【ドコモ】ベーシックパックとベーシックシェアパックを徹底解説!
「ベーシックパック」「ベーシックシェアパック」は2019年5月31日で新規受付が終了になりました。これに変わる新プランは「ギガライト」で2019年6月1日より開始しています。
今月はあまりデータ容量を使わなかったのにスマホ代が高い…と感じるドコモユーザーは多いのでは?
その月によってデータ使用量にばらつきがあると、あまり使わなかった月は損してしまいますよね。
そんな方は、ドコモのプラン「ベーシックパック(個人利用)」と「ベーシックシェアパック(家族利用)」を要チェック!
使った分に合わせて毎月の料金が変わるので、無駄に支払うことがなくなるのがメリット。
今回は、ドコモのプラン「ベーシックパック」と「ベーシックシェアパック」の特徴と料金、メリット・デメリットを徹底解説します。
【2019年4月23日加筆】
ドコモの新プラン登場に伴い、「ベーシックパック」、「ベーシックシェアパック」の新規申し込み受付は2019年5月31日までとなりました。両プランを利用したい方はそれまでに申し込みをしましょう。
ドコモ料金プランのおさらい
プランを紹介する前にドコモでの基本的な料金のしくみをおさらいしましょう。
月々の利用料金について、ドコモ公式ページでは以下のように説明がされています。
「基本プラン」「パケットパック」「インターネット接続サービス」がメインの料金となり、以下は端末代金や、その他のサービス代金がプラスされ、最終的に割引キャンペーンなどが適用されて月々の利用料金が決定します。
3つのメイン料金はいったいどのようなものなのでしょうか。
少し詳しくご紹介します。
基本プラン
基本プランとは、その名の通りドコモの通信/通話を利用するために契約が必須となる料金です。
このプランを契約する=ドコモユーザーになる。
という解釈でも間違いではないでしょう。
基本プランには種類があり、利用用途にあったプランが選べます。
●ドコモ スマートフォン向けの基本プラン
プラン名 | 月額料金(税抜) ※2年契約あり | 内容 |
---|---|---|
カケホーダイプラン (スマホ/タブ) | 2,700円 | 国内通話が24時間いつでも無料 |
カケホーダイライトプラン (スマホ/タブ) | 1,700円 | 1回5分以内の国内通話が無料 |
シンプルプラン (スマホ/タブ) | 980円 | 国内通話30秒につき20円の従量課金型 ※ただし家族内通話は無料 |
データプラン (スマホ/タブ) | 1,700円 | 通話なし。データ通信のみ利用のプラン |
●ドコモ ケータイ向けの基本プラン
プラン名 | 月額料金(税抜) ※2年契約あり | 内容 |
---|---|---|
カケホーダイプラン (ケータイ) | 2,200円 | 国内通話が24時間いつでも無料 |
カケホーダイライトプラン (ケータイ) | 1,200円 | 1回5分以内の国内通話が無料 |
シンプルプラン (ケータイ) | 980円 | 国内通話30秒につき20円の従量課金型 ※ただし家族内通話は無料 |
ドコモ公式:基本プラン一覧
パケットパック
パケットパックはメールの送受信や、動画サイトの動画再生、Webページの閲覧、dマーケット配信のアプリの利用などといった、データ量に応じて発生するパケット通信料金をさしています。
契約したパケット量以上の使用をした場合、通信自体は可能ですが通信速度規制が入り、最大128kbpsとなって通信速度が落ちます。
今回紹介する「ベーシックパック」「ベーシックシェアパック」はこちらに該当します。
ドコモ公式:パケットパック一覧
インターネット接続サービス
インターネット接続サービスはドコモのサービスdメニューやインターネットでサイトを閲覧、音楽やゲームといったコンテンツ、アプリをダウンロードする際に必要となる料金です。
利用する端末ごとに料金が異なりますが、スマートフォンを利用する際には「spモード」と呼ばれる月額料金300円(税抜)の加入が必須となります。
ドコモ公式:spモード
ベーシックパックの特徴
主要キャリアであるソフトバンクとauから使用した容量だけを支払う段階制プランが発表されました。
それに追う形で、ドコモからも同様のプラン「ベーシックパック」と「ベーシックシェアパック」が発表されて、これで3社の新プランが出揃いました。
ドコモの「ベーシックパック」とは、月間のデータ使用量を1GB~20GBの間で使った分だけを支払う段階制プランです。
「ベーシックパック」は個人利用、「ベーシックシェアパック」は家族利用のプランとなっています。
その月に使用したデータ使用量に応じて、データ通信料金が高くなる段階制なのが特徴です。
ベーシックパックの月額料金
●利用するデータ量に応じて定額料は4段階に変動
1ヶ月で利用したデータ量 | 月額利用料(税抜) |
---|---|
~1GB | 2,900円 |
~3GB | 4,000円 |
~5GB | 5,000円 |
~20GB | 7,000円 |
データ利用量1GBまでは2,900円ですが、1GBを越えると4,000円、3GBを越えると5,000円と徐々に高くなります。
あまりネットを使わないライトユーザーの方、1GB未満しか使わない方は定額料2,900円で利用することができます。
スマホはたまにラインでメッセージをやり取りするくらいで、インターネットは自宅のパソコンを使う方などは最適ですね。
従来のデータMパック(5GB)の場合、5GBを超えた場合は通信速度が制限されてしまうのがデメリットでした。
ベーシックパックにすると、5GBを越えても通信速度は変わらず、自動的に20GBまで使える7,000円のプランに切り替わります。
今までのように、容量をオーバーして速度制限がかかり、ネットも普通に見られない…というストレスもなくなります。
通信速度制限は20GBから(ベーシックパック)
ドコモ「ベーシックパック」は、1人で利用するユーザー向けのパケットパックです。
「ベーシックパック」に通信速度制限がかかるのは20GBを超えたときです。
それまでは段階ごとに、1GB・3GB・5GBと自動的にプランが上がっていくので速度制限はかかりません。
一人で使うデータ利用量が20GBを超えてしまうと、通信速度制限がかり、最大128kbpsの低速モードになるので注意しましょう。
「データ量到達通知サービス」に加入すると、プランが切り替わる前にドコモから「料金が上がりますよ」というメール通知が届きます。
「ベーシックパック」は使えば使うほど料金が自動的に高くなり、最大で7,000円までアップするのでコントロールが必要です。
そのため、このプランはあまりネットを使わない方、月ごとに使用量が一定を保っている方に向いています。
ベーシックパック以外のパケットパック
ドコモの個人利用のパケットパックは、段階制の「ベーシックパック」以外に定額型のパケットパックもあり、好きなものを選択することができます。
●選べる3つのパケットパック
パケットパック名 | 1ヶ月に使えるデータ量 |
---|---|
ベーシックパック | 1~20GB(4段階制プラン) |
ウルトラデータパックL | 20GB(定額型プラン) |
ウルトラデータパックLL | 30GB(定額型プラン) |
ベーシックパックは1~20GBまで利用の人、ウルトラデータL/LLは20GB以上の人が契約します。
スマホを持っているけどほとんど使わない方はベーシックパック、月によって使う容量に差がある方はウルトラデータL/LLを選ぶと安心です。
「ベーシックパック」の注意点として、データ使用量の上限は自分で決めることができません。
データ容量をたくさん使うと自動的にプランが上がるので料金も比例して高くなります。
「ウルトラデータL/LL」について
「ウルトラデータL/LL」は毎月のデータ使用料が20GBを超える方が最適なプランとなります。
「ベーシックパック」では使い切れなかったパケットの翌月繰り越しサービスはありませんが、「ウルトラデータL/LL」は翌月繰り越しが発生します。
●「ウルトラデータL/LL」料金表(税抜)
パケットパック | データ量 | 月額利用料 | パケット繰り越し |
---|---|---|---|
ウルトラデータLパック | 20GBまで | 6,000円 | 可能 |
ウルトラデータLLパック | 30GBまで | 8,000円 |
↓関連記事:ウルトラデータパックの料金
月額2,480円のカラクリ
ドコモの公式サイトには「ベーシックパック」は月額2,480円から!とアピールされている箇所があります。
しかし、「ベーシックパック」を月額2,480円で利用するには、基本プラン最安値の「シンプルプラン(国内通話30秒につき20円の従量課金型の通話プラン)」とし、月間のデータ使用量を最低ランクの1GB以下に抑えなければなりません。
「ベーシックパック」は先ほど解説した月額料金のとおり、データ容量を使えば使うほど高くなるので、最安値で使うならば1GB以下が鉄則です。
そして、シンプルプランは従量課金型の通話プランのため、家族以外と通話すると料金が高くなります。
他にも長期割引の「ずっとドコモ割プラス(一番割引が大きいプラチナステージ)」と、指定の機種を購入すると利用できる「docomo with」の割引も適用させた結果、月額2,480円で利用できます。
プラン | 料金(税抜) | |
---|---|---|
基本プラン | シンプルプラン | 980円 |
インターネット接続サービス | spモード | 300円 |
パケットパック | ベーシックパック (1GB以下) | 2,900円 |
割引 | docomo with | 1,500円割引 |
ずっとドコモ割プラス (プラチナステージ) | 200円割引 | |
合計 | 2,480円 |
ドコモ公式:ベーシックパック・ベーシックシェアパック
メリット(ベーシックパック)
従来のプランは、「データSパック」(2GB)の後は「データMパック」(5GB)しかありませんでした。
従来プランの最小プラン「データSパック」の料金は2GBまで利用できて料金は3,500円です。
毎月1GBまでしか利用しないライトユーザーの方は、従来の「データSパック」よりも「ベーシックパック」のほうが料金が安くなります。
もし、データSパックを契約中の方が3GBを使う場合は1GB1,000円でデータ容量を追加して、追加料金と合わせて合計金額4,500円です。ベーシックパックの場合、3GBまでは4,000円で利用できるようになるので、若干ですがお得になりますね。
ベーシックパックは、1GB未満の超ライトユーザーの方には最安値で使えるようになるのがメリットです。
デメリット(ベーシックパック)
ベーシックパックは万が一使いすぎた場合、自動的に料金のバーがアップしてしまうので注意が必要です。
スマホはほとんど使わない方は1GBだけの使用量をキープできれば、毎月2,900円に収まります。
しかし、データ使用量1GBを超えた途端に、自動的に4,000円の料金に変わります。
速度制限もなく変わらないので気が付かないうちに料金が高くなってしまうリスクがあるのです。今までのように固定料金でなく、段階制なので気をつけながら使わなければなりません。
例えば、SNSの動画が自動再生されたり、大容量の画像付きのメールを受信すると、知らぬ間に料金のバーが上がりやすくなります。
そのため使い過ぎが心配な方はドコモでは使い過ぎてプランが上がる前にメールでお知らせしてくれる「データ量到達通知サービス」を前もって登録しておくと良いでしょう。
そして、ベーシックパックは余った分のデータ量を翌月に繰越できませんので注意しましょう。
ベーシックシェアパックの特徴
ドコモの「ベーシックシェアパック」は家族みんなでデータを分け合って使う場合のパケットパックです。
家族みんながドコモユーザーの方で段階性のプランにしたい人は、5GB~30GBの段階制の「ベーシックシェアパック」がおすすめです。
ベーシックパックのときと同様に、完全定額型のパケットパックもあります。データを多く使いたい人で家族とデータを分け合う形を希望する方は3つのパケットパックを選択することができます。
●家族とデータシェアするタイプのパケットパックは4種類(主回線)
パケットパック名 | 1ヶ月に使う データ量 (家族全員の合計) | 月額利用料(税抜) |
---|---|---|
ベーシックシェアパック ※4段階制 | ~5GB | 6,500円 |
~10GB | 9,000円 | |
~15GB | 12,000円 | |
~30GB | 15,000円 | |
ウルトラシェアパック30 ※定額型 | 30GBまで | 13,500円 |
ウルトラシェアパック50 ※定額型 | 50GBまで | 16,000円 |
ウルトラシェアパック100 ※定額型 | 100GBまで | 25,000円 |
●主回線に紐付く子回線の月額定額料(子回線)
シェアオプション月額定額料 (子回線の方、1回線あたり) | 500円 |
---|
3人家族で契約する場合には、主回線の1人が4つのシェアパックのひとつを選び、残りの2人が子回線のシェアオプションを選択する形になります。
「ベーシックシェアパック」は家族の誰か一人でも大量にデータを使ってしまうと料金が高くなり、他の家族が利用できるデータ量を圧迫してしまう点には注意が必要です。
スマホを持っているけとほとんど使わない方、ポケットwi-fiがメインでドコモのデータ容量はほとんど使わない方に「ベーシックシェアパック」は向いています。
ベーシックシェアパックの月額料金
ベーシックシェアパックの場合、家族全員分のデータ容量が5GB・10GB・15GBに到達すると、自動的に料金プランが段階的に上がります。
家族全員のデータ利用量を合計した数値を元に段階的に上がっていくのがポイントです。
ベーシックシェアパックは、最大で30GBまで使うことができます。
●ベーシックシェアパックの段階別料金表(主回線)
1ヶ月に使ったデータ量 (家族全員の合計) | 月額利用料(税抜) |
---|---|
0~5GB | 6,500円 |
5~10GB | 9,000円 |
10~15GB | 12,000円 |
15~30GB | 15,000円 |
●主回線に紐付く子回線の月額定額料(子回線)
シェアオプション月額定額料 (子回線の方、1回線あたり) | 500円 |
---|
3人家族で契約する場合には、主回線の1人がベーシックシェアパックを利用し、残りの2人が子回線のシェアオプションを利用する形になります。
ベーシックシェアパックは家族全員分のデータ容量がカウントされるため、なかなかコントロールが難しいところがあります。
使い過ぎが心配なご家族は、先程のベーシックパック同様に使い過ぎる前にメールでお知らせしてくれる「データ量到達通知サービス」があります。
せっかく安くするために「ベーシックシェアパック」に変更したのに、逆に高くなってしまわないように通知サービス登録しておくと安心ですね。
ドコモ公式:ベーシックシェアパック・ウルトラシェアパック
↓関連記事:ウルトラシェアパック徹底解説(データ容量を多く使う人がいる人向け)
メリット(ベーシックシェアパック)
従来のドコモのプランは最安値で利用するには、通話定額プラン(カケホーダイプラン・ライトプラン)に契約する必要がありました。
ポケットwifiを持っている方はスマホ代の月額料金が高くなってしまうのがネックでした。
しかし、ベーシックシェアパックが登場してからは月額料金が毎月6,500円(+子回線の数×500円)で抑えられるのがメリット。
家族みんながポケットwifiを持っていて、スマホのデータ通信をほとんど利用しない場合、通話の定額も不要の方には最適です。
時々ラインでメッセージをやり取りする程度の超ライトユーザーのご家族は、最安値で利用できるようになるのがメリットです。
ベーシックシェアパックについてもベーシックパックと同様にはライトユーザー向けのプランと言えますね。
デメリット(ベーシックシェアパック)
「ベーシックシェアパック」は使ったデータ量だけを支払うので無駄がなくなるのはメリットではあるものの、データを使いすぎても速度制限はかからないので、自動的に料金のバーが上がり、知らない間に料金が高くなってしまう可能性があります。
安いと思って「ベーシックシェアパック」を選んでも、家族の誰か一人でも大量にデータを使ってしまったら、高くなるの点はデメリットと言えます。
ベーシックパックとベーシックシェアパックはどちらも最大のギガ数まで使用してしまうと、定額系のプランや従来プランより高くなる点も注意が必要です。
家族みんながなるべくデータを使わないように協力し合って使わなければ最安値はキープできません。
そして、「ベーシックシェアパック」は「ベーシックパック」同様に、余った分のデータ量を翌月に繰り越すことはできない点も注意してください。
ベーシックシェアパックで仮に5GBデータを余らせたとしても翌月に繰り越すこはできませんので注意しましょう。
新規申し込み受付は2019年5月31日まで
ドコモが2019年4月に新プラン「ギガホ」「ギガライト」の発表を行い、2019年6月から新プランを開始します。
それに伴い、従来のプランである「ベーシックパック」「ベーシックシェアパック」については新規申し込みの受付を2019年5月31日までと受付終了日が設定されてしまいました。
新プランではなく、ベーシックパック・ベーシックシェアパックを新たに利用したい方は受付終了日よりも前に申し込みをしましょう。
ベーシックパックのようなデータあまり多く使わないライトーユーザー向けの新プランは「ギガライト」です。
※2019年4月23日加筆
まとめ
今回は、ドコモの「ベーシックパック」と「ベーシックシェアパック」の特徴と料金、メリット・デメリットを徹底解説しました。
「ベーシックパック」と「ベーシックシェアパック」はどちらも使ったデータ量だけを支払う段階制プランなのが特徴です。
従来の最安値プランよりも安くなるので、スマホをほとんど使わない方やポケットwifiメインの方は、ドコモの月額料金を抑えることができます。
スマホをあまり使わない方はどちらもお得なプランですが、逆にデータを多く利用するヘビーユーザーの方は、自動的に料金が上がってしまうので逆に損してしまいます。
目安としては毎月のスマホのデータ容量は2〜3GB以内に収まっている人は十分に検討する価値があります。
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- INEST株式会社とINESTグループ企業のLinklet株式会社が共同運営しているスマホの先生の記事執筆者。
スマホや携帯電話のプラン・料金・キャンペーンなどを詳しく解説しています。
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