「auフラットプラン」徹底解説。メリット・デメリットやデータ繰り越しなどは?

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auフラットプラン徹底解説
新規受付が終了したプラン

「auフラットプラン20」と「auフラットプラン25 Netflixパック」は2019年9月30日で新規受付が終了しました。
「auフラットプラン30」についても2019年6月30日で新規受付が終了しました。

これらに変わるプランとして新たに「auフラットプラン20Nauフラットプラン25 NetflixパックNが登場しました。

auフラットプラン20Nについてはこちらの記事で解説していますauフラットプラン25 NetflixパックNについてはこちらの記事で解説しています

↓以下は2019年9月30日で新規受付が終了した「auフラットプラン20」や「auフラットプラン25 Netflixパック」についての解説です。


2017年7月から展開している、au主力プラン「auフラットプラン」「auピタットプラン」の2つの料金プラン。

auフラットプラン料金が定額の大容量(20GB/30GB)プラン
auピタットプランデータ通信の利用量に応じて料金が変動するプランですが、プランの詳細について、よく分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、この「auフラットプラン」に焦点を当て、プランの内容・料金・メリット・デメリットなど詳しく解説していきます。

auフラットプランとは

auフラットプラン

「auフラットプラン」とはスマホ契約に必要な要素である、

  • 基本料金(通話にかかる料金)
  • ウェブ使用料(ウェブを使用するための料金)
  • データ通信料(通信にかかる料金)

セットでコミコミになった固定型の定額プランです。

補足

昔の料金プランではそれぞれの要素が分離した料金プランになっていることが多いですが、「auフラットプラン」では1つにまとまっています。
※厳密にはウェブ使用料は「LTE NET」という300円のサービスなのですが、au公式サイトの料金表ではこの分も加算した形で説明されているため、ここでの解説でもLTE NETの金額も加算した形で説明します。

スマホの契約に必要な要素・仕組みがよく分からない方はこちらの記事で解説しています

対象者・適用条件

auフラットプランの対象者・適用条件については、新規契約・他社からMNP・機種変更のいずれの場合も対象となります。フラットプランへの加入には使用する端末がスマホ(4G LTE)であることが必須。ガラケーの場合は未対応です。

au公式サイトの「auフラットプラン」の「4,000円~」の正体は?

auフラットプラン「4,000円/月~」

au公式サイト「auフラットプラン」のページに書かれている「4,000円~」

から(~)とあるようにこれは特定の条件に当てはまれば実現できる料金で、最小限の料金プランを選択し、さまざまな割引キャンペーンを適用させ、初年度だけの期間限定で適用された結果、実現した値段になっています。

簡単に「4,000円」になる条件は以下の通りで、とても難易度が高いです。

  • 通話プランは従量課金型(国内通話なら30秒につき20円)「シンプル」を選択。(通話やSMS送信は一切しない)
  • 最初の1年間だけ(「スマホ応援割」を適用)
  • auのブローバンド回線も契約し、「auスマートバリュー」を適用する
  • 「2年契約」はあり
  • 月間で使用するデータ容量20GBを選択

選択可能なデータプラン

データ定額は固定金額ですが、データプラン自体は複数存在します。

auフラットプランの3つのプラン

選べるデータプラン
※2019年6月以降に登場の新プランを除く

データプラン内容
auフラットプラン201カ月20GBまでデータ利用可能
auフラットプラン30
※2019年6月30日で新規受付終了
1カ月30GBまでデータ利用可能
auフラットプラン25
Netflixパック
・1カ月25GBまでデータ利用可能。
・Netflixベーシック(800円)が利用可能
・ビデオパス(562円)が利用可能

どのauフラットプランも今月使いきれなかった余ったデータ容量を翌月末まで繰り越すことができます。(auピタットプラン系のプランやauフラットプラン7プラス、auデータMAXプランの場合は繰り越せません)

料金は後半で解説していきますが、多い容量のプランを選択すると必然的に高くなります。
(auフラットプラン25のプランは他の2つと比べNetflixやビデオパスの有料動画サービスの利用できる権利も付くので少し特殊なプランです)

先生

フラットプランはデータ定額の部分については完全固定の料金となるため、auフラットプラン30を選択した状態で、20GB以下のデータ利用になった場合でもauフラットプラン30の料金で請求されるため、契約の前に現在利用しているデータ容量を過去数か月分確認し、最適なデータ容量を選択するようにしてください。

auフラットプラン25 Netflixパックについて

料金はauフラットプラン20と30の中間の料金ですが、このプランを選択した場合は、Netflixベーシックとビデオパスの有料動画サービスも利用できるようになります。

Netflixは映画、ドキュメンタリー、ドラマシリーズなど世界中の人気海外エンタメコンテンツが揃っており、ビデオパスは日本の映画やドラマ、アニメを中心としたコンテンツが揃っています。

※ただし、Netflix、ビデオパスの動画サービスを利用できる権利があるだけで、データ消費ゼロになるわけではないので、au回線を使って動画視聴をした場合は、普通にデータ容量を消費するため、注意が必要です。

どの程度の時間視聴できるかについてはau公式サイトのQ&Aに1GBでNetflixを約4時間視聴できるとあります(携帯データ使用量を「自動」にした場合)

注意点としては、利用できるNetflixはベーシックプランになるため、画質はDVDレベルの画質になります。
より高画質を求める場合にはスタンダードやプレミアムのプランを選択する必要があり、この場合はauフラットプラン Netflixパックの対象外となるため選択するメリットは無くなります。

↓参考:Netflixの3つのプランの違い
Netflix公式:Netflix

通話プランは3種類から選択

auフラットプランに加入の場合は通話プランのタイプを「カケホ・スーパーカケホ・シンプル」の3種類から選ぶことができます。

ただし、選択したタイプによりベースとなる月額の基本使用料金が変わってきます。

(それぞれの料金は後半で解説します)

通話プラン(カケホ・スーパーカケホ・シンプル)

選べる通話プラン

通話プラン内容
カケホ24時間いつでも国内通話し放題
スーパーカケホ1回5分以内の国内通話し放題
(1回5分以上は30秒につき20円)
シンプル通話時間に応じた従量制
(国内通話の場合、30秒につき20円)
先生

「カケホ」より「スーパーカケホ」の方がいっぱい通話できそうな気がしますが、「カケホ」の方が多く通話できるので勘違いしないように注意してください。

ただし、「カケホ」、「スーパーカケホ」の無料通話はあくまで通常の国内通話のみが対象なので、海外への通話0570番号などの有料電話サービスへの通話は対象外になります。

逆に「スーパーカケホ」、「シンプル」の国内通話の30秒につき20円になる対象でも、2年契約あり&家族間(家族割適用者)の通話に関しては24時間無料になります。

auフラットプランは、厳密には以下の3種類に分かれていると考えると良いです。

  • auフラットプラン(カケホ)
  • auフラットプラン(スーパーカケホ)
  • auフラットプラン(シンプル)

「スマホ応援割」で毎月1,000円割引(1年間適用)

スマホ応援割は「auフラットプラン」もしくは「auピタットプラン」の加入者を対象とした割引キャンペーンです。

機種変更・新規契約・MNPで「auフラットプラン」もしくは「auピタットプラン(※シンプルは除く)」に加入すると適用されます。2カ月目から1年間のみ月額1,000円の割引となります。

フラット(ピタット)プランへの加入条件を満たしていれば基本的に全ての方が受けられる特典なりますが、割引期間は1年間なので、2年目からは料金が高くなります

先生

最初の1年間はお試し期間と捉えておくと良いかもしれません。

「スマホ応援割」の受付開始日:2018年6月1日~

料金プランの落とし穴

データ容量の多い少ないにかかわらず、料金が変動することがないauフラットプランは、auピタットプランと比べると比較的分かりやすい料金体系ではあるのですが、加入前に知っておいてほしい点がいくつかあります。

先生

条件があり、一部の人は割引が適用されないことがある内容です。

1.「auスマートバリュー」を適用している

「4,000円~」の内訳には、スマホのほかに、自宅のブロードバンド回線(auひかりなどのネット+電話)またはauスマートポートとのセットで利用することで適用となる「auスマートバリュー」の割引が入った料金で表現されています。

auスマートバリュー
先生

auは「auスマートバリュー」適用後の料金を通常料金のように表示することが多いので、よく確認することが必要ですよ!

「スマホ応援割」と異なり、割引期間は期間限定ではなく、2カ月目以降から永年で割引が適用されますが、au指定のネット回線を同時に利用しない場合は「auスマートバリュー」の割引がなくなるため、プラス月額で1,000円高くなります。

auスマートバリュー適用時の月額割引金額

auフラットプランを
選択した場合
1,000円引き
先生

auピタットプランと異なり、通話プランやデータ容量をどのプランを選択しても1,000円引きで割引額が変わりません。

2.「2年契約」有りでの契約が前提

「4,000円~」の内訳には、auでの「2年契約」(2年縛り)有りで適用されて料金が使われています。これは「契約更新月」以外に解約もしくは他の携帯会社にMNPで乗り換えると「契約解除料(9,500円)」が発生します。3年目以降も2年契約の縛りが発生し自動更新されていきます。

最初の2年間だけ契約を縛る「2年契約(自動更新なし)」に加入する場合はプラス300円/月の割高に。2年契約に加入しない場合は基本料金にプラス1,500円/月と非常に高額になります。

「結局それぞれのプランや割引を適用するといくらになるの?」

と思う方もいらっしゃると思いますので、各プランごとに料金や割引がどのように変わっていくのかを解説していきます。

毎月の料金と割引の推移

auフラットプランを利用したときの毎月の利用料金と各キャンペーンの割引の推移の内訳を表にしてみました。

(機種を購入した場合の機種代の分は含まれていません)

auフラットプラン25 Netflixパックが値上げされました

2019年1月16日以降に「auフラットプラン25 Netflixパック」に新規契約やプラン変更した場合の料金が150円値上げされました。
(以下の料金表は値上げ後の料金です)

契約した初月の料金例

契約の最初の月は、「スマホ応援割」と「auスマートバリュー」の割引がまだ適用されません(2カ月目から適用されるため)

以下の料金を日割計算した金額と別に契約事務手数料3,000円(税抜)が加算されます。

先生

2年契約ありの場合の表なので、2年契約(自動更新なし)や2年契約なしの場合は割引額を変えて計算してください。

通話プラン「スーパーカケホ」(1回5分以内の国内通話無料)選択の場合

選択プラン月額料金
(割引なし)
2年契約全割引適用時
auフラットプラン20
(20GB)
¥8,000-¥1,500
¥6,500の日割計算
+事務手数料
 auフラットプラン30
(30GB)
¥10,000 ¥8,500の日割計算
+事務手数料 
auフラットプラン25
Netflixパック
(25GB)
¥9,150¥7,650の日割計算
+事務手数料

※全割引を適用した場合は¥6,500(税込¥7,020)~日割計算+契約事務手数料

通話プラン「カケホ」(国内通話24時間無料)選択の場合

選択プラン月額料金
(割引なし)
2年契約全割引適用時
auフラットプラン20
(20GB)
¥9,000-¥1,500
¥7,500の日割計算
+事務手数料
 auフラットプラン30
(30GB)
¥11,000 ¥9,500の日割計算
+事務手数料 
auフラットプラン25
Netflixパック
(25GB)
¥10,150¥8,650の日割計算
+事務手数料

※全割引を適用した場合は¥7,500(税込¥8,100)~日割計算+契約事務手数料

通話プラン「シンプル」(国内通話は30秒につき20円)選択の場合

選択プラン月額料金
(割引なし)
2年契約全割引適用時
auフラットプラン20
(20GB)
¥7,500-¥1,500
¥6,000の日割計算
+事務手数料
 auフラットプラン30
(30GB)
¥9,500 ¥8,000の日割計算
+事務手数料 
auフラットプラン25
Netflixパック
(25GB)
¥8,650¥7,150の日割計算
+事務手数料

※全割引を適用した場合は¥6,000(税込¥6,480)~日割計算+契約事務手数料

2~13カ月目の料金例

契約の2カ月目から「スマホ応援割」「スマートバリュー」の割引が始まります

※auスマートバリューや2年契約(自動更新なし)や2年契約なしの場合はその分の割引額が変更(もしくは無くなり)になります。

通話プランが「スーパーカケホ」(1回5分以内の国内通話無料)の場合 ※税抜

選択プランauフラットプラン20
(20GB)
auフラットプラン30
(30GB)
※2019年6月30日で
新規受付終了
auフラットプラン25
Netflixパック
(25GB)
月額料金
(割引なし)
¥8,000¥10,000¥9,150
スマホ応援割-¥1,000
※1年間
2年契約-¥1,500
au
スマートバリュー
-¥1,000
全割引適用時 ¥4,500¥6,500 ¥5,650 

※全割引を適用した場合は¥4,500(税込¥4,860)~

通話プランが「カケホ」(国内通話24時間無料)の場合 ※税抜

選択プランauフラットプラン20
(20GB)
auフラットプラン30
(30GB)
※2019年6月30日で
新規受付終了
auフラットプラン25
Netflixパック
(25GB)
月額料金
(割引なし)
¥9,000¥11,000¥10,150
スマホ応援割-¥1,000
※1年間
2年契約-¥1,500
au
スマートバリュー
-¥1,000
全割引適用時 ¥5,500¥7,500 ¥6,650 

※全割引を適用した場合は¥5,500(税込¥5,860)~

通話プランが「シンプル」(国内通話は30秒につき20円)の場合 ※税抜

選択プランauフラットプラン20
(20GB)
auフラットプラン30
(30GB)
※2019年6月30日で
新規受付終了
auフラットプラン25
Netflixパック
(25GB)
月額料金
(割引なし)
¥7,500¥9,500¥8,650
スマホ応援割-¥1,000
※1年間
2年契約-¥1,500
au
スマートバリュー
-¥1,000
全割引適用時 ¥4,000¥6,000 ¥5,150 

※全割引を適用した場合は¥4,000(税込¥4,320)~

14カ月目以降の料金例

14カ月目以降は「スマホ応援割」の割引期間が終了
そのため、1,000円料金が高くなります

通話プランが「スーパーカケホ」(1回5分以内の国内通話無料)の場合 ※税抜

選択プランauフラットプラン20
(20GB)
auフラットプラン30
(30GB)
※2019年6月30日で
新規受付終了
auフラットプラン25
Netflixパック
(25GB)
月額料金
(割引なし)
¥8,000¥10,000¥9,150
2年契約-¥1,500
au
スマートバリュー
-¥1,000
全割引適用時 ¥5,500¥7,500 ¥6,650 

※全割引を適用した場合は¥5,500(税込¥5,940)~

通話プランが「カケホ」(国内通話24時間無料)の場合 ※税抜

選択プランauフラットプラン20
(20GB)
auフラットプラン30
(30GB)
※2019年6月30日で
新規受付終了
auフラットプラン25
Netflixパック
(25GB)
月額料金
(割引なし)
¥9,000¥11,000¥10,150
2年契約-¥1,500
au
スマートバリュー
-¥1,000
全割引適用時 ¥6,500¥8,500 ¥7,650 

※全割引を適用した場合は¥6,500(税込¥7,020)~

通話プランが「シンプル」(国内通話は30秒につき20円)の場合 ※税抜

選択プランauフラットプラン20
(20GB)
auフラットプラン30
(30GB)
※2019年6月30日で
新規受付終了
auフラットプラン25
Netflixパック
(25GB)
月額料金
(割引なし)
¥7,500¥9,500¥8,650
2年契約-¥1,500
au
スマートバリュー
-¥1,000
全割引適用時 ¥5,000¥7,000 ¥6,150 

※全割引を適用した場合は¥5,000(税込¥5,400)~

先生

「シンプル」と「スーパーカケホ」の基本料金の差額は500円とあまりありません。通話時間に換算して12分30秒分なので少しでも通話する可能性がある人は、「シンプル」よりは、「スーパーカケホ」のタイプを選択した方が無難です。

もう1つのプラン「auピタットプラン」

auピタットプランについて

この記事でご紹介している「auピタットプラン」については2019年6月30日で新規受付が終了してしまいました。

このプランに変わる新プランとしては「新auピタットプラン」が登場しているので、気になる方はこちらの記事をご覧ください。
(月間4GB以下のデータ量をあまり使わないライトユーザーに適したプランです。)


auピタットプラン

auフラットプランのメリットを説明するにあたり、auピタットプランについても少し解説します。

「auピタットプラン」はデータ通信の利用量に応じて料金が5段階に変動し、使ったデータ容量に相当するプラン料金が請求される形の料金プランで、毎月のデータ利用量が大きく変わるような人の場合はムダな料金を払わずに済ませることができるようになります。

auピタットプランの段階性料金のバー

使用したデータ量が最大容量に達すると(20GBプランの場合は使用量が20GBを超えると)速度制限がかかります。

auピタットプランの料金と割引額の一例(2~13カ月目)

auフラットプラン加入時にもauピタットプランと同じく「スマホ応援割」が適用されます。2カ月目から1年間月額で1,000円割引されます。

通話プラン「スーパーカケホ」(1回5分以内の国内通話無料)選択の場合 ※税抜

使用量月額料金
(割引なし)
スマホ
応援割
2年契約au
スマート
バリュー
全割引
適用時
~1GB¥4,980-¥1,000
※1年間
-¥1,500-¥500¥1,980
~2GB¥5,980¥2,980
~3GB¥6,980-¥1,000¥3,480
~5GB¥7,980¥4,480
~20GB¥8,980¥5,480

※参考)
「auフラットプラン20」・・・全割引適用時:¥4,500

通話プラン「カケホ」(国内通話24時間無料)選択の場合 ※税抜

使用量月額料金
(割引なし)
スマホ
応援割
2年契約au
スマート
バリュー
全割引
適用時
~1GB¥5,980-¥1,000
※1年間
-¥1,500-¥500¥2,980
~2GB¥6,980¥3,980
~3GB¥7,980-¥1,000¥4,480
~5GB¥8,980¥5,480
~20GB¥9,980¥6,480

※参考)
「auフラットプラン20」・・・全割引適用時:¥5,500

通話プラン「シンプル」(国内通話は30秒につき20円)選択の場合 ※税抜

使用量月額料金
(割引なし)
スマホ
応援割
2年契約au
スマート
バリュー
全割引
適用時
~1GB¥4,480割引対象外-¥1,500割引対象外¥2,980
~2GB¥5,480-¥500¥3,480
~3GB¥6,480-¥1,000¥3,980
~5GB¥7,480¥4,980
~20GB¥8,480¥5,980

※参考)
「auフラットプラン20」・・・全割引適用時:¥4,000

先生

データ使用量が毎月5GB以下になる場合には、auピタットプランの方が安くなります。

auピタットプランとの違い

基本的に対象・適用される条件は「auピタットプラン」と同じ。大きな違いは完全定額(使用量に関わらず料金は同じ)か段階定額(使用量によって料金が変動)かの違いです。どちらを選ぶかによって料金が大きく異なりますので自分に合うほうをチョイスしましょう。

また、auフラットプランにするかauピタットプランにするか悩む。という方も多いはず。それぞれのプランに向いているユーザーをざっくり説明すると、

auフラットプラン向きの方

データ通信をがっつりしたいという方。(毎月7GB以上のデータを使う人)
※毎月4GB~7GBの利用であればここでは紹介していない「auフラットプラン7プラス」が適しています。

auピタットプラン向きの方

比較的ライトユーザー(毎月のデータ容量が4GB以下)で月ごとのデータ使用量に波がある方。

適用条件(auピタットプラン)

「auピタットプラン」の対象・適用される条件は基本的に上で述べたauフラットプランと同じです。

auピタットプラン」の方が気になった方はこちらの記事をご覧ください

メリット

auフラットプランにするメリットは以下の場合に料金が割安になる点があります。

  • 毎月のデータ利用量が7GB以上を継続的に利用する場合、料金を抑えることが可能。
  • 携帯の機種を購入しない形でプラン利用できた場合に割安になる点(初めてauを利用するケース(プラン変更は機種購入が必要になる))

従来のプランとの料金比較

auフラットプランと従来のデータ定額プランとで月々の料金の比較をしてみました。
データ容量は20GBのプラン、1回の国内通話が5分以内無料になるスーパーカケホの場合の比較表です。

従来プラン(例:スーパーカケホ+データ定額20+LTE NET)との比較

 auフラットプラン20従来プラン
基本料金
(割引なし)
¥8,000
¥3,200
※スーパーカケホ
ウェブ使用料¥300
※LTE NET
データ通信料¥6,000
※データ定額20
スマホ応援割-¥1,000
※1年間
適用不可
2年契約-¥1,500
auスマートバリュー-¥1,000-¥1,410
※3年目以降は-¥934
合計2~13カ月目
¥4,500
14カ月目以降
¥5,500
2~25カ月目
¥6,590
26カ月目以降
¥7,066
スマホの機種代金を含まない場合の利用料金は「auフラットプラン」の方が得です

従来のプランの場合は割引適用後が6,590円(3年目以降は7,066円)、一方auフラットプランだと4,500円(2年目以降は5,500円)とauフラットプランのほうが安くなり、機種代金を含まない利用料金についてはauフラットプランの方がお得になる計算です。

ただ、「機種代金を含めなければ」というのがポイントです!

端末を購入した場合は、当然ですが端末代金分がプラスされることになります。

先生

実は、端末を購入した場合は話が違ってきます。

デメリット

auフラットプランのデメリットを一言でいうと端末代が非常に高額になります

「毎月割」が適用できない

スマホ端末をauで購入する場合は別途端末代が必要となります。そしてauフラットプランのやっかいなところは「auフラットプラン」に加入すると「毎月割」が適用できないという点です。

従来型のプランであれば購入した端末に応じて、毎月割引がある「毎月割」を活用することで、安い端末であれば実質負担金がかぎりなくゼロに近づく非常にありがたい割引だったりするのですが、「auフラットプラン」に加入した場合はこの「毎月割」が適用できず、割引を受けることができません。そのため端末を購入した場合の負担額は大幅に高くなります。

先生

ただし、「auフラットプラン」でも端末代を安くする他の手段は一応あります。

アップグレードプログラムEX/アップグレードプログラムEX(a)

2019年9月30日で新規受付が終了します

アップグレードプログラムEX/EX(a)は2019年9月30日で新規受付が終了します。

「auフラットプラン」と「auピタットプラン」は毎月割が適用できないため機種を購入する場合はかなりの負担になりそうですが、その救済措置(?)として端末代金が実質半額となる特典の「アップグレードプログラムEX」、「アップグレードプログラムEX(a)」という割引(?)サービスを利用することができるようになっています。

EXとEX(a)の違いは機種代金の分割払いの回数が24回か48回かの支払回数の違いで選択できるプログラムが変わります。

  • 48回払いならアップグレードプログラムEX
  • 24回払いならアップグレードプログラムEX(a)

これは「auフラットプラン」もしくは「auピタットプラン」への加入の方が、端末購入時にアップグレードプログラムEXであれば48回の分割払い契約アップグレードプログラムEX(a)であれば24回の分割払い契約を交わすことで適用されます。支払期間の半分の期間を過ぎた段階(EXなら25カ月目以降、EX(a)なら13カ月目以降)で機種変更した場合でも残りの支払い分は最大24ヶ月(または最大12カ月)間免除されるというもの。

たとえば48回の分割で25ヶ月目に機種変更すれば残りの24ヶ月分の支払いが全て免除され、実質半額で利用することができます。

ただし、アップグレードプログラムEXは特典の適用には月々390円×24回のプログラム料が必要です。(EX(a)はプログラム料はかかりません。)

 プログラム料
アップグレードプログラムEX月々390円×24回
アップグレードプログラムEX(a)0円
「アップグレードプログラムEX」利用の流れ

これらのプログラムで注意すべき点があります。

これらのプログラムは次回の機種を購入することで現在の機種の残りの代金が免除されるため、支払期間の半分を経過していて引き続き同じ端末を使用する場合には、その機種代金は支払続ける必要があります。EXなら48回、EX(a)なら24回分、同じ端末を使用し続けた場合には、割引されることなく、端末代金の全額を負担することになってしまいます。(EXの場合にはプログラム料の負担もあります。)

つまり、アップグレードプログラムEXであれば25カ月目に、アップグレードプログラムEX(a)であれば13カ月目に新しい機種に機種変更し続けないと割引効果が落ちてくる(場合によっては無くなる)ということになります。

また、アップグレードプログラムEXを利用した場合48回払い(4年間)という長期の支払いになっています。支払期間を通常の倍にすることで月あたりの端末代金の負担を減らす目的もありますが、このことにより2年後の更新月になっても端末代の支払いが完済していない状態になります。

2年後の更新月に他社へ乗り換え(MNP)した場合は、違約金はかかりませんが端末代の残金を引き続き支払い続けなければなりませんし、転出先で端末を購入した場合は、その支払いも併せて必要になります。

そうなるとやはりauで機種変更を続けたほうが良いし、しかもなるだけ満額に近い割引が適用されるよう25ヶ月目前後にしようと多くの方が考えるわけです。

機種変更して、アップグレードプログラムEXを利用すると、そこでまた48回払い(4年間)の支払いが発生します。つまりはauで機種変更のループに陥るわけです。ずっとauで機種変更し続ける!という方は大丈夫だと思いますが、いずれMNPをしようと思っている方は、慎重に検討したほうが良いです。

機種変更し続けるならメリットがある

ただし、高額な新しい機種でも、安い古い機種でも最大半額免除となるので、割引金額を最大限増やしたい場合は、最新の高額機種に2年(もしくは1年)おきに機種変更する方には割引の恩恵にあずかれるプログラムではあります。

アップグレードプログラムEX/EX(a)の適用条件

アップグレードプログラムEX/EX(a)を適用するには、申し込み時に対象の機種を購入すること(途中からプログラムに入ることはできません)。そして機種変更する場合は契約してから12ヶ月(※EX(a)の場合は6カ月)以上使用していることが必要。

au公式:「アップグレードプログラムEX/EX(a)」対象機種一覧

アップグレードプログラムEXの場合は13ヵ月目~24ヵ月目までに特典を利用して機種変更する場合は、25ヶ月目までのまだ支払っていないプログラム料を前倒しで支払う必要があります。

さらに機種変更を行った場合、使用した端末は返却しなければいけません(返却しなかった場合は特典が適用されません)。つまり次回の機種変更のときに「下取りプログラム」は使えない点にも注意が必要です。

回収する端末が破損してしまっていた場合には、最大で20,000円別途追加費用が必要になる点も注意が必要です。

端末代金の価格例

高額な最新機種のiPhone XS比較的安価なiPhone7の2機種で「アップグレードプログラムEX」「アップグレードプログラムEX(a)」「毎月割」を適用させた場合の実質的な端末代を試算してみました。

各種割引適用後の実質的な端末代(税抜)

 iPhone XS
(256GB)
iPhone7
(32GB)
定価¥136,000¥60,000
アップグレードプログラムEX
※プログラム代も加算してます
¥77,360~¥39,360~
アップグレードプログラムEX(a)¥68,000~¥30,000~
毎月割
(機種変更)
¥74,778~¥15,000~
毎月割
(新規契約・MNP)
¥66,889~¥10,000~

※「アップグレードプログラムEX」は25カ月目に機種変更した場合
※「アップグレードプログラムEX(a)」は13カ月目に機種変更した場合
※「毎月割」は24回の割賦代金支払中での解約や機種変更は行わない場合

先生

価格の安い端末の場合は「毎月割」の方が圧倒的に安くなります。

価格の高い最新機種の場合は毎月割と各アップグレードプログラムの金額が均衡しているようにも見えますが、「毎月割」は回収する必要がないため、「下取りプログラム」を利用することができる分「毎月割」の方が得になります。(アップグレードプログラムの場合は回収されてしまい、「下取りプログラム」は利用できません)

auフラットプラン向きの人

以上のことから「auフラットプラン」を使う人は以下の条件に当てはまる方には向いているプランです。

  • 毎月利用するデータ容量が多い人(毎月7GB以上)
  • 機種を購入しないで同じ機種を使い続ける、または1年(または2年)に1回最新の機種に機種変更する人

Netflixやビデオパスは使わないけど、Youtubeなどの動画はデータ容量を気にしないで視聴したいといった人には、auではありませんがデータ消費ゼロ扱い(カウントフリー)になるキャリアもあります。

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ガラケーをお使いの方は必見の「初スマホ割」

auの「初スマホ割」は、「auフラットプラン」に加入し、主にガラケーからスマホへ乗り換える方を対象とした新しい割引キャンペーンです。(25歳以下の新規契約・MNPでの乗り換えも対象になっています。)

指定の機種を購入した場合に、その機種に応じて最大37,800円の割引が受けられます。

そのほかの注意点

auフラットプランに関するそのほかの注意点としては、以下のようなことがあります。

  • データ繰り越し(当月余剰分の翌月繰り越しまで可能)やデータギフト等は利用OK。
  • テザリングは月々500円で利用可能。
  • 直近3日間のデータ通信量が6GB以上の場合、速度制限されることがある。

さらに、もうひとつ注意点として

2017年7月14日以降に端末を購入した場合、2018年2月以降、「auピタットプラン/auフラットプラン」とその他の料金プランとの間のプラン変更はできません(機種購入を伴う変更を除く)。

つまり、端末の購入と同時にフラット(ピタット)プランに加入したら、2018年2月からは機種の購入がないと他のプランに変更することができなくなりますよ。ということで、プラン変更がしづらいため、最初の料金プラン選択はとても重要になります。

まとめ

いかがだったでしょうか?

「auフラットプラン」の「4,000円~」というのはさまざまな条件をクリアした場合のみ可能な内容です。

機種購入を伴わない形で、毎月利用するデータ容量が多いユーザーにとっては料金を抑えやすいプランだと思いますので、ご自身の利用状況と照らし合わせてじっくり検討してみてください。

また、次回をお楽しみに!

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この記事を書いた人

Ken
Kenスマホの先生2代目運営者
INEST株式会社とINESTグループ企業のLinklet株式会社が共同運営しているスマホの先生の二代目管理者。
MNPで何回か携帯会社を変更した経験を持ち(現在はワイモバイル利用者)、各携帯会社の料金プランや携帯・スマホ料金を少しでも抑えつつも快適なデータ通信ができるようにするための情報収集や情報発信をしています。
※旧管理者の記事のリライトなども手掛けています
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