auのケータイ向けプランを徹底解説。4つの新プランが登場。以前のプランとの違いは?

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auのケータイ向けプラン徹底解説

2019年の年末にauのケータイ向けプランが新しくなり、新たに4つのケータイ向けプランが登場し、従来からあるケータイ向けプランについては新規受付が終了になりました。新プランに変わった背景としては2019年10月の改正電気通信事業法の影響があり、既にドコモ、ソフトバンクでは新しいケータイ向けプランが登場していたものの、auについては改正法に対応したケータイ向けプランは登場していませんでした。

スマホ向けのプランは改正法が施行した2019年10月段階で法改正の対応を行う必要がありましたが、ケータイ向けのプランについては2019年内までは猶予期間が設けられていました。

今回は2019年12月26日から登場した新しいauのケータイ向けプランについて詳しく解説していきます。プランの特徴や内容をはじめ、いままでのプランとの違いなどについて解説していきます。

新規受付が終了したプラン(ケータイ向けプラン)

新しく開始したプラン解説の前に新規受付を終了したプランについて軽く触れておきます。

auのケータイ向けの料金プランは4G系のケータイ向けプランで、以下のプランが2019年12月25日で新規受付が終了しています。

先生

3G系のケータイ向けプランはかなり前の2018年11月7日で新規受付は終了しています。

新規受付終了の基本使用料(4Gケータイ系)

  • スーパーカケホ(ケータイ)
  • カケホ(ケータイ)
  • VKプランS
  • VKプラン
  • VKプランM
  • LTEプランS

新規受付終了のデータ通信料(4Gケータイ系)

  • データ定額サービス(ケータイ)
    ※1GB・2GB・3GB・5GB・8GB・10GB・13GBの7タイプ
  • ダブル定額Z(ケータイ)
先生

auのプランは非常に複雑で多くありますが、今回新規受付が終了したプランは2年契約で更新月以外の解約などで発生する契約解除料が9,500円になるプランで、以前からプラン契約している人については引き続き同じプランを継続利用する形になります。
※法改正で1,000円が上限が設けられた結果、従来のプランの新規受付が終了になりますが、従来のプランを現在も利用中の人は契約内容は変わりません。(契約解除料が9,500円から1,000円に自動的に切り替わるといったこともありません…)

4つの新プラン

2019年12月26日から登場したauのケータイ向けプランは4つありますが、データ定額サービスも含んでいるものと含んでいないものの2パターンあり、わかりづらいプラン内容になっています。

データ定額サービスも含む料金プラン2種

以下の2つのauのケータイ向けプランについては通話に関する基本料金以外にデータ定額サービスの料金も含んでいます。

  • ケータイシンプルプラン
    ※2年定期契約(2年契約N)をつけると月額1,200円~で利用できるプラン
    ※毎月のデータ容量は100MBまで、通話は30秒につき20円の通話料が発生する従量課金型タイプ
    ※通話オプションをつける形でかけ放題にすることが可能
  • ケータイカケホプラン
    ※2年定期契約(2年契約N)をつけると月額2,980円~で利用できるプラン
    ※毎月のデータ容量は1GBまで、通話は国内通話が24時間いつでもかけ放題のタイプ
先生

auデータMAXプラン Netflixパックのような最近のスマホ向けの料金プランのように比較的わかりやすい料金体系のプランで、この後説明に登場する2プランよりも単純でわかりやすく、価格も比較的安価で、ほとんどの人はこの2つのプランのどちらかを選択する形になると思います。

ケータイシンプルプラン、ケータイカケホプランの違い
※税抜。月額数円のユニバーサルサービス料は含めていません。

プラン名ケータイシンプルプランケータイカケホプラン
通話タイプ国内通話30秒につき20円の通話料が発生する従量課金型国内通話24時間いつでもかけ放題
データ容量100MBまで1GBまで
月額基本料金1,370円3,150円
2年契約N-170円-170円
合計1,200円2,980円

※新規契約やMNPなど新たにプラン契約した月は、料金は日割計算になり、別途契約事務手数料3,000円が加算されます。(現在au利用者のプラン変更のみは除く)
※「ケータイシンプルプラン」は通話オプションをつけることでかけ放題にすることが可能です。
通話定額ライト(1回5分以内の国内通話がかけ放題)・・・+700円(最初の12カ月間は200円安い+500円)
通話定額(国内通話が24時間かけ放題)・・・+1,700円

先生

データを100MB以上使う人や国内通話を多くかける人はケータイカケホプランを選択すると良いです。

データ定額サービスは含まない料金プラン2種

以下の2つのauのケータイ向けプランについては、通話の料金のみで、データ定額サービスやインターネット接続サービス(LTE NET)の料金が含まれていないため、別途料金を組み合わせる必要があります。

  • VKプランS(N)
    ※2年定期契約(2年契約N)をつけると月額998円~で利用できるプラン(データ定額サービス、インターネット接続サービスが別途必要)
    ※無料通話が1,100円分(国内通話で最大27分)付いているプラン
  • VKプランM(N)
    ※2年定期契約(2年契約N)をつけると月額1,620円~で利用できるプラン(データ定額サービス、インターネット接続サービスが別途必要)
    ※無料通話が2,600円分(国内通話で最大65分)付いているプラン

+

  • インターネット接続サービス(LTE NET)・・・月額300円
  • データ定額サービス(ダブル定額(ケータイ))・・・月額500~4,200円

別途必要です。

ダブル定額(ケータイ)
ダブル定額(ケータイ)の料金図。500円~4,200円とデータ利用量によって料金が変動。一番安い500円は10MB未満の利用の場合。190.6MB以上利用してしまうと一番高い4,200円の料金になってしまいかなりの割高に。
先生

昔からある料金プランの料金体系を踏襲する形のプランのため、これらのプランを選択した場合は、別途インターネット接続サービス(LTE NET)の300円やデータ定額サービス(ダブル定額(ケータイ))を組み合わせる必要があり複雑で、データ定額サービスの「ダブル定額(ケータイ)」の料金が高いので、200MB程度の利用で、スマホ料金以上に月額料金が跳ね上がるため、あまりおすすめはできないプランではあります。

VKプランS(N)、VKプランM(N)の違い
※税抜。無料通話分を超えた場合は30秒につき20円の通話料が発生。月額数円のユニバーサルサービス料は含めていません。

プラン名VKプランS(N)VKプランM(N)
通話タイプ1,100円分の無料通話付き
(国内通話最大27分)
2,600円分の無料通話付き
(国内通話最大65分)
データ容量
月額基本料金1,168円1,790円
2年契約N-170円-170円
LTE NET300円300円
ダブル定額(ケータイ)500円~4,200円
※最大2GBまで
※190.6MB以上の利用で4,200円に
500円~4,200円
※最大2GBまで
※190.6MB以上の利用で4,200円に
合計1,798円~5,498円2,420円~6,120円

※新規契約やMNPなど新たにプラン契約した月は、料金は日割計算になり、別途契約事務手数料3,000円が加算されます。(現在au利用者のプラン変更のみは除く)
※無料通話超過分は国内通話の場合30秒につき20円の通話料が発生します。

先生

データは2GBまで使えるものの月額料金が非常に高額になるため、1~2GB程度のデータ通信をしたい人の場合は、これらのプランを選択するよりはスマホ向けのプランを選択した方が無難です。

2年契約Nが適用

今回のauの4つのケータイ向けプランはいずれも「2年契約N」(2年縛り)有りで適用された料金が使われています。これは契約更新月以外に解約もしくは他の携帯会社にMNPで乗り換えると契約解除料(1,000円)が発生します。3年目以降も2年契約の縛りが発生し自動更新されていきます。

2年契約の場合の更新月

2年契約Nに加入しない場合は基本料金にプラス170円/月と少し高額になってしまいます。

以前の料金プランより契約解除料などが安くなっています

2019年12月25日までの各種ケータイ向け料金プランの場合、2年定期契約を付けなかった場合の月額料金の差は998円~1,620円差(プランによって異なる)があり、更新月以外の解約等で発生する契約解除料も9,500円と非常に高額で、解約のデメリットが大きなものでした。

ただ、2019年10月の法改正の施行による影響で、定期契約の有無による月額料金の差額や契約解除料に上限金額が設定されたことで、auの各種ケータイ向けプランでは2020年以降についてはこのルールに合わなくなるため、ルールに適合した4つのケータイ向けプランを開始したという背景があります。

旧プランとの違い

auの4つのケータイ向けプランのうち「シンプルケータイプラン」以外プランは、2019年12月25日で終了したプランで類似のプランがありました。旧プランと比較すると以下のような違いがあります。

ケータイカケホプランの場合

ケータイカケホプランに該当する旧プランは「カケホ(ケータイ)」+「データ定額2(ケータイ)」が該当します。

ケータイカケホプランと同じデータ容量のデータ定額1(ケータイ)がありますが、スーパーカケホ(ケータイ)の場合に利用できるプランのため、カケホ(ケータイ)で利用できる一番データ容量の少ないデータ定額2(ケータイ)と比較しています。

「ケータイカケホプラン」と「カケホ(ケータイ)」+「データ定額2(ケータイ)」の違い
※税抜。月額数円のユニバーサルサービス料は含めていません。
※どちらのプランも国内通話24時間いつでもかけ放題のプランです。

プラン名ケータイカケホプランカケホ(ケータイ)
+
データ定額2(ケータイ)
※現在は新規受付終了
データ容量1GBまで2GBまで
月額基本料金3,150円3,700円
2年定期契約
による割引
-170円
※2年契約N
-1,500円
※2年契約
LTE NET月額基本料金に含む300円
データ定額サービス3,500円
※データ定額2(ケータイ)
合計2,980円6,000円
更新月以外の解約などによる
契約解除料
1,000円9,500円

※新規契約やMNPなど新たにプラン契約した月は、料金は日割計算になり、別途契約事務手数料3,000円が加算されます。(現在au利用者のプラン変更のみは除く)

先生

新しい「ケータイカケホプラン」の方が非常に安く利用できるようになっています。
※参考:「カケホ(ケータイ)」との組み合わせができない「データ定額1(ケータイ)」ですが、仮に組み合わせができた場合でも月額料金は合わせて5,400円(「データ定額2(ケータイ)」より600円安い)と高額。

VKプランS(N)の場合

VKプランS(N)に該当する旧プランは「VKプランS」が該当します。組み合わせるデータ定額サービスはどちらのプランも「ダブル定額(ケータイ)」が適用できるので同じデータ定額サービスで比較しています。

VKプランS(N)とVKプランSの違い
※税抜。月額数円のユニバーサルサービス料は含めていません。
※どちらもプランも無料通話は国内通話で最大27分までの1,100円分までです。

プラン名VKプランS(N)VKプランS
※現在は新規受付終了
月額基本料金1,168円1,996円
2年定期契約
による割引
-170円
※2年契約N
-998円
※2年契約
LTE NET300円300円
ダブル定額(ケータイ)500円~4,200円
※最大2GBまで
※190.6MB以上の利用で4,200円に
500円~4,200円
※最大2GBまで
※190.6MB以上の利用で4,200円に
合計1,798円~5,498円1,798円~5,498円
更新月以外の解約などによる
契約解除料
 1,000円9,500円 

※新規契約やMNPなど新たにプラン契約した月は、料金は日割計算になり、別途契約事務手数料3,000円が加算されます。(現在au利用者のプラン変更のみは除く)
※無料通話超過分は国内通話の場合30秒につき20円の通話料が発生します。

先生

VKプランS(N)とVKプランSの違いは、2年契約に関連する割引額や契約解除料が違う程度で、2年定期契約がある場合の月額料金は実質変わらず、法改正により必要になった修正点を修正した程度に留まっています。

VKプランM(N)の場合

VKプランM(N)に該当する旧プランは「VKプランM」が該当します。組み合わせるデータ定額サービスはどちらのプランも「ダブル定額(ケータイ)」が適用できるので同じデータ定額サービスで比較しています。

VKプランM(N)とVKプランMの違い
※税抜。月額数円のユニバーサルサービス料は含めていません。
※どちらもプランも無料通話は国内通話で最大65分までの2,600円分までです。

プラン名VKプランM(N)VKプランM
※現在は新規受付終了
月額基本料金1,790円3,240円
2年定期契約
による割引
-170円
※2年契約N
-1,620円
※2年契約
LTE NET300円300円
ダブル定額(ケータイ)500円~4,200円
※最大2GBまで
※190.6MB以上の利用で4,200円に
500円~4,200円
※最大2GBまで
※190.6MB以上の利用で4,200円に
合計2,420円~6,120円2,420円~6,120円
更新月以外の解約などによる
契約解除料
 1,000円9,500円 

※新規契約やMNPなど新たにプラン契約した月は、料金は日割計算になり、別途契約事務手数料3,000円が加算されます。(現在au利用者のプラン変更のみは除く)
※無料通話超過分は国内通話の場合30秒につき20円の通話料が発生します。

先生

VKプランM(N)とVKプランMの違いについても、2年契約に関連する割引額や契約解除料が違う程度で、2年定期契約がある場合の月額料金は実質変わらず、法改正により必要になった修正点を修正した程度に留まっています。

スマホ向けプランと比べたデメリット

auのケータイ向けプランはスマホ向けプランと比べいくつかのデメリットがあります。

割引・キャンペーンが少ない

スマホ向けプランと比べ、ケータイ向けプランのデメリット要素の一つに、適用できる割引やキャンペーンが少ない点があります。

たとえば、auの割引・キャンペーンの例として

などの割引・キャンペーンが利用するプランにより適用できる内容が変わるものの、スマホ向けのプランであれば、何かしらの割引・キャンペーンが適用されるのに対し、ケータイ向けプランの場合にはあまり適用できるプランがない点はデメリットとしてあります。

データ容量をある程度使う人は割高になる

ケータイ向けプランはあくまで通話利用がメインで、ネットなどのデータをほとんど使わない人に適したものです。スマホヘビーユーザーにとっては容量が少ないですが、1GBを超えるくらいのデータを毎月利用するようであれば、ケータイ向けプランの利用は割高になり、スマホ向けプランにした方が、割引・キャンペーン適用なども含めて考えると逆に安くなる場合があります。

↓検討余地のある比較的データ容量が軽めのスマホ向けプラン

まとめ

今回は、2019年12月26日から始まったauの新しい4つのケータイ向けプランについて解説していきました。2019年10月の法改正による影響で新たに登場したプランですが、電話メインでデータをほとんど使わない人に適したプランです。

データをある程度使う場合は、逆に月額料金がスマホ向けプランよりも高くつく場合もあるので、そのような人はスマホ向けプランも検討しても良いかもしれません。

↓2019年12月26日からのauのケータイ向けプランについて詳しくは
au公式:ケータイ(4G LTE)料金プラン一覧

今回の内容はいかがでしたか?
また、次回もお楽しみに。

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この記事を書いた人

Ken
Kenスマホの先生2代目運営者
INEST株式会社とINESTグループ企業のLinklet株式会社が共同運営しているスマホの先生の二代目管理者。
MNPで何回か携帯会社を変更した経験を持ち(現在はワイモバイル利用者)、各携帯会社の料金プランや携帯・スマホ料金を少しでも抑えつつも快適なデータ通信ができるようにするための情報収集や情報発信をしています。
※旧管理者の記事のリライトなども手掛けています
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Posted by Ken