【まさに合理的】日本通信が提供する新プランの特徴や魅力を徹底解説

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日本通信の合理的プラン 特徴や魅力を徹底解説

現在ドコモを始めとした大手各社が従来よりも大幅にお得な格安プランを提供しています。

そんな中、格安SIMサービスを提供している日本通信の「合理的プラン」が、大手キャリアの低価格プランをさらに上回る安さを実現し注目を集めています。

同じくドコモ回線を利用している「ahamo(アハモ)」と比べて基本使用料が1,000円近くも安い日本通信の合理的プランですが、2022年1月27日に月1GBまでで月額290円の新プラン「合理的シンプル290プラン」も開始しました。

「料金的にはお得だけど実際はどうなの?」
「本当に合理的なの?」
「プランの内容を他の会社と比べてほしい」

と、考えてしまう方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では日本通信の「合理的プラン」の詳しい内容を比較・解説し、プランの特徴や魅力についてわかりやすく紹介します。

そもそも日本通信SIMとは?

日本通信SIMは日本通信株式会社が運営するMVNO(仮想移動体通信事業者)、つまり格安SIMサービスを提供している会社です。
ドコモ回線を利用した格安SIMを販売しており、創業1996年とMVNOサービスの中ではかなりの老舗となっています。

あまり聞き馴染みのない名前ですが、実は日本で初めてMVNOサービスを作ったのは日本通信であり、格安SIM業界のパイオニア的な存在に位置しています。

同社は同じく格安SIMの「b-mobile」という兄弟ブランドも提供しており、こちらはドコモ回線に加えてソフトバンク回線も利用しています。

4つの「合理的プラン」の特徴を解説

日本通信には次の4つの合理的プランが用意されています。

  1. 合理的シンプル290プラン
  2. 合理的20GBプラン
  3. 合理的みんなのプラン
  4. 合理的かけほプラン

それぞれの特徴を紹介します。

合理的シンプル290プラン

合理的シンプル290プラン
出典:日本通信(https://www.nihontsushin.com/plan/plansimple.html)
月額基本料290円
ひと月のデータ通信量1GB
※データ超過後は通信速度制限ではなくアクセス制限を受ける点に注意
データ追加料1GBあたり220円(100GBまで)
国内通話料30秒につき11円
※別途月額料金が発生しますが、以下の通話オプションを付けることも可能です
・+700円で月70分まで国内通話が無料になる「70分通話オプション」
・+1600円で国内通話かけ放題になる「通話かけ放題オプション」
通信エリアドコモ

「合理的シンプル290プラン」は2022年1月27日に開始した新料金プランです。

使えるデータ量は月1GBが標準ですが、1GBから100GBまでの間で1GB単位で設定することが可能です(1GB増やすごとに+220円されます)。

標準の1GBの場合には月額290円とMVNOのデータSIM並みの月額料金となっていますが、通話も可能な音声通話SIMの料金プランになっています。通話料金に関しても専用アプリではなく、通常の通話アプリでの国内通話で30秒につき11円と一般的な携帯会社の通話料(30秒につき22円)の半額になっています。

月額料金が非常に安いプランですが、データ通信に関してはプラン独自の注意点があり、設定しているデータ量の上限を超してしまった場合にはアクセス制限を受けデータ通信自体ができなくなります(日本通信のウェブサイト、マイページは除く)。一般的なプランでは上限を超した場合は速度制限で、通信速度が遅くなるもののデータ通信はできるものですが、合理的シンプル290プランについてはデータ通信ができなくなる点には注意しておきましょう。

設定しているデータ量までデータを使わなかった場合は?

合理的シンプル290プランで3GBまでデータ容量を使う設定にしていた場合、3GBまでデータを使えば月額730円(290円+220円×2)になりますが、1GBまでしかデータを使わなかった場合には290円、2GBまでしかデータを使わなかった場合には510円(290円+220円)といった形で段階制定額みたいな形で実際に利用したデータ容量に応じた課金になります。

合理的20GBプラン・合理的みんなのプラン

合理的20GBプラン

月額基本料2,178円
ひと月のデータ通信量20GB
データ追加料1GBあたり275円(30GBまで)
国内通話料月に70分まで無料(以降は30秒11円)
通信エリアドコモ

合理的みんなのプラン

月額基本料1,390円
ひと月のデータ通信量6GB
データ追加料1GBあたり275円(30GBまで)
国内通話料月に70分まで無料(以降は30秒11円)
通信エリアドコモ

「合理的20GBプラン」は2020年12月に発表した料金プランで、同月にドコモから発表されたオンライン限定プランahamo(アハモ)」に対抗する内容となっています。

使えるデータ量は大手キャリアが展開する新プランと同じく20GBですが、料金は約1,000円ほど安く、データ追加も1GB/275円(大手キャリアの約半額)と非常にお得なプランといえます。

2つ目の「合理的みんなのプラン」は、自宅ではWi-Fiを使用しているなどであまりギガを使わない方向けの料金プランです。
月のデータ通信量を6GBまでとすることで、月額基本料を1,390円まで抑えることができます。

どちらの合理的プランも国内通話が月に70分まで無料で、70分を超えると30秒あたり11円の通話料がかかります。
大手キャリア3社の新プランではいずれも22円/30秒なので、超過した場合を考えてもかなりお得といえるでしょう。

合理的かけほプラン

合理的かけほプラン
出典:日本通信(https://www.nihontsushin.com/plan/goriteki.html)
月額基本料2,728円
ひと月のデータ通信量3GB
データ追加料1GBあたり275円(30GBまで)
国内通話料かけ放題
通信エリアドコモ

「合理的かけほプラン」月額2,728円で国内通話がし放題となるプランです。
大手キャリアのかけ放題オプションが月額基本料に1,000円〜1,500円ほど上乗せされることを考えるとかなりお得なプランといえます。

データ通信量は3GBまでと少なめとなっているため、「ギガはあまり必要ないけど電話はたくさんしたい」という方にはおすすめのプランです。

また3GBを超えてしまった場合でも、「おかわり課金方式」と呼ばれる超えた分だけを支払う仕組みになっているので、無駄な支払いをなくすことができます。

「おかわり課金方式」ではあらかじめ自動で追加されるデータ量の上限を3GB〜30GBまで1GB単位で設定することができるので、使いすぎる心配もありません。
上限値はいつでも変更が可能なので、月によって使うデータ量が大きく変わっても安心です。

日本通信「合理的プラン」のメリット

日本通信が提供する「合理的プラン」には次のメリットがあります。

  1. 契約期間の縛りや違約金なし
  2. かけ放題が標準で付くプランが多い
  3. 通話にアプリが必要ない

契約期間の縛りや違約金なし

日本通信の合理的プランには2年縛りなどの面倒な最低利用期間が一切ありません
また、解約の際の違約金やMNP転出手数料も発生しません

そのため、自分には合わないと感じた場合はいつでも解約することができますし、手続きも公式サイトのマイページから簡単に行えます。

先生

契約の際にのみ初期費用として事務手数料3,300円が必要になります。

かけ放題が標準で付くプランが多い

合理的20GBプラン・合理的みんなのプランでは、1ヶ月に70分の無料通話が基本料金に含まれています。

日本通信はこの70分という時間に関して「月間の平均通話時間が130分(統計データ)、発着信が半々とすれば料金のかかる発信は65分となるため、1ヶ月の平均的な発信利用をカバーしている」と説明しています。

1日あたり2分以上は通話できるため、多くの方にとっては十分な時間といえるでしょう。

また、1ヶ月70分の通話で足りない人の場合には、国内通話がかけ放題になる合理的かけほプランという選択肢もあります。

プラン名標準の国内通話タイプ
合理的シンプル290プラン30秒につき11円の従量課金
合理的みんなのプラン月70分の無料通話付き
合理的20GBプラン月70分の無料通話付き
合理的かけほプラン国内通話かけ放題

通話に専用アプリが必要ない

多くの格安SIMでは、電話の利用に「プレフィックス」という専用の電話回線を使用する代わりに通話料金を安く抑える方式を採用しています。

このプレフィックスには専用のアプリをスマホにインストールして通話の際に起動する必要があり、利用者にとっては手間でした。

しかし日本通信では専用アプリが必要なく、スマホにある通常の電話アプリを使用することができます。

先生

スマホに標準で搭載されている通話アプリの利用で、1ヶ月70分までの通話かけ放題や30秒につき11円の通話料が適用されます。(ほかのMVNOの場合は、専用アプリを利用しないとかけ放題や通話料が安くなりません。日本通信はこの点で非常に優れています)

日本通信「合理的プラン」のデメリット

次に、合理的プランのデメリットを紹介します。

  1. スマホを自前で用意する必要がある
  2. 決済がクレジットカードのみ

スマホを自前で用意する必要がある

日本通信ではスマホの販売を行っていません
そのため契約する際はスマホを自前で用意する必要があります

日本通信はドコモ回線を利用しているためドコモで買ったスマホはそのまま使えますが、au・ソフトバンクで買ったスマホはSIMロックを解除する必要があります

SIMロック解除はネットで行えば無料ですので、各社のマイページを確認してみましょう。

先生

解約後のSIMロック解除手続きは、非常に面倒なことになるので、SIMロック解除手続きは日本通信に乗り換える前にあらかじめ行っておきましょう。

決済がクレジットカードのみ

日本通信では料金の支払い方法がクレジットカードしかありません

これまで支払いを口座振替やコンビニ支払いにしていた方は新たにクレジットカードを用意する必要があります。

日本通信「合理的20GBプラン」と他社プランを比較

日本通信の合理的20GBプランは、大手キャリアのオンライン限定プランに対抗するために発表されたプランとなっています。

日本通信、ドコモの新料金への対抗プラン投入を決定
「MVNO潰し」ではないかと言われているドコモの新料金に対してMVNOの代表として対抗プランを1,980円で投入

日本通信公式:ニュース・お知らせより(https://www.j-com.co.jp/news/2005.html)
※1,980円は税抜価格なので、税込価格だと2,178円です。

実際の対抗内容を見るため、ここでは大手キャリア3社の格安プラン「ahamo・povo・LINEMO」と「合理的20GBプラン」を比較します。

 合理的20GBプラン
(日本通信)
ahamo
(ドコモ)
LINEMO
スマホプラン

(ソフトバンク)
povo1.0
※現在は新規受付終了
(au)
月額基本料2,178円3,278円2,728円2,728円
ひと月のデータ通信量20GB20GB20GB20GB
データ追加料275円/1GB550円/1GB550円/1GB550円/1GB
5G対応未対応対応対応対応
国内通話料11円/30秒22円/30秒22円/30秒22円/30秒
国内通話(5分かけ放題)なし無料+550円+550円
国内通話(かけ放題)月70分まで無料+1,100円で24時間かけ放題+1,100円で24時間かけ放題+1,100円で24時間かけ放題
キャリアメールアドレスなしなしなしなし

※上記のauのpovo1.0は当時のプランで現在は新規申込受付が終了している内容です。現在はpovo2.0で月額0円(データはトッピングで付ける方式)のプランになっています。

合理的20GBプランは大手3社と比べて基本料金が圧倒的に安いことがわかります。

また、他キャリアには無料または550円で付けることができる5分かけ放題オプションはありませんが、月に70分のかけ放題が付いているため不便に感じることはないでしょう

しかし、これは他の格安SIMでも言えることですが、日本通信SIMは大手キャリア(ドコモ)から回線を借りて運用しています。
そのため、お昼時など時間帯によっては、大手キャリアと比べて回線速度が遅くなる可能性は否定できません

まとめ

この記事では日本通信が提供する3つの「合理的プラン」を他社の格安プランと比較しつつ解説しました。

簡単にまとめると、合理的プランの特徴は以下の通り。

  • 利用回線はドコモ(4G)
  • 月額基本料は290円~(合理的シンプル290プランの場合)
  • 容量を超えても220円(または275円)/1GBで追加可能
  • 月に70分の通話し放題(超過分は11円/30秒)
  • 最低利用期間・違約金なし
  • 通話に専用アプリが必要ない
  • スマホは自前で用意する必要がある
  • 決済方法はクレジットカードのみ

日本通信の合理的プランは、大手キャリアの格安プランへの対抗策というだけあって非常にお得な料金プランです。
格安SIMで少しでも料金を抑えたいと考えている方は、日本通信の「合理的プラン」を試してはいかがでしょうか。

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