SIMフリースマホとは?格安SIMとの違いやSIMフリーでできる事を解説
最近よく耳にするようになった「SIMフリースマホ」について、よく分かっていないという人は多いかもしれません。
SIMフリースマホを使うことで、どのキャリアのSIMカードでも使えるようになるため、乗り換えなどの自由度が飛躍的に上がります。
さらに、キャリア以外での購入になるため端末の選択肢も広がるでしょう。
しかし、「SIMフリースマホ」の意味をよく理解していないと使いこなすのは困難でしょう。
今回はSIMフリースマホとは何かについて似たような言葉との違いも踏まえながら解説していきます。
「SIMフリースマホ」=SIMカードを自由に使えるスマホ
SIMフリースマホとは、さまざまな通信事業者のSIMカードを自由に入れ替えて使えるスマホという意味です。
通信事業者には、ドコモやau、ソフトバンクなどがありますが、SIMフリースマホであればどのSIMカードであっても利用できます。
また、海外旅行の際に現地のレンタルSIMを使って通信を行うといったことも可能になります。
「SIMカードの選択肢が自由なスマホ」という意味で理解してください。
SIMフリーの対義語は「SIMロック」
SIMフリーに対して、指定された通信事業者のSIMカードしか使えない状態のことを「SIMロック」と呼びます。
SIMロックがかかっているスマホだと「ドコモのスマホ→ドコモのSIM」「auのスマホ→auのSIM」といった具合に使えるサービスが限られてしまいます。
発売日が2021年9月末までに発売の大手キャリアから販売されているスマホには原則SIMロックがかけられており、他社のSIMカードを挿入しても通信できません。
他社のSIMカードを使うにはSIMロックを「解除」しなければなりません。
2021年10月1日以降に発売する機種にSIMロックをかけることは原則禁止になっています。
格安SIMや格安スマホとはどう違う?
SIMフリースマホと並んで「格安SIM」や「格安スマホ」といった言葉も聞くようになりましたが、これらの言葉がごちゃ混ぜになっている人も多いはずです。
大まかな違いとしては以下を参考にしてください。
- SIMフリースマホ:SIMロックがかかっていないスマホ、好きな通信事業者のSIMカードを挿入して使える
- 格安SIM、格安スマホ:キャリアの回線設備を借り受けて料金の安い独自サービスを展開している事業者のこと
SIMフリースマホは、スマホ端末のことを指す言葉なのに対して、格安SIMや格安スマホはサービスそのものです。
スマホサービスを調べるときはどの言葉が使われているかを意識してみてください。
SIMフリースマホだと何が良いの?
SIMフリースマホのメリットとしては以下の3点が挙げられます。
- どの通信業者のSIMカードでも使える
- 複数の回線と契約して1台のスマホで使い分けられる
- 海外に行く際に現地のSIMカードを使って通信ができる
では、1つずつ詳しく見ていきましょう。
どの通信業者のSIMカードでも使える
SIMフリースマホであれば、どの通信事業者のSIMカードであっても自由に選んで使うことができます。
特定のサービスしか使えないSIMロックとは異なり、スマホ回線が限定されないので、さまざまなサービスから自分に合うものを選んで使えます。
スマホ会社を乗り換えるたびにスマホを買い替える必要もありません。
その時々で自分にぴったりでお得なサービスを柔軟に選べるのが大きなメリットと言えるでしょう。
複数の回線と契約して1台のスマホで使い分けられる
さまざまな通信事業者のSIMカードに対応しているため、複数のサービスと契約してSIMカードを使い分けるといったこともできます。
さらに、1つはSIMカード、もう1つはeSIMで契約すれば、複数の回線を簡単に切り替えながら使えます。
複数回線が使えると1つのサービスで通信障害が起きた時も予備があるので安心です。
最近のスマホはSIMカードスロットにSIMカードを2枚させたり、SIMカードスロットとは別にeSIMが利用できる機種が増えたので、複数回線を1台のスマホで利用できるようになりましたが、昔のスマホは1つのSIMカードスロットのみでeSIMにも未対応の機種が(特にキャリアで販売する機種に)多くありました。
あくまで1つのSIMに利用できる携帯会社は1社のみなので、1つのSIMカードで複数の携帯会社の回線を利用することはできない点は注意しましょう。
海外に行く際に現地のSIMカードを使って通信ができる
海外旅行などに行った際、現地でレンタルSIMを利用するといった選択肢も可能になります。
SIMフリースマホであれば、海外のSIMカードにも対応できるため、現地でネットを使う際にも便利です。
海外出張や海外旅行に行く機会の多い方は、SIMフリースマホを1台持っておくといいでしょう。
SIMフリースマホを使うときの注意点
SIMフリースマホを使う時は以下の4点に注意してください。
- 対応バンドをチェックする
- VoLTE通話に対応しているかもチェックする
- SIMカードの切り替えには設定が必要
- 日本独自の機能に対応していない端末がある
便利な一方で注意点もあるのでチェックが必要です。
対応バンドをチェックする
スマホで通信を行うためには端末と通信事業者の周波数帯(バンド)が合っていないといけません。
周波数帯(バンド)に対応していないと通信に不具合が生じて、正常に利用できなくなります。
スマホ側の対応バンドについてはスペック表の「通信方式」の項目をチェックして「B1」や「B39」などの数字をチェックしてください。(※B1=バンド1に対応)
各キャリアの対応バンドとしては以下の記事で解説しているので気になる方はご確認ください。
機種によって、利用できる周波数帯(バンド)はそれぞれ異なります。
VoLTE通話に対応しているかもチェックする
各キャリアのVoLTE通話機能に対応しているかもチェックが必要です。
VoLTE機能に未対応だと高品質な通話が利用できないので注意してください。
確認はスマホ端末のスペック表からチェックできます。
SIMカードの切り替えには設定が必要
SIMフリースマホは、スマホ各社のSIMカードを自由に入れ替えて使えるというメリットがあるのですが、SIMカードを入れ替えるときには設定が必要です。
APN設定というのですが、基本的に手動で行う必要があるため、スマホ会社の公式サイトで設定方法を確認しながら自分でしなければなりません。
日本独自の機能に対応していない端末がある
海外メーカーのSIMフリースマホを購入すると、日本独自の機能でもある「おサイフケータイ」や「緊急地震速報」に対応していない可能性があります。
SIMフリースマホの選択肢は確かに豊富ですが、スペック表をよく確認しないとあると思っていた機能が使えないケースもあるので注意しましょう。
SIMフリースマホを入手する方法を解説
SIMフリースマホを入手する方法を解説していきます。
主な入手方法は以下の4つです。
- メーカー公式通販を利用する
- 全国の家電量販店で購入する
- 格安SIMから購入する
- SIMロックを解除する
では、1つずつ詳しく見ていきましょう。
メーカー公式通販を利用する
AppleやSONYなどのメーカー公式通販サイトを利用すればSIMフリー端末が購入できます。
メーカーでラインナップされている端末しか買えませんが、最新の機種を始めラインナップが豊富です。
全国の家電量販店で購入する
家電量販店でもSIMフリースマホを取り扱っているお店は数多くあります。
また、2021年10月以降に発売されている端末は原則SIMフリーになっているため、スマホショップなどでもSIMフリースマホは購入可能です。
格安SIMから購入する
一部例外はあるものの格安SIMでは基本的にSIMフリースマホが販売されています。
型落ちのリーズナブルな機種なども安く売っているので、端末代を抑えたい方におすすめです。
新規契約や他社からのMNPでの乗り換えの場合にはキャンペーンで割引価格で購入できる場合もあります。(代表格はIIJmioやOCNモバイルONEなど)
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SIMロックを解除する
キャリアで購入したスマホのSIMロックを解除すれば、SIMフリースマホとして利用できます。
SIMロックの解除は簡単にできるので、スマホを買い替えずにスマホ会社を乗り換えたい場合には解除しておきましょう。
まとめ
SIMフリースマホについて解説していきました。
さまざまなスマホ会社のSIMカードを自由に使えるという大きなメリットがあるので、スマホ会社を頻繁に乗り換える方などにぴったりです。
「スマホ=キャリアで購入する」というのはもはや当たり前ではないので、SIMフリースマホについて理解をして選択肢の幅を広げてみてください。
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- INEST株式会社とINESTグループ企業のLinklet株式会社が共同運営しているスマホの先生の記事執筆者。
スマホや携帯電話のプラン・料金・キャンペーンなどを詳しく解説しています。