電力自由化により、自分の好きな電力会社を選んで契約できるようになりました。新電力の中でも「ONEでんき」は基本料金が無料のため、消費電力が多い家庭におすすめです。
利用者によっては大幅な電気代節約に繋がるメリットが大きい電力会社ですが、一方で「やばい」「ひどい」「高い」という悪い口コミもあるので、契約をためらう人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ONEでんきの特徴や口コミ・評判を紹介します。
ONEでんき以外にも、おすすめの新電力会社は豊富にあります。
「ONEでんき以外の電力会社も含めて検討したい」という人は、ぜひおすすめの新電力サービスをまとめた記事を参考にしてくださいね。
Contents
ONEでんきの基本情報
- 電気代の基本料金は無料で利用できる
- 初期費用・解約金もかからない
- 一律料金なので使用量が多いほどお得になる
ONEでんきは、株式会社ストエネが提供している電力サービスです。会社の設立は2018年と比較的新しいですが、一般家庭向けにオリジナルのプランで電力を供給しています。
それ以外にも初期費用・解約手数料・違約金などが発生せず、工事や複雑な手続きも不要であるため、手軽に切り替えできる点も魅力です。
また、ONEでんきに切り替えても、同じ送電網を使用しているため、電力の品質や安定感はこれまでと変わりません。
提供エリア | 一部地域、離島を含まない、沖縄以外の全国 |
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料金プラン | スダンダードプラン |
運営会社 | 株式会社ストエネ |
本社所在地 | 〒171-0022 東京都豊島区南池袋二丁目9番9号 |
出典:ONEでんき
ONEでんきのスダンダードプランとは
基本料金無料
ONEでんきのスダンダードプランは、電気代のうち基本料金が不要であり、電力を使用した分しか発生しません。一般的に基本料金は、電気を使っていない場合でも一律で発生します。
そのため、基本料金があると普段の電力使用量が少ない人にとっては割高に感じやすいです。基本料金の存在を知らず、漠然と「電気代が高い」と感じている人は少なくありません。
基本料金が高く設定されている電力会社を利用している場合は、ONEでんきに切り替えることで基本料金がかからないため、大幅な電気代の節約に繋がる可能性があります。
エリアごとの電気料金
ONEでんきの電力量料金は、契約している電力会社の影響を受けるため、エリアによって金額が異なります。最も安いのは九州電力エリアで1kWhあたり25.40円(税込)です。
また、基本料金がなくなるため合計の電気料金は安くなる傾向にあり、場合によっては電力量料金も安くなる可能性も考えられます。
エリア | 基本料金/最低料金 | 電力量料金(1kWhあたり) |
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北海道電力 | 0円 | 32.00円 |
東北電力 | 0円 | 28.00円 |
東京電力 | 0円 | 28.80円 |
中部電力 | 0円 | 28.50円 |
北陸電力 | 0円 | 25.50円 |
関西電力 | 0円 | 25.50円 |
中国電力 | 0円 | 26.50円 |
四国電力 | 0円 | 26.90円 |
九州電力 | 0円 | 25.40円 |
東京エリアとONEでんきの比較
東京エリアの電気料金とONEでんきの料金を比較してみましょう。東京エリアの電力量料金は段階的に上がっていきます。
- 第一段階(120kWhまで):30.00円/kWh
- 第二段階(120kWh~300kWhまで):36.60円/kWh
- 第三段階(300kWh以上):40.69円/kWh
それに対して、ONEでんきの東京電力エリアの料金は、一律28.80円(税込)です。そのため、電気の使用量が多い家庭ほど節約効果を感じやすいといえるでしょう。
ONEでんきの口コミ・評判
良い口コミ
- 電気代が安くなった
- 手続きが簡単で利用しやすい
- 契約の縛りや違約金がなく手軽に契約できる
ONEでんきの口コミの中でも「電気代が安くなった」という口コミが多いです。消費電力が多ければ多いほど、地域の電力会社よりも安くなる可能性は高いでしょう。
また、面倒な手続きが不要であるため、手軽に利用しやすいこともメリット言えます。お得な他の電力会社があっても、申し込み内容が複雑で諦めてしまう人は多いです。
そのため、手続きが行いやすいことも良い評判に繋がっています。さらに、契約期間の縛りや違約金などが発生しない点も良い口コミとして目立ちました。
イマイチな口コミ
- 電気代が安くならなかった
- 振り込み用紙での支払いができない
- プランが少ない
ONEでんきのイマイチな口コミには「切り替えても電気代は安くならなかった」というものが目立ちます。
また、時期によっては申し込みしても切り替えに時間がかかるケースもあります。他にも、プランが1つしかないため選択肢が狭い点も、デメリットとして挙げる声も多い印象でした。
口コミ・評判から分かるONEでんきのメリット
電気料金の節約が期待できる
ONEでんきの最大のメリットは、一律料金であるため電気料金の節約が期待できることです。先程の電気料金の比較で紹介したように、どれだけ電気を利用しても1kWhあたりの電力量料金は変わりません。
そのため、毎月一定量以上の電力を使っている家庭であれば電気代を節約できます。ただし、電力量料金は利用するエリアによって変わるため注意が必要です。
しかし、ONEでんきであれば使用電力量が多くても電気料金は変わらないため、使用量が多い家庭であればあるほど、大きな節約効果を実感できるでしょう。
基本料金が0円
ONEでんきでは基本料金がかからないことも大きな魅力です。電気代の基本料金は、電力の使用量に関係なく発生し、契約しているアンペア数によって変わることが少なくありません。
特に家族が多い場合は契約アンペア数も大きくなる傾向にあるため、基本料金の負担額も高くなるでしょう。
また、電気を使用していない場合でも、基本料金は発生してしまうため、ほとんど電気を利用しない人も割高に感じやすいです。
全国各地で利用可能
新電力の場合、地域密着型で対応しているエリアが限定的であるケースは少なくありません。電気代が下がる電力会社を見つけても、非対応のエリアであれば契約できないため要注意です。
その点、ONEでんきは離島などの一部のエリアを除く全国のエリアに対応しています。各エリアによって電力量料金は変わりますが、多くの地域でお得に利用できる可能性は高いです。
なお、電気料金のシミュレーションは紙の検針票があれば、詳細の電気代が分かるため計算しやすいです。
申し込みが簡単で分かりやすい
ONEでんきへの契約を決めた際、申し込み手続きが簡単で分かりやすい点も大きなメリットです。実際にお得な電力会社を見つけても、手続きが複雑で申し込みを諦めてしまう人も少なくありません。
申し込みする際に入力する情報も、名前・電話番号・メールアドレス・住所などの基本的なものだけです。
また、契約している電力会社やお客様番号なども入力する必要がありますが、手元に検針票があれば問題なく入力できるでしょう。
電気代に納得いかない場合は戻せる
ONEでんきでは切り替え後に納得がいかない場合でも、手軽に元の地域電力へ戻すことができます。そのため、切り替え後に料金が変わらない・高くなるといったリスクを回避することが可能です。
また、電力会社を変更したとしても、送電設備や供給される電気の品質は今までと変わらないため、電気の供給が安定しないことや停電しやすくなることはありません。
口コミ・評判から分かるONEでんきのデメリット
電気使用量が少ない人は安さを感じにくい
もともとの電気代の使用量が少ない人の場合、ONEでんきに切り替えてもメリットを感じにくいです。場合によっては電気代が高くなる可能性もあることは注意したいポイントでしょう。
また、基本料金が無料になったとしても「思っていたよりも電気代が安くならなかった」と感じる可能性はあります。
ガスとのセット割やオール電化プランがない
新電力の中には、電気だけでなくガスやネットなどのサービスも提供しているものがあり、合わせて契約することで割引になるケースが多いです。しかし、ONEでんきが提供しているのはスタンダードプランのみです。
なお、新電力ではオール電化向けのプランを提供している会社も多いため、オール電化の設備がある家庭では他社電力会社へ乗り換える方がお得に電気を利用できる可能性があります。
支払い方法が不便
ONEでんきの支払いは、金融機関口座振替またはクレジットカードでの支払いのみです。電気料金の支払いでよく使われる振込用紙(請求書)は対応していません。
そのため、支払い方法にこだわりがある人であれば、ONEでんきにデメリットを感じやすいでしょう。
プランが1つしかない
ONEでんきで利用できるプランは、スタンダードプランのみです。そのため、電気の使い方によっては他社の方がお得になるケースも考えられるでしょう。
例えば、新電力では一人暮らし向けのプランなどが提供されており、自分のライフスタイルに合ったプランを選択することで、電気代の無駄を省くことに繋がります。
新規の電力会社なので不安が大きい
ONEでんきは比較的新しい電力会社であるため、電力の品質や事業撤退の可能性を懸念する声も少なくありません。実際に、他の電力会社の事業撤退の影響により、切り替え手続きに時間がかかっています。
事業撤退を予定している電力会社から切り替える場合は、手続きがスムーズに行われない可能性があるため、ONEでんきでは大手電力会社からの切り替えを推奨していることは注意したいポイントです。
ONEでんきの申し込み方法
- 申し込みフォームに必要情報を入力
- 利用開始
- 次回の検針日に自動切り替え
ONEでんきの申し込み方法は非常に簡単で、名前・携帯電話番号・住所などの必要情報を申し込みフォームに入力して、内容に問題がなければ次の検針日へと自動的に切り替わります。
また、申し込みに必要な情報として、現在の電力会社・契約している電力会社のお客様番号・供給地点番号・契約容量も必要です。
ただし、申し込みのタイミングが検針日の直前だと切り替えが間に合わない場合があるため注意しましょう。その場合は、次々回以降の検針日に切り替わります。
申し込み手続きは全てWeb上で完結するため、紙の申込書への記入・捺印・郵送は不要です。また、検針日に自動的に切り替わるため、工事や立ち合いなども必要ありません。
ONEでんきがおすすめの人
- 毎月の消費電力が多い方
- 外出などが多く家にいることが少ない方
- シンプルな料金プランで利用したい方
利用者によってはONEでんきに切り替えても、電気代を節約できない場合もあります。ONEでんきがおすすめな人の特徴は、毎月の消費電力が多い場合です。
例えば、4人以上の家族だと消費電力の量は多くなり、地域の電力会社の場合だと段階的に電力量料金が上がるため、電気代は高くなる傾向にあります。
他にも、自宅にいる時間が短い人にもONEでんきはおすすめです。従来の電力会社の場合、電気の使用量に関係なく基本料金が発生しますが、ONEでんきでは基本料金が0円に設定されています。
また、シンプルなプランを提供している電力会社を探している人にとっても、ONEでんきを便利に使える可能性は高いでしょう。
ONEでんきと併せてチェックしたい電気会社3選
CDエナジーダイレクト
- 電気料金のプランが豊富にある
- 東京電力「スタンダードS」より基本料金、電力量料金が安い
- 電気料金の支払い100円につき1ポイントのカテエネポイントが貯まる
CDエナジーダイレクトは、中部電力と大阪ガスによって誕生した関東エリアでの利用が可能な電力会社。多彩な電気料金プランを提供しており、家族構成やライフスタイルに応じて選べます。
たとえば1人暮らしで使用量が少ない方には「シングルでんき」、2〜4人家族向けの方には「ベーシック電気」、オール電化住まいの方には「スマートでんき」などを提供。
2〜4人で暮らしている場合には「ベーシックでんきB」がおすすめです。東京電力の「スタンダードS」より、基本料金、電力量料金ともに安い傾向にあるので、乗り換えればお得になりやすいでしょう。
またカテエネに登録しておけば、電気の使用状況をWEBから確認できます。活用すれば省エネ意識が高まり、節電・節約がしやすくなるでしょう。
基本料金(税込) |
※ベーシックでんきB |
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電力量料金(税込) |
※ベーシックでんきB |
プラン | 【スタンダードメニュー】
【ライフスタイルメニュー】
|
解約金 | なし |
対応エリア | 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、群馬県、茨城県、山梨県、静岡県の富士川以東 ※マンション一括受電は供給対象外となります。離島を除きます。 |
運営会社 | 株式会社CDエナジーダイレクト |
東京ガス(でんき)
- 東京ガスの都市ガスと電気を契約でセット割が適用
- 新電力販売量(低圧電力)第1位※1
- 新規申し込みで電気代の基本料が1ヶ月無料※2
東京ガス(でんき)は、電力契約件数300万件超え※3、低圧電力での新電力販売量はNo.1の実績がある新電力サービスです。
さまざまなプランが提供されており、スタンダードな「基本プラン」のほかに、再生可能エネルギーを使用する「さすてな電気」、オール電化向けの「時間帯別プラン」などがあります。
基本プランの場合、電気とガスのセット契約で、毎月の電気基本料金と電力量料金の合計額の0.5%割引が受けられます。
東彩ガス地区・東日本ガス地区・日本瓦斯(ニチガス)真岡地区の方には、セット契約で、ガス料金1,000円ごとに15ポイントのパッチョポイントが貯まる点も魅力のひとつです。
基本料金(税込) |
※基本プラン |
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電力量料金 |
※東京エリアの場合 (契約容量30A・1kWhにつき・税込) |
プラン |
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解約金 | なし |
対応エリア | 関東圏 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、栃木県、群馬県、茨城県、山梨県、静岡県(富士川以東) |
運営会社 | 東京ガス株式会社 |
出典:東京ガス
※1 資源エネルギー庁電力調査統計「電力需要実績」(2023年5月時点)における、みなし小売電気事業者以外の事業者(新電力)での低圧電力の需要実績値
※2 都合により終了の場合あり
※3 2022年4月19日時点の供給中件数
Looopでんき
- 基本料金・燃料費調整額が0円
- 電力量料金は30分ごとに変動!ピークシフトすれば節約ができる
- アプリは機能が豊富
Looopでんきは、北海道から沖縄本島まで、全国で利用できる新電力会社。基本料金が0円で、電気代は実際に使用した分だけ支払うシステムを採用しています。2022年からは、が導入。
料金プランは市場連動型の「スマートタイムONE」で、電力量料金が30分ごとに変動します。再生可能エネルギーが余っている時間帯は需要より供給が多くなるため、電気代を安く利用できます。
公式アプリは、電気の使用状況を可視化する工夫がされています。たとえば当月の電気代の予測表示や、時間ごとの電気料金が分かる「でんき予報」などの利用が可能です。
先週の電気の使い方のレポートを受け取ることもできるため、使い方を振り返って、効果的な電力使用方法を身につけられるでしょう。
基本料金(税込) | 無料 |
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電力量料金(税込) | 30分ごとに変動 |
プラン |
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解約金 | 無料 |
対応エリア | 北海道電力、東北電力、東京電力、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力 |
運営会社 | 株式会社Looop |
出典:Looopでんき
※1 再エネ(特に太陽光)由来の電気が多く発電される昼間の時間帯に積極的に電気を使っていただくことを指します。 「スマートタイムONE」が再エネ由来の電気であることを意味しておりませんのでご注意ください。
よくある質問
契約の縛りや違約金・解約金もないので、初めて電力会社を乗り換える方にもおすすめです。
イマイチな口コミには、切り替えても電気代は安くならなかった、プランが少ないという声がありました。
支払い方法も口座振替またはクレジットカードでの支払いであり、振込用紙を使っての支払いができません。
振込用紙での支払い希望の方や、セットプランを検討中の方には向いていないと言えます。
申し込み内容に不備などがなければ、次の検針日のタイミングで自動的に切り替わります。
検針日の直前に申し込んだ場合には切り替えが間に合わないケースもあるため、注意が必要です。
ONEでんきでは市場連動型を採用しています。
原因としてはウクライナ情勢などによる石炭や液化天然ガス(LNG)の輸入価格高騰などが挙げられます。
現在ONEでんき以外の電力会社でも価格の改定が行われているので、今後の動向に注目しておきましょう。
現在の支払い方法の確認と変更の手続きも可能なので、忙しい方でも手続きしやすいでしょう。
不明点は気軽にカスタマセンターに相談できるので、初めて電力会社を乗り換える方にもおすすめです。
ただし、今後キャンペーンが開催される可能性はあるので、定期的にチェックしておくことがおすすめです。
特に電力会社では新規顧客獲得のために、新規入会キャンペーンは内容が豪華である傾向があります。
まとめ
この記事では、ONEでんきの特徴や口コミ・評判を紹介しました。
ONEでんきは、基本料金がかからず、一律の電気料金で利用できるため消費電力が多い家庭などにおすすめです。
利用者によっては大幅な電気代の節約に繋がりますが、プランが1つしかない点や、切り替えても電気代が高くなるケースがあることは注意したいポイントでしょう。