合の
追加費用
最大22,000円
※税込
最大22,000円
※不課税
最大20,000円
※不課税
最大22,000円
※税込
備考   端末返却&次の機種購入以外の選択肢がある。(ただし特典が変わる)   端末返却&次の機種購入以外の選択肢がある。(ただし特典が変わる)

ドコモのスマホおかえしプログラムはかつてのauのアップグレードプログラムNX(現在は新規申込受付終了)と同等の内容だったのですが、auが新たにかえトクプログラムに変えてきたため、各社で独自のプログラムを展開している状況になっています。

まとめ

ドコモの「スマホおかえしプログラム」は一部のスマホ機種の購入で利用できる端末購入サポート36回払いで分割購入しドコモにスマホ端末を返却することで最大12回分の支払い(最大3分の1の端末代)が免除されるプログラムです。

購入してから25ヶ月目でドコモに機種を返却(そして、次の機種を購入)すると一番端末代を安く使えるベストタイミングです。

↓スマホおかえしプログラムについて詳しい内容は
ドコモ公式:スマホおかえしプログラム

いかがでしたでしょうか。
また、次回もお楽しみに!

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この記事を書いた人

INEST株式会社とINESTグループ企業のLinklet株式会社が共同運営しているスマホの先生の二代目管理者。
MNPで何回か携帯会社を変更した経験を持ち(現在はワイモバイル利用者)、各携帯会社の料金プランや携帯・スマホ料金を少しでも抑えつつも快適なデータ通信ができるようにするための情報収集や情報発信をしています。
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