auの「アップグレードプログラムDX」徹底解説。旧アップグレードプログラムEXとの違いは?

2019年10月10日割引,auアップグレードプログラムDX

auの端末購入サポートプログラム「アップグレードプログラムDX」徹底解説
新規受付が終了したプログラム

「アップグレードプログラムDX」は2019年10月31日で新規受付が終了しました。
「アップグレードプログラムDX」に変わる端末購入サポートプログラムとして新たに「アップグレードプログラムNX」が登場しました。

↓以下は2019年10月31日で新規受付が終了した「アップグレードプログラムDX」についての解説です。


2019年10月1日よりauで「アップグレードプログラムDX(ディーエックス)」が受付開始になりました。これは2019年10月から施行された改正電気通信事業法が影響していて、旧アップグレードプログラムEXのままでは法的に問題が出てくる内容があったため、法改正にも対応したプログラムとして、今回のプログラムが登場しています。

このことに伴い、アップグレードプログラムEX/EX(a)を始めとした各種端末購入サポートプログラムにあたる割引サービスは2019年9月30日で新規受付が終了となっています。

今回はこの「アップグレードプログラムDX」プログラムについて徹底解説していきたいと思います。アップグレードプログラムDXの特典内容・適用条件をはじめ、2019年9月30日で終了した「アップグレードプログラムEX」との違い、メリット・デメリットや一番有効活用できる機種変更のタイミングなど、できるだけ詳しくご紹介します。

アップグレードプログラムDXとは

例えば、店頭でauスマホを購入後、25カ月目にアップグレードプログラムDXを利用した場合の支払いイメージ
出典:au

auのアップグレードプログラムDXとは、48回割賦(48回の分轄払い)で機種を購入した場合で、25ヶ月目以降に新しい機種に機種変更をすると分轄払いが残っている端末代の支払いが免除されるという端末購入サポートプログラムです。

ここでのポイントは簡単にいうと5つあります。

  • 48回払いで契約した場合のみ利用可能(一括購入などでは利用できない)
  • 13ヶ月~47カ月目のときに端末返却&auで機種の購入で特典が利用できる(次の機種を購入しないと使えない。最低12ヶ月は端末を利用する必要があり、24ヶ月分の端末の分割払いをする必要がある)
  • 支払いの残っている残金が免除対象(既に支払ってしまった分は取り戻せない)
  • プログラム料が月額390円(不課税)×24回必要
  • au以外の人も利用可能(ただし、注意すべきこと有り)

旧「アップグレードプログラムEX」との違い

アップグレードプログラムDXとアップグレードプログラムEXは非常に共通点が多いですが、2点違いがあります。

アップグレードプログラムDXとアップグレードプログラムEXの違い比較表

 アップグレードプログラムDX
※2019年10月1日新規受付開始
アップグレードプログラムEX
※2019年9月30日で新規受付終了
au回線利用の有無au回線の利用有無は問わない
(auで端末購入は必要)
au回線で機種変更が必要
(利用プランも指定あり)
免除金額より支払ったプログラム料が多かった時のポイント還元対応13ヶ月目以降で
買い替えの場合
13ヶ月目~48ヶ月目で
買い替えの場合
先生

支払期間が半分になり免除額が一番多くなる25カ月目に機種変更すれば、端末の本体代金の半額が戻るように見えますが、実際は24ヶ月分×390円のプログラム料が必要なので、実質的な割引額としては半額にまでは届きません
※プログラム発表当時は半額アピールもしていましたが、国から実際は半額ではないだろうと注意喚起されたこともあり、現在は半額表示は消されています。

例:120,000円の端末を購入した場合の免除額

たとえば、「アップグレードプログラムDXとは」のイメージ箇所にある120,000円の端末を購入した場合で、アップグレードプログラムDXを適用した場合の経過月別の免除額をまとめると以下のようになります。

購入からの経過月総支払金額
(端末代金+プログラム料)
実質免除額
(120,000円-支払金額)
13ヶ月目~24ヶ月目
※最低12ヶ月分の端末利用が必要で
24ヶ月分の端末代金を支払う必要がある
69,360円
(60,000円+9,360円)
50,640円
25ヶ月目69,360円
(60,000円+9,360円)
50,640円
26ヶ月目71,860円
(62,500円+9,360円)
48,140円
27ヶ月目74,360円
(65,000円+9,360円)
45,640円
28ヶ月目76,860円
(67,500円+9,360円)
43,140円
29ヶ月目79,360円
(70,000円+9,360円)
40,640円
30ヶ月目81,860円
(72,500円+9,360円)
38,140円
31ヶ月目84,360円
(75,000円+9,360円)
35,640円
32ヶ月目86,860円
(77,500円+9,360円)
33,140円
33ヶ月目89,360円
(80,000円+9,360円)
30,640円
34ヶ月目91,860円
(82,500円+9,360円)
28,140円
35ヶ月目94,360円
(85,000円+9,360円)
25,640円
36ヶ月目96,860円
(87,500円+9,360円)
23,140円
37ヶ月目99,360円
(90,000円+9,360円)
20,640円
38ヶ月目101,860円
(92,500円+9,360円)
18,140円
39ヶ月目104,360円
(95,000円+9,360円)
15,640円
40ヶ月目106,860円
(97,500円+9,360円)
13,140円
41ヶ月目109,360円
(100,000円+9,360円)
10,640円
42ヶ月目111,860円
(102,500円+9,360円)
8,140円
43ヶ月目114,360円
(105,000円+9,360円)
5,640円
44ヶ月目116,860円
(107,500円+9,360円)
3,140円
45ヶ月目119,360円
(110,000円+9,360円)
640円
46ヶ月目121,860円
(112,500円+9,360円)
-1,860円 ⇒ 0円
※免除金額より支払ったプログラム料の方が多い場合は差額をWALLETポイントで還元される
47ヶ月目124,360円
(115,000円+9,360円)
-4,360円 ⇒ 0円
※免除金額より支払ったプログラム料の方が多い場合は差額をWALLETポイントで還元される
48ヶ月目126,860円
(117,500円+9,360円)
-6,860円 ⇒ 0円
※免除金額より支払ったプログラム料の方が多い場合は差額をWALLETポイントで還元される
49ヶ月目129,360円
(120,000円+9,360円)
-9,360円
※49ヶ月目以降は免除金額より支払ったプログラム料が多い場合でもWALLETポイントで還元されない

※端末代の支払いは2カ月目から発生。
※還元されるWALLETポイントは個人の場合。法人の場合はauポイントになる。

先生

高額な端末ほど、支払総額のうちプログラム料の料金比率が少なくなるので、割引率は良くなります。

au以外の回線を使っている人も利用可能

auのアップグレードプログラムDXは、特典の適用にau回線利用の有無については問わないといった特徴があります。(先行してプログラムを展開したソフトバンクが回線利用を問わないプログラムにしたこともあり、対抗したという背景があります。)

ただし、次の機種もauから購入する必要がある点には注意しましょう。

au回線以外の携帯会社利用者はプラス3,000円の追加料金で利用できる

他の携帯会社の回線を利用している人も利用できる点だけを見れば魅力的ですが、auで販売している端末についてはauのSIMロックがかかっています

ドコモ・ソフトバンク系の回線を利用している人の場合、SIMロックを解除しないと購入したスマホを利用することができない(SIMロック解除も購入してから101日以降でないとできない)という罠があったのですが、国からこの点を指摘されたこともあり、2019年10月1日よりSIMロック解除の条件が緩和されました。

以下の2つの条件を満たした場合にはauで端末を購入してから100日以内でもauショップでSIMロックを即日解除することができるようになりました。

  • auの回線契約がないこと
  • 購入した端末の割賦代金の2ヶ月分の金額を預り金として支払った場合

※上記の条件を満たしていない人は購入してから101日以降でSIMロック解除が可能
※アップグレードプログラムDXでは特典利用できない一括払いで端末を購入した場合もau購入サポートなどの最低利用期間が設けられている割引等を利用していない場合であれば、100日以内のSIMロック解除も一応可能ではあります。

au契約者以外の場合のSIMロック解除手続きは、auショップ(店舗)でのみ手続きが可能で、SIMロック解除の手数料が3,000円(税抜)必要になります。

先生

MVNOを利用している人についてはMVNOでは端末代が割引になりづらいですが、auのアップグレードプログラムDXを使い、auから継続的に端末を購入することで安く端末を購入できるといったこともできるようになりメリットが出てきます。

いつから利用できるか

アップグレードプログラムDXは2019年10月1日から加入することができます。

対象の機種

auのアップグレードプログラムに加入できる対象の機種(2019年10月10日調査時点)は以下の機種になります。

iPhone系

  • iPhone 11
  • iPhone 11 Pro
  • iPhone 11 Pro Max
  • iPhone XS
  • iPhone XS Max
  • iPhone XR
  • iPhone X
  • iPhone 8
  • iPhone 8 Plus
  • iPhone 7
  • iPhone 7 Plus

Androidスマホ系

  • HUAWEI P30 lite Premium HWV33
  • TORQUE G04 KYV46
  • Xperia 1 SOV40
  • Galaxy A30 SCV43
  • AQUOS sense2 かんたん SHV43
  • AQUOS R3 SHV44
  • Galaxy S10+ SCV42
  • Galaxy S10 SCV41
  • URBANO V04
  • LG it LGV36
  • AQUOS sense2 SHV43
  • Xperia XZ3 SOV39
  • Galaxy Note9 SCV40
  • BASIO3
  • TORQUE G03 KYV41

プログラム利用料金

auのアップグレードプログラムDXの利用料金月額390円(不課税)×24ヶ月のプログラム料が必要です。

プログラム料は旧アップグレードプログラムEX等と同じ

アップグレードプログラムDXはプログラム料が24ヶ月分かかりますが、この料金はauの旧アップグレードプログラムEXやソフトバンクのトクするサポートと同じ料金です。auのアップグレードプログラムEXについてはau回線の契約も必要で、改定電気通信事業法で10月以降NGになる絡みで2019年9月30日で新規受付が終了してしまいましたが、アップグレードプログラムDXは回線契約の有無については適用条件から外し、auで端末を購入する(回線はau以外でもOK)ことを条件としていることで回避しています。

トクするサポート(ソフトバンク)とアップグレードプログラムDX(au)との違い

 トクするサポート
(半額サポート+)

<ソフトバンク>
※2019年9月13日開始
アップグレードプログラムDX
<au>
※2019年10月1日開始
プログラム料月額390円(不課税)×24ヶ月月額390円(不課税)×24ヶ月
最大免除期間最大24ヶ月
※25ヶ月目にソフトバンク機種購入の場合
最大24ヶ月分
※25ヶ月目にau機種購入の場合
 特典適用時の
端末返却
必要必要
特典適用時の
機種変更
不要
(ただし、ソフトバンクの端末の購入は必要
不要
(ただし、auの端末の購入は必要
対象機種スマホ・ケータイ・タブレットなどの48回払い機種が対象一部のスマホ機種が対象
先生

auのアップグレードプログラムDXは、ソフトバンクのトクするサポートに対抗したプログラムということもあり、特典内容はほとんど同じですが、対象機種の範囲には違いがあります。

加入条件

アップグレードプログラムDXの加入条件

au公式ページにはこのように書かれていますが、分かりやすく解釈すると、auのアップグレードプログラムDXの加入条件を簡単にまとめると以下の条件になります。

  • 48回割賦(48回の分割払い)でauの対象のスマホ機種を購入すること
  • 購入時点でアップグレードプログラムDXを申し込むこと
    (後日のプログラム加入はできません)
  • au回線の利用契約は条件に含まれないので他の携帯会社を利用している場合でも問題ない

キャンペーン解除条件

auのアップグレードプログラムDXに加入している場合でも、以下の条件に該当する場合には解除となり、トアップグレードプログラムDXの特典利用が利用できなくなるので注意しましょう。

先生

au公式ページの最後の方にある注意書き群の中にこれらの内容も書かれています。

  • 端末代を一括返済した場合
    残金が免除になるものなので、残金が無くなれば…
  • アップグレードプログラムDXを退会した場合
    退会後の再加入はできず、次回端末購入時に再加入する形になってしまいます。
アップグレードプログラムDXのプログラム料金支払い期間中にau自体を解約した場合は?

auのスマホ端末を購入してから24ヶ月以内の390円のプログラム料を支払っている期間中にau自体を解約した場合は、アップグレードプログラムDX自体は解約になりません。また、解約後に発生するプログラム料の請求も停止します。
ただし、後日auで次のスマホ機種を購入してからアップグレードプログラムDXの特典を受けようとする場合には、停止していた期間中のプログラム料の未払い分を一括で支払う形にはなります。

特典利用条件

アップグレードプログラムDXの特典利用条件
アップグレードプログラムDXの特典利用条件の注意書き群

アップグレードプログラムDXの特典利用をするための条件を簡単にまとめると以下の内容を満たすことで特典利用することができます。

  • 13ヶ月目~48ヶ月目での対象のauのスマホ機種を購入する
    ※最低12ヶ月間購入した端末を利用する必要はあり。
    ※13ヶ月目~24ヶ月目の期間で次の機種を購入し特典利用をしても免除額は24ヶ月分です。
  • 買い替えの際、アップグレードプログラムDX加入時の旧機種をauに買い替え翌月末までに回収、査定完了させること
    ※回収端末が故障機の場合は最大22,000円(不課税)特典金額が減額になる。ただし、「故障紛失サポート」の保証オプションに加入している場合は最大2,200円(不課税)の減額で済む。
  • 月額390円×24ヶ月分のプログラム利用料を支払っていること
    ※13ヶ月目~24ヶ月目に次の機種を購入した場合も24ヶ月分のプログラム料支払いが必要です。

1つ目のポイントとしては、13ヶ月目以降にauで次の機種を購入すると特典利用ができる点はいままでの解説で出てきた内容ですが、13ヶ月目から24ヶ月目のタイミングで次の機種を購入した場合でも、特典で免除される端末代は24ヶ月分までになり、残金のすべてではない点には注意しましょう。

2つ目のポイントは結構重要で、特典の適用には次のauスマホを購入するまでに使用していたアップグレードプログラムDXに加入時のスマホ端末はauに回収させることで初めて適用されます。もし、故障機になってしまった場合には、査定額が下がったり、回収期限を過ぎてしまうと特典利用ができなくなる点にも注意が必要です。

3つ目のポイントとしては、特典利用は、24回分、合計9,360円(不課税)のプログラム料金を支払う必要があり、13ヶ月目~24ヶ月目のプログラム料のすべてを払い終わっていない期間で特典利用をする場合には、24回分のプログラム料の未払い分を支払う必要がある点は理解しておきましょう。

故障端末扱いになる条件

アップグレードプログラムDXの特典を受けるにあたり、auに利用端末を回収させますが、端末の破損など、以下の条件に当てはまる場合には、故障端末扱いになり、特典の利用のためには22,000円(不課税)を別途支払う必要があります。
※ソフトバンクでは20,000円に対し、auは22,000円で減少額が少し多いです。

保証系サービスを利用している人は2,200円でOK

購入した端末の保証サービスとして以下のものがありますが、これらを利用している場合で査定基準を満たさない場合の追加費用は2,000円(不課税)で済ませることができます。

  • Android向け「故障紛失サポート」

※これもソフトバンクの2,000円に対し、2,200円と減少額が少し多くなっています。

先生

破損している端末は評価額が下がると考えると良いです。

  • 電源が入らない
  • 端末本体や液晶に破損や割れがある
  • 充電ができない
  • 水ぬれシールに水ぬれ反応がある
    (メーカー指定箇所)

回収できない条件

以下の2つのケースに該当する場合には、auは回収できなくなるため、アップグレードプログラムDXの特典利用ができなくなります。

  • 暗証番号ロック解除とオールリセットされていない
  • 製造番号(IMEI番号)が確認できない
  • 改造などメーカーの保証外となるような場合
先生

端末回収するにあたりかならず初期化することを忘れないようにしましょう。
(初期化しないと個人情報なども残った端末を送ることになるので、「必ず初期化!」を徹底しましょう。)

※初期化する前に、パソコンなどにバックアップデータを残しておくと安心です。

IMEIの確認方法

IMEI(製造番号)はスマホ端末の「設定」から確認することができます。

Android機種のIMEI確認方法
※異なる場合もあります

「設定」 > 「システム」 > 「端末情報」> IMEIの項目

iPhone機種のIMEI確認方法
※異なる場合もあります

「設定」>「一般」>「情報」> IMEIの項目

アップグレードプログラムDX利用で次回の機種購入のベストタイミング

auのアップグレードプログラムDXに加入し、最大の免除額になるベストの次回機種購入のタイミングは25ヶ月目で次の機種をau取扱店で買い替える場合です。

26ヶ月目以降でもアップグレードプログラムDXの特典は利用できますが、毎月の端末代の支払いが継続する影響で、支払い免除対象となる端末代の残額が毎月減っていくため、アップグレードプログラムDXを利用するメリットが減っていく結果につながります。

つまり、アップグレードプログラムDXに最も向いている人は2年に1回必ず次の機種に買い替える人と言えます。

13ヶ月目から特典利用はできるので毎年機種変更も少しお得

auのアップグレードプログラムDXは、13ヶ月目から24ヶ月目でも、24回分の端末代とプログラム料を支払う(つまり13ヶ月目に次の機種を購入する場合は、残り12ヶ月分の端末代とプログラム料を支払う)ことでアップグレードプログラムDXの特典が使えるようになります。

毎年最新のスマホに必ず機種変更したい人もauアップグレードプログラムDXを利用することをお勧めします。

先生

24ヶ月分の支払いはすることになるため、25ヶ月目に特典利用するのと比べてしまうとコストパフォーマンスは落ちてはしまいます。

メリット

auのアップグレードプログラムDXを利用するメリットは2年などの比較的短い周期で機種変更することで端末代金の残債を最大購入した半額近くまで抑えることができる点です。

一番メリットを受けられる人
  • 25ヶ月目で新しいスマホに次の機種を購入する人
  • 端末を壊さず利用できる人
メリットのある人
  • 13ヶ月目~24ヶ月目に次の機種を購入する人
    (ただし、24ヶ月分の端末代とプログラム料は支払う必要がある)
  • 26ヶ月目~45ヶ月目で機種変更
    比較的早い段階で次の機種を購入する人にメリットがあり、月が経過する(免除額が減額する)とともにメリットが少なくなっていく。49ヶ月目以降まで次の機種を購入しなかった場合には支払ったプログラム料の還元特典も使えなくなるり、プログラム料分損をする点には気を付けましょう)

デメリット

auのアップグレードプログラムDXのデメリットは最初の端末購入時で直接的な割引にはならない点が一つあります。プログラム料を支払い、後日のソフトバンクで次の機種購入で初めて割引の恩恵を受けることができますが、もし、端末を破損させたり、査定基準を満たさなくなってしまうと、一番免除額が多くなる25ヶ月目での特典適用でも免除額が非常に少なくなってしまうリスクもあります。

先生

このリスクはドコモのおかえしプログラムやソフトバンクのトクするサポートも同様ではあります。

また、長い期間、次の機種を購入しないで同じ端末を利用し続け、49ヶ月目以降も端末を使い続けてしまった場合には、次の機種を購入してもプログラム料の還元特典も消滅するため、過去に支払ったプログラム料分損をしてしまうという点もデメリットになります。

au利用者のその他注意点

現在、auを契約している人の場合、いくつか割引サービスがあったりしますが、併用できない割引などがあるので、ご紹介します。

下取りプログラムと特典併用できない

auのアップグレードプログラムは機種変更時にauに端末が回収されてしまうということは、同様にauに回収させることで利用できる「下取りプログラム」との併用が当然できなくなります。

アップグレードプログラムDXは48回分割払いで購入し、13ヶ月目以降に次のauスマホ機種を購入した場合の、最大24ヶ月分の残割賦代免除
(つまり26ヶ月以上保有した状態だと免除額が毎月減額されていく)

下取りプログラム機種変更時に規定の査定額をポイントで還元
(個人契約はau WALLETポイント、法人契約はauポイント で還元)

という違いがあるため、48ヶ月の完済間近になった段階では、アップグレードプログラムDXではなく、下取りプログラムの方がお得になる可能性もあるため、このようなケースの場合にはそれぞれの金額を比較し、お得になる方のキャンペーンを利用するようにしてください。

端末代を完済してしまった方(au利用者のみ)は…

既に端末代の48回割賦払いが既に完了してしまった場合で、au利用者の場合はアップグレードプログラムDXは使えませんが、引き続き利用できる下取りプログラムを利用しましょう。

※他のキャリアを利用している方は、中古買取店での買い取りなどを検討しましょう。

かつては「毎月割」などもあったが

端末代の値引きにあたるキャンペーンとしては、auには「毎月割」がありましたが、毎月割は「auフラットプラン」系プランや「auピタットプラン」系プランなど現在の主力プランでは利用できない割引です。

先生

昔の古いプランで利用できた毎月割なども2019年9月30日で新規受付が終了してしまいました。。。

「毎月割」自体は端末の下取りをしないので「下取りプログラム」との併用ができましたが、回収が必要な「アップグレードプログラムDX」は「下取りプログラム」との併用はできないため、かつての毎月割と同じくらいの割引適用にはなりません。

分離プランの義務化が影響

今回の2019年10月1日から施行される改正電気通信事業法と関係している内容で、携帯スマホの通信料と端末代を完全分離した「分離プランの義務化」対応の影響を大きく受けています。義務化対応すると、通信料と端末代をセットにした割引ができなくなります。

かつての毎月割や2019年9月30日で新規受付を終了した旧アップグレードプログラムEXについては、回線と端末を期間縛りのセットにした割引で法改正後はNGとなるため、10月以降も割引適用できるためのアップグレードプログラムDXを投入した流れになっています。

3大キャリアの分離プラン例

auauデータMAXプラン Netflixパック
・auデータMAXプランPro
・auフラットプラン25 NetflixパックN
・auフラットプラン20N
・auフラットプラン7プラスN
・新auピタットプランN
ソフトバンク・ウルトラギガモンスター+(プラス)
 ※2019年9月13日からプラン内容刷新

・ミニモンスター
 ※2019年9月13日からプラン内容刷新

・スマホデビュープラン
 ※2019年9月13日からプラン内容刷新
・ウルトラギガモンスター+ forデータ
 ※2019年9月13日開始
・ミニモンスター forデータ
 ※2019年9月13日開始
など
ドコモ・ギガホ
・ギガライト

端末代金の分割払いはかつては2年縛りの兼ね合いもあり24回払いが主流でしたが、現在のau、ソフトバンクで48回払いが台頭してきたのは、総務省の介入で分離プランの義務化の話が出てきた影響で、セットでの割り引きができなくなる結果、月々支払う端末代の料金が高額になり、購入控えが激しくなると考えたau、ソフトバンクでは対抗策として、支払い回数を2倍の48回に増やし毎月の端末代支払いが高額にならないようにしたという背景があります。ドコモについても新プランが登場した2019年6月以降は24回から36回に支払い回数を増やしています。

先生

48回払いになったのはセットで端末代割引をできなくした分離プランの影響・・・

auを利用したくなった人はこちら

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この記事を書いた人

Ken
Kenスマホの先生2代目運営者
INEST株式会社とINESTグループ企業のLinklet株式会社が共同運営しているスマホの先生の二代目管理者。
MNPで何回か携帯会社を変更した経験を持ち(現在はワイモバイル利用者)、各携帯会社の料金プランや携帯・スマホ料金を少しでも抑えつつも快適なデータ通信ができるようにするための情報収集や情報発信をしています。
※旧管理者の記事のリライトなども手掛けています
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