楽天モバイルの「スーパーホーダイ」徹底解説。プラン内容・料金・特徴・注意すべき点は?

2020年2月10日料金プラン,楽天モバイルスーパーホーダイ

楽天モバイルの「スーパーホーダイ」徹底解説
2020年4月7日で新規受付が終了

「スーパーホーダイ」を含むMVNOのプランの新規受付は2020年4月7日をもって終了します。2020年4月8日からMNOとして初のプラン「Rakuten UN-LIMIT」のサービスを開始しています。


楽天モバイルといえば、新たにMNOとして参入するとして、商用サービス開始は予定より遅れてしまっているものの現在エリアと利用者を絞って絶賛テスト中ですが、MVNOの楽天モバイルの主要プランとしては「スーパーホーダイ」があります。

MNOのサービス内容も気になるところですが、今回はMVNOの楽天モバイルの「スーパーホーダイ」について改めてプラン内容・料金・特徴について解説してみたいと思います。

※ここで解説している内容は、2019年10月以降に契約のスーパーホーダイについての内容です。

プランの特徴

楽天モバイルの「スーパーホーダイ」の特徴としては以下のような特徴があります。

  • 通信容量別にS/M/L/LLの4つのタイプがある
  • 月に利用できる高速データ通信を使い切った時の速度制限時の通信速度が一部の時間を除き最大1Mbpsとあまり速度が落ちない。
    ※混雑する時間帯の12:00~13:00、18:00~19:00は最大300kbpsと速度が落ちるが、一般的な携帯会社の速度制限時の通信速度は最大128kbps。
  • テザリング料金無料
  • 使い切れなかったデータ容量は翌月まで繰り越しが可能
  • 1回10分以内の国内通話がかけ放題
    ※楽天でんわの専用アプリを使って通話をする必要がある。
  • 楽天会員であれば最初の1年間は基本料金が月額1,500円割引(楽天会員割)
    ※楽天モバイルに楽天IDを登録することで適用
  • 楽天のダイヤモンド会員であれば最初の1年間はさらに月額500円割引(ダイヤモンド会員割)
    ※ダイヤモンド会員であれば、楽天会員割+ダイヤモンド会員割で2,000円引きになる形。
  • 2年契約の縛りがなく、プラン解約などによる契約解除料が不要
    ※2019年10月以降に契約したスーパーホーダイに限る。2019年9月以前に契約したスーパーホーダイは2年契約や契約解除料が発生する点は注意。
  • 利用料金の支払いを楽天スーパーポイントですることも可能
先生

楽天モバイルは比較的後発組だった影響か、主要な携帯会社のプランの良いところを少しずつ組み入れたような特徴になっています。

スーパーホーダイプランS/M/L/LLの高速データ通信容量の違い
※2019年10月1日以降

プラン名容量
スーパーホーダイプランS2GB/月
スーパーホーダイプランM6GB/月
スーパーホーダイプランL14GB/月
スーパーホーダイプランLL24GB/月

速度制限時の通信速度が最大1Mbps ※一部の時間を除く

スーパーホーダイのいずれのプランでも、データ容量を使い切ってしまった場合には通信制限がかかりますが、速度制限時の通信速度が一般的な最大128kbpsではなく、最大1Mbpsとあまり速度を落とされないといった特徴があります。

ただし、すべての時間帯ではなく、混雑する時間帯については最大300kbpsとやや速度は落ちるものの、最大128kbpsと比べれば通信速度は高速です。

スーパーホーダイの速度制限時の通信速度

時間帯速度制限時の通信速度
以下の時間帯以外最大1Mbps
12:00~13:00、18:00~19:00最大300kbps

最大1Mbpsの通信速度は通常時の高速通信可能な時の通信速度と比べると遅いものの、データ量が重い動画視聴についても品質を落とした形であれば、視聴できるレベルの通信速度をもっています。

データ使い放題
出典:楽天モバイル

ちなみに速度制限時の通信速度の最大1Mbpsは速度制限時の通信速度のレベルとしては最速レベルで、同じ最大1Mbpsを持つほかのプランとしてはドコモの「ギガホ」があるくらいで、ほかのプランについては速度制限時の通信速度はもっと遅くなります。

↓参考記事:速度制限でもあまり遅くならないプラン紹介
高速データ通信のオン/オフ機能もついている

楽天モバイルSIMアプリには「高速データ通信ON/OFF機能」がついていて、この機能を使うと高速データ通信ができる状況下でも、最大1Mbpsの速度制限をかけ、データ消費をさせないといったことも可能です。

プランSなどの月額料金の安いプランを契約し、通常は速度制限をかけた状態にしておいて、本当に高速データ通信をしたい時に高速データ通信をONに切り替えて使い、終わったらOFFに戻すといったような使い方をすれば、月額料金を少しでも抑えた使い方ができるようになります。

また、速度制限の有無にかかわらず、テザリング機能も使えるので、工夫をすれば、色々なシチュエーションで安く、便利に使うことができるプランともいえます。

料金

楽天モバイルの「スーパーホーダイ」の料金ですが、基本料金とデータ通信料を合わせたベースとなる月額料金の定価は2,980円~6,980円(税抜)です。
※スマホ端末を購入する場合は端末代金が別途必要になります。

スーパーホーダイプランS/M/L/LLのベースとなる月額基本料金(税抜)
※2019年10月1日以降の契約分

プラン名月額料金
スーパーホーダイプランS2,980円
スーパーホーダイプランM3,980円
スーパーホーダイプランL5,980円
スーパーホーダイプランLL6,980円

あくまで、これは定価なので、別途オプション料金やキャンペーン・割引などで最終的な月額料金は変わってきます。

契約期間の縛りや契約解除料はありません

2019年10月以降に契約したスーパーホーダイには契約期間の縛りや解約などで発生する契約解除料はなく、不必要になったタイミングでいつでも解約することができます。

ただし、2019年9月以前に契約したスーパーホーダイについてはプラン内容が一部異なり、契約期間の縛りがあり、更新月以外での解約などについては、契約解除料が別途必要になる点には注意しましょう。

通話タイプは標準で1回の国内通話が10分以内かけ放題

楽天モバイルのスーパーホーダイの標準の通話タイプは「楽天でんわ」の専用アプリ、もしくはプレフィックス機能(電話番号の先頭に「003768」を付けた通話)を使っての通話に限ってではありますが、1回10分以内の国内通話が無料になるタイプのもので、ほかの携帯会社のプランでよくある30秒につき20円の従量課金型とは異なり優れています。
※専用アプリやプレフィックス機能を使わない形の国内通話の場合は、30秒につき20円の通話料が発生します。

ただし、ドコモ、au、ソフトバンクといった3大キャリアで利用できる家族間通話の24時間かけ放題は利用できない点には注意しましょう。

スーパーホーダイの国内通話料(税抜)
※海外への通話や0570などの有料通話などについてはこれらの料金の対象外です。

条件国内通話料
「楽天でんわ」アプリを使った通話1回10分以内かけ放題
※1回10分超過分は30秒につき10円
プレフィックス機能を使った通話
※電話番号の先頭に「003768」を付けた発信による通話
1回10分以内かけ放題
※1回10分超過分は30秒につき10円
上記以外の通話30秒につき20円
先生

「楽天でんわ」アプリやプレフィックス機能を使っている場合、1回10分を超過した分の通話料も安くなっています。

適用できる各種割引

楽天モバイルのスーパーホーダイではいくつかの割引を利用することができます。ここでは4つほどご紹介します。

契約した初月はプランSの価格で利用できる

スーパーホーダイは4つのプランがありますが、プランM/L/LLで契約した場合も契約した最初の月については一番月額料金が安いプランSの料金で利用することができます。

契約月の利用料金は日割りにならない点は注意

主要な携帯会社のプランは、契約した月の利用料金は日割り計算されることが多いですが、楽天モバイルのスーパーホーダイをはじめとした各種プランについては、月の途中での契約でも1ヶ月分フルで料金がかかり、日割り計算にならない点には注意しましょう。

楽天モバイルは月初のタイミングで契約するのがベストタイミングで月末に契約すると割高になってしまいます。

楽天会員割で最初の1年間は月額1500円引き

楽天モバイルは楽天のサービスの一つということもあり、楽天会員であると1年間の限定であるものの月額料金が1,500円引きになる「楽天会員割」が適用されます。
※楽天会員には無料で簡単に会員登録できますが、会員登録するだけでは割引適用されず、楽天モバイルに楽天IDを登録することで割引適用されます。

スーパーホーダイ1,480円/月
楽天モバイル公式ページにあるスーパーホーダイ1,480円は、
プランSを選択し、楽天会員割を適用した場合に最初の1年間だけ利用できる料金です。

ダイヤモンド会員であればさらに500円引きに

楽天会員には5つのランクがありますが、最高ランクであるダイヤモンドランクの人であれば、「ダイヤモンド会員割」も適用され、「楽天会員割」の割引とは別で最初の1年間限定で月額料金がさらに500円引きされます。

ダイヤモンドランクは最高ランクということもあり、難易度はかなり高いので、この割引が利用できる人はかなり限定されます。

ダイヤモンドランクの条件

  • 過去6ヶ月で楽天スーパーポイントを4,000ポイント以上獲得
  • 過去6ヶ月で楽天スーパーポイントを30回以上獲得
  • 楽天カードを保有していること

家族まとめて契約ならプラス割が適用

スーパーホーダイでは2回線目以降の契約の場合には家族割にあたる「プラス割」を適用できます。

競合プランであるワイモバイルやUQモバイルの場合は、2回線目以降の契約については月額料金を割り引く形ですが、楽天モバイルのプラス割については最大5,000円還元で最初に1回還元する形で少し還元方法が違っています。

プラス割の還元金額

通話SIMの場合
※スーパーホーダイなど
5,000円のキャッシュバック
または
購入する端末代金を最大5,000円引き
※割引対象外の機種もある
データSIMの場合
※通話機能なしのプラン契約の場合
3,000円のキャッシュバック
または
購入する端末代金を最大3,000円引き
※割引対象外の機種もある
先生

1回線目にはプラス割は付きません。(あくまで2回線目以降に対して適用されます)

料金シミュレーション

楽天モバイルのスーパーホーダイを利用した場合の毎月の料金と割引の推移をシミュレーションしてみました。

※機種を購入した場合の機種代と(わずか数円の)ユニバーサルサービス料は含んでいません。

契約した初月

スーパーホーダイを契約した最初の月はどのプランを選択してもプランSの料金になります。(ただし、日割り計算にはなりません)

また、基本料金とは別に契約事務手数料3,394円(税抜)が加算されます。
※一般的な携帯会社の契約事務手数料3,000円と比べると少し高額です。

※税抜。2019年10月以降の契約分

 プランSプランMプランLプランLL
事務手数料3,394円
月額基本料金2,980円
※どのプランを選択してもプランSの価格になる
合計
※楽天会員登録なし
6,374円
楽天会員割-1,500円
合計
※楽天会員の場合
4,874円
ダイヤモンド会員割-500円
合計
※ダイヤモンド会員の場合
4,374円
先生

日割り計算にならない点には注意!(月初での契約がオススメ)

2か月目から12か月目

2か月目以降は事務手数料はかかりません。プランM/L/LLはプランSの料金ではなく各プランの基本料金に戻ります。

※税抜。2019年10月以降の契約分

 プランSプランMプランLプランLL
月額基本料金2,980円3,980円5,980円6,980円
合計
※楽天会員登録なし
2,980円3,980円5,980円6,980円
楽天会員割-1,500円
合計
※楽天会員の場合
1,480円2,480円4,480円5,480円
ダイヤモンド会員割-500円
合計
※ダイヤモンド会員の場合
980円1,980円3,980円4,980円

13か月目以降

1年間限定の割引が終了し、本来の基本料金になります。

※税抜。2019年10月以降の契約分

 プランSプランMプランLプランLL
月額基本料金2,980円3,980円5,980円6,980円
合計
2,980円3,980円5,980円6,980円
先生

スーパーホーダイの料金は、ドコモ・au・ソフトバンクに比べて非常にシンプルです。使用するデータ容量を考えてプラン選択をすればOKです。

楽天サービスならではの強み

楽天モバイルは楽天のサービスの一つであるので、楽天スーパーポイントを絡めたメリットを受けることができます。メリットの例として2つほど紹介します。

料金の支払いを楽天スーパーポイントでできる

楽天モバイルのスーパーホーダイの支払いを楽天の各種サービスで獲得した楽天スーパーポイントから支払うことができます。

楽天スーパーポイントの中には期間限定ポイントで利用期限が短く、ポイントを使い切れないといった場合でも毎月利用するスマホの利用料に充てられるのであれば、無駄なくポイント消化をすることも可能になります。

楽天市場での購入でポイントがプラス2倍多くもらえる

楽天モバイルご利用でポイントプラス2倍

楽天モバイルのスーパーホーダイを含む、通話SIMを利用している場合、楽天市場で買い物をした際に付与される楽天スーパーポイントが通常よりもプラス2倍付与されるようになります。

※ただし、毎月の獲得できるポイントの上限があり5,000ポイントまでの制限はあります。

楽天市場でよく買い物をする人であれば、楽天モバイルを利用することで恩恵を多く受けることができます。

注意点

最後に楽天モバイルのスーパーホーダイを利用するうえで、いくつか注意しておいた方が良いことあります。

スーパーホーダイはドコモ回線を利用している

スーパーホーダイは楽天モバイルのMVNOのサービスで通信回線を借りてサービス提供しています。スーパーホーダイについてはドコモの回線を借りているサービスのため、いま使っているスマホ機種を持ち込み、SIMカードのみ入れ替えて利用する場合にはドコモ回線で利用できるスマホ機種であることが必要です。

現在、ドコモのスマホを利用している人が楽天モバイルに乗り換えようとしている場合、ドコモのSIMロック解除が気になるかもしれませんが、ドコモについてはSIMロックを解除してなくても利用することが可能です。(auやソフトバンクのSIMロックがかかっている機種の場合は、SIMロックを解除する必要があり、ドコモ回線に対応している機種である必要があります。)

また、持ち込む場合の注意点としてはSIMカードのサイズも機種によって異なるので、スマホ端末持ち込みでスーパーホーダイを契約する場合には、事前に機種が対応しているか、どのSIMカードにすれば良いのかを調べておくようにしましょう。

↓スーパーホーダイに対応した機種・SIMカードの種類の確認方法は
楽天モバイル公式:あなたのスマホが楽天モバイルで使えるかチェック!

スーパーホーダイ以外のプランではau回線も使っているが…

現在、テストをしているMNOサービスで回線をカバーできないエリアはau回線を利用していたりもしますが、スーパーホーダイについてはドコモ回線のみを利用しているので、混同しないように注意しましょう。

MVNOならではの回線の弱さがある

自社で通信回線をもっているMNO(ドコモ・au・ソフトバンクなど)とは異なり、通信回線の一部を借りてサービス提供しているMVNOは、通信回線を持っているMNOと比べてしまうと通信速度が遅くなりやすいという弱みがあります。

常に安定して速い通信速度を求める人の場合は、ドコモ・au・ソフトバンクの3大キャリア、もしくはサブブランドであるワイモバイル・UQモバイルといった回線を持っている会社のプランを利用した方が良いかもしれません。

契約は月初のタイミングで

途中で触れた内容ですが、契約した最初の月の基本料金は日割り計算にならず、月の途中で契約しても1ヶ月分フルに料金がかかります。

月末最終日の1日間でも1ヶ月分の料金になるので、特に新規契約をする人であれば、できるだけ月初のタイミングで契約するようにしましょう。

MNPで乗り換えの人はあまり影響がないかも

最初の契約月では日割り計算するような携帯会社でも、MNPや解約の場合の最終月については日割りではなく1ヶ月分料金がかかったりするので、ほかの携帯会社から楽天モバイルにMNPで乗り換える場合には、契約のタイミングはあまり考えなくても良さそうです。

通話は必ず専用アプリから行う

スーパーホーダイは1回10分以内の国内通話がかけ放題ですが、あくまで「楽天でんわ」アプリを使った通話の場合(プレフィックス機能を利用するやり方もあるが…)なので、スマホ機種に初めから備わっている標準の通話機能から通話したりすると、30秒につき20円の通話料が普通に発生してしまうので、必ず「楽天でんわ」アプリを使い通話をするように心がけましょう。

まとめ

今回は、MVNOとしての楽天モバイル「スーパーホーダイ」のプランについて解説しました。

速度制限時の通信速度が最大1Mbpsとあまり遅くならない特徴があったり、1回10分以内の国内通話がかけ放題になるなど、主要な携帯会社の良い部分を少しずつ組み込んだ形のプランになっています。

いくつか注意する点はあるものの、使い方によっては月額料金を抑えつつ、データ通信も上手くやりくりすることもでき、コストパフォーマンスが優れたサービスです。

また、楽天サービスの一つである点から楽天スーパーポイントとの相性が非常に良い点も魅力です。

↓スーパーホーダイについて詳しい内容は
楽天モバイル公式:スーパーホーダイ

今回の内容はいかがでしたでしょうか?
また、次回もお楽しみに!

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楽天モバイル公式サイト

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この記事を書いた人

Ken
Kenスマホの先生2代目運営者
Linklet株式会社が運営しているスマホの先生の二代目管理者。
MNPで何回か携帯会社を変更した経験を持ち(現在はワイモバイル利用者)、各携帯会社の料金プランや携帯・スマホ料金を少しでも抑えつつも快適なデータ通信ができるようにするための情報収集や情報発信をしています。
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