スマホを快適に使える通信速度の目安を徹底解説

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スマホを快適に使える通信速度の目安を徹底解説

スマホを快適に使える通信速度は、どのくらいか?」この質問に答えることは、難しいかもしれません。なぜならスマホの使い方は、人により大きく異なるためです。例えばメールやSNSを主に使う方が「快適」と思っても、オンラインゲームを主に使う方は「全く使い物にならない」と評価するケースは少なくありません。

この記事ではスマホを快適に使うことにフォーカスを当て、通信速度の目安や通信速度ごとの使い勝手を説明します。また用途ごとにどのような回線を選ぶとよいかも解説します。

スマホの回線選びは、ランニングコストを節約したい方にとって特に重要なポイントとなります。通信会社やプランの選択にお悩みの方は、ぜひご覧ください。

通信速度の目安は?アプリの種類や機能ごとにご紹介

快適に使える通信速度は、何を行うかにより異なります。ここではアプリの種類やスマホの機能ごとに、目安を以下の表にまとめました。

項目快適に使える通信速度
オンラインゲーム30Mbps~100Mbps
YouTube 4Kの動画視聴20Mbps
SNS等への動画投稿10Mbps
画像をふんだんに使ったWebページの閲覧10Mbps
YouTubeの視聴(HD 1080p)5Mbps
ビデオ通話3Mbps
YouTubeの視聴(HD 720p)2.5Mbps
SNSへの画像投稿1.5Mbps
YouTubeの視聴(SD 480p)1.1Mbps
LINEでの画像送信1Mbps
YouTubeの視聴(SD 360p)0.7Mbps
SNSの利用0.5Mbps
音楽やラジオのストリーミング0.3Mbps
画像の少ないWebページの閲覧0.3Mbps
IP電話やLINE電話0.2Mbps
QR決済やバーコード決済0.2Mbps

なお電話機能を使った通話テキストメッセージでのメールFelica決済32kbpsでも可能です。

速度ごとの使い勝手はどうなる?

スマホ回線の速度は回線の混雑状況によりさまざまですが、契約形態によっては上限速度が定められている場合もあります。ここからは速度ごとの使い勝手を確認していきましょう。とりわけ速度に制約がある回線を契約する場合は、注意を払う必要があります

その1:100Mbps

大容量ファイルのダウンロードやオンラインゲームを含めて、ほとんどの操作を快適に行える速度です。5Gの回線、また4Gでもキャリアと契約している方は、この速度を享受できる可能性があります。

その2:30Mbps

速度が30Mbpsも出れば、たいていの操作はスムーズに行えます。高画質での動画視聴も快適です。一方で大容量ファイルのダウンロードには時間がかかるオンラインゲームは動作が鈍いなど、快適に操作できない可能性があります。

キャリアやサブブランドは、この速度で通信しやすいでしょう。格安スマホでも深夜・早朝など、混雑していない時間帯はこの速度に達する可能性があります。

その3:10Mbps

10Mbpsもあれば、ビジネスや日常生活には不便のない速度です。たいていのゲームも操作可能です。一方で以下のように、大容量のデータをやり取りする機能は使いにくくなることに注意してください。

  • 大容量ファイルのダウンロード(ダウンロード完了までに時間を要する)
  • オンラインゲーム、4K動画(快適に動作しない)

キャリアやサブブランドの回線ならば、混雑時でも10Mbpsは出やすいでしょう。格安スマホの場合は混雑時でなければ、確保しやすい速度です。

その4:3Mbps

mineo「マイそく プレミアム」の最大速度です。10MbpsとはSNSへの動画投稿や、画像をふんだんに使ったページの閲覧がしにくくなる点に違いがあります。このため、以下の方は不便を感じるかもしれません。

  • YouTuber
  • Webデザイナー
  • ゲーム業界で働く方
  • 画像や動画がメインのコンテンツをよく見る方

一方でメールやメッセージ、音声通話、スマホ決済、テキスト中心のコンテンツは問題なく利用できますビデオ通話や720pまでの動画視聴も可能です。

その5:1Mbps~1.5Mbps

1MbpsはUQ mobile くりこしプランM+5G「節約モード」の最大速度、1.5Mbpsはmineo「マイそく スタンダード」の最大速度です。ビデオ通話の利用は、厳しくなるかもしれません。一方でメールやメッセージ、音声通話、スマホ決済、テキスト中心のコンテンツは問題なく使えます

1Mbpsと1.5Mbpsの違いは、動画の解像度にあります。YouTubeでは解像度SD 480pでの推奨速度を1.1Mbps、解像度SD 360pでの推奨速度を0.7Mbpsとしています。480pで動画を見るならば、1.5Mbps以上の回線が欲しいところです。

その6:300kbps

300kbpsはmineo「マイそく ライト」やUQ mobile くりこしプランS+5G「節約モード」の最大速度です。この速度では以下の通り、不便を生じる場合があります。

  • ビデオ通話は難しい
  • 動画の視聴は低画質ならば可能
  • 画像、動画の多いページやアプリは、表示に数十秒かかる場合がある

一方でテキストメッセージや電話、スマホ決済、音楽やラジオのストリーミング再生は問題なく利用可能です。 

その7:200kbps

200kbpsは、OCNモバイルONE「節約モード」の最大速度です。この速度まで下がると300kbpsで触れた制約に加えて、音楽ストリーミングサービスも使えなくなります。Webサイトの表示スピードも300kbpsより遅くなり、特に画像の表示で顕著です。快適に使える機能はテキストメッセージや電話、スマホ決済に限定されます。

その8:32kbps

mineo「マイそく」で平日正午から13時までの間に使う場合の速度です。スマホに搭載されている多くの機能が使えなくなります利用可能な機能は、以下の項目に限定されます。

  • 音声通話(IP電話は不可)
  • Felica決済(ただし、QR決済やバーコード決済は使いにくい)
    ※おサイフケータイやApple PayなどはOK
  • テキストメッセージのやり取り

通信速度から見たスマホ回線の選び方

ここからはスマホ回線を選ぶ際に注意しておきたいポイントを4つ取り上げ、解説します。

キャリア回線かサブブランドをおすすめする2つのケース

キャリア回線やサブブランドコストは低くありませんが、回線の品質と安定性は群を抜いています。おすすめする2つのケースを確認していきましょう。

オンラインゲームや高画質の動画を視聴、ビデオ通話を使う場合

オンラインゲームや高画質の動画を視聴、動画の投稿、ビデオ通話を行う方は、安定した高速通信が必須です。快適に使うためにも、キャリア回線やサブブランドの選択をおすすめします。もし5Gエリアに入っているようであれば、5Gに対応した端末やプランを選ぶとより快適に使えます。

平日の12時から13時など、混雑時の速度低下を回避したい場合

格安スマホ会社の回線は、平日の12時から13時までの速度低下が避けられません。「昼休みこそバリバリ使いたい」という方にも、キャリア回線やサブブランドをおすすめします。比較的速度の低下が少ないため、混雑時間帯でも快適に使えるでしょう。

標準画質の動画視聴やSNSが主体なら、格安スマホでも十分に使える

「スマホはアプリやQR決済、WebサイトやSNSが中心。動画は標準画質で」このような使い方ならば、格安スマホでも十分に速度が出ます。混雑しない時間帯では、快適に使えるでしょう。昼休みなど混雑時間帯の使いにくささえ我慢できれば、ランニングコストを大きく下げることが可能です。

テキスト中心のWebサイトやメールが主体なら、速度制限のある回線も選択肢

もしスマホの利用が以下のようなものであれば、速度制限のある回線も選択肢に入ります。

  • メールやSNSを使ったやり取り
  • テキスト中心のWebサイトを閲覧
  • 標準画質での動画視聴
  • スマホ決済の利用

これらの回線は、上限速度により料金やできることが変わります。あなたはスマホで何をしたいか、事前によく確認したうえで申し込みましょう。

高速と低速を切り替えられる回線を選ぶとよりお得に使える

通信会社のなかには、高速通信と低速通信を切り替えられるプランを用意するところがあります。低速通信を積極的に活用することで、契約データ容量を有効に使えます。ランニングコストも下げられるでしょう。

但しプランのなかには、低速での通信量が一定に達するとさらなる速度制限が課される場合もあります。利用する際には、事前に条件を確認しておきましょう。

スマホの利用目的を考えたうえで回線を選ぼう

同じ速度の回線でも、用途によって使い物にならない場合もあれば、快適に使える場合もあります。高速かつ安定した回線が必要ならば、ランニングコストの高い回線が必要となるでしょう。逆に低速でも良ければ速度制限のある回線でも快適に使え、ランニングコストも節約できるわけです。

回線選びには、スマホの利用目的に合ったプランの選択が重要です。まずはスマホを何に使うのか、また何に使いたいのか、リストアップしてみてはいかがでしょうか。

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